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広島の通訳ガイドのひとりごと

新ブログ
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小学校から英語の授業

2005年10月14日 | 言葉
小学校3年から英語の授業を始めるらしい。これから2年かけて教師の養成とカリキュラムの作成を行なうとか。やっと・・という感じである。

一部には「日本語の確立から・・」と反対している人もいるようだが、すでに「待ったなし」の状況に追い込まれているのではなかろうか。アジアの中でも学生の英会話力は一番下のほうに位置している。だから海外の語学学校に入っても、レベルが低いクラスは日本人ばかり。これじゃ、日本で英会話スクールに行くのと同じじゃないの。

小学校から英語を導入するのであれば、これまでの「国際交流」的、「あー、おもしろかったー」で終わるものはやめて欲しい。高校までの一貫性を持ったカリキュラムを作るべきである。

広島でも「児童のための英語講師養成講座」を開いているスクールがあった。ネイティブが対象だったけど、日本人もチラホラ受講していた。フォニックスとゲームを中心に進めるやり方だが、これをマスターすると簡単に単語が読めるようになるのだ。

○×で文法力を試して欲しくはないが、文法をおろそかにして欲しくもない。短い文章を繰り返し喋りながら正しい英語を身につけさせて欲しいものである。

小学校で英語授業が定着した頃、孫の授業参観に行くからね!

アナウンサーはピン芸人

2005年10月13日 | 言葉
某局ベテランアナウンサーの講演会。「話すことのすばらしさ」がタイトル。
広島生まれ、広島育ちの局アナが方言の大切さを力説する。標準語とは明治になって山の手言葉を採用したもの。それに比べ、方言は各地で何百年という歳月をかけて淘汰されてきた。泥臭さの中にも温かみがある。

「備後ババーで安芸カラス。広島がんすで茶が煮えん」なのだそう。備後地区では言葉の後ろに「ば」が付く。「今日はババーばーおったで(今日はばあさんばかりだった)」「カー」が付くところもあるらしい。「がんす」は「ございます」が変形したもの。
はぶてる(ふくれっ面をする)-鳥が怒ると羽を広げるところから
かばちたれ(文句たれ)-あごを「かばち」と呼ぶから
みてる(なくなる)-「なくなる」は縁起が悪い。反対の「満ちる」からきた
「ござねぶり」とは飲み会で最後の最後まで残って飲む人を言うそうな。ゴザに沁みた酒まで飲むんだと。な、納得!

このアナウンサーも広島弁がイタリア語のイントネーションに近いと話していた。「オーソレミーヨ」ならぬ「おお、それよー見ーや」って車から叫ぶそう。

同じ名前の「ヒロシです…」から始まって、俳句あり、どどいつあり、最後は「本日お越しの皆様だけのご多幸とご健康をお祈りしつつ…」これって綾小路きみまろじゃん。

話のプロ、失敗談を散りばめながら1時間半、お客を飽きさせないその話術、まさしくピン芸人であった。見習わなきゃ・・ね。