かまど(竈) 食物の煮炊きに使う施設。
へっつい(ヘ・ツ・ヒ) 家の火所。かまどのこと。
くど(火所・ひどころ) かまどのこと。
……
昨日の家事セラピスト養成講座で、「おくどさん」という言葉を聞いたことがあるかどうか、が話題になりました。
九州から来ているYさんが言った言葉ですが、まわりの誰も知らなかった。
おくどさんは、「くど」に関西風の「お~さん」をつけた言葉です。
そういう私も「かまどだっけ、かまど神のことだっけ」といういい加減さ。
古典落語には、「へっつい幽霊」という演目があります。
それだけではなくて、噺のなかにはよく「へっつい」が登場します。
(印象的だったのは、稼ぎのない夫と夫婦げんかして、夫を家から追い出した髪結いの妻が、「あんたの稼ぎで買ったのは、これくらいだよ!」とへっついを投げつけた、という話。
たかがへっついなのかなんなのか、よくわからないけれど、へっついという言葉の響きがあいまって、亭主が哀れだけど滑稽な噺です)
「へっつい」も、もう誰も知らない言葉になっていますよね。
家のなかの道具が変わるにつれ、言葉が変わっていくのはあたりまえのことではあります。
でも、家は煮炊きをする場所であり、家族が食事をする場所であることは、いつまでも変わらないことでしょう。
民俗学の史料によると、家の単位として「カマド」が用いられたそうです。
分家を「カマドを分ける」とか。
つまりは、火の力を怖れ、火によって家族がまとまることに喜びを持つことは、変わりがないはず。
私は、現代の台所にも、かまど神、荒神様のようなものや感覚があってもいいのではないか、と思っています。
へっつい(ヘ・ツ・ヒ) 家の火所。かまどのこと。
くど(火所・ひどころ) かまどのこと。
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昨日の家事セラピスト養成講座で、「おくどさん」という言葉を聞いたことがあるかどうか、が話題になりました。
九州から来ているYさんが言った言葉ですが、まわりの誰も知らなかった。
おくどさんは、「くど」に関西風の「お~さん」をつけた言葉です。
そういう私も「かまどだっけ、かまど神のことだっけ」といういい加減さ。
古典落語には、「へっつい幽霊」という演目があります。
それだけではなくて、噺のなかにはよく「へっつい」が登場します。
(印象的だったのは、稼ぎのない夫と夫婦げんかして、夫を家から追い出した髪結いの妻が、「あんたの稼ぎで買ったのは、これくらいだよ!」とへっついを投げつけた、という話。
たかがへっついなのかなんなのか、よくわからないけれど、へっついという言葉の響きがあいまって、亭主が哀れだけど滑稽な噺です)
「へっつい」も、もう誰も知らない言葉になっていますよね。
家のなかの道具が変わるにつれ、言葉が変わっていくのはあたりまえのことではあります。
でも、家は煮炊きをする場所であり、家族が食事をする場所であることは、いつまでも変わらないことでしょう。
民俗学の史料によると、家の単位として「カマド」が用いられたそうです。
分家を「カマドを分ける」とか。
つまりは、火の力を怖れ、火によって家族がまとまることに喜びを持つことは、変わりがないはず。
私は、現代の台所にも、かまど神、荒神様のようなものや感覚があってもいいのではないか、と思っています。