追悼、後藤健二さん

（写真：INDEPENDENT PRESS）
後藤健二さんは、世界各国の紛争地帯、貧困やエイズなどの問題を抱える地域
を取材。その様子を、ＮＨＫニュースや各ドキュメンタリー番組、テレビ朝日
「報道ステーション」、ＴＢＳ「ニュース２３」などを通して伝えている。
近年では、主にシリアに出向き、取材を重ねていた。

ISによる拘束が報道された初めて後藤健二さんがどんなに貴重で大きな仕事
をされているのかを知ることになった。ジャーナリスト仲間は後藤さんを
「高潔な人」と評している。
この事件を知った時から、後藤さんと湯川さんの無事を祈っていたのだが、
最悪の結末となってしまい、衝撃をうけた。

後藤さんは戦闘地域での取材を繰り返しており、身の安全を確保するため
の準備は準備をしていたようだ。今回のシリア訪問は先に拘束されていた
湯川さんの情報を得るためでもあるとされている。

後藤さんはクリスチャンでもあり、受洗した理由として「もし、取材先で命を
落とすようなことがあったとき、誰にも看取られないで死ぬのは寂しいかなと
も思いました。天国で父なる主イエス様が迎えてくださるのであれば、寂しく
ないかな・・・なんて、少々後ろ向きな考えで受洗を決意したのは事実です」

「今回の事件の責任は自分にある」後藤さんは潔く言うだろう。
でも、その一方で「日本人全員を危険に陥れてしまって申し訳ない」とも。
最後まで平和を祈り続けていたであろう後藤さんにとって、決して望んだ状況
ではなかったから。

安倍首相の軽率な行動や発言は後藤健二さんと湯川遥菜さんの死を招いた
だけでなく、日本をISの敵にしてしまい、今後日本人がテロの標的になる
危機的状況を招いてしまった。


（参照記事）
http://www.christiantoday.co.jp/articles/13401/20140530/goto-kenji.htm
https://www.youtube.com/watch?v=HBiZ2zUxWx4
http://www.amakiblog.com/archives/2015/02/