年末に講演と実習にうかがった砧小学校の参加者から、ご質問をいただきました。
この場でお返事しますね。
Q1.子どもの部屋を自分で片付けさせるコツみたいなのは、ありますか?
部屋が兄弟でいっしょのため、お互いになすりつけあいをして、結局私に怒られながらやっています。
A.怒られながらでも、ちゃんとやれていればそれでよし、とも思いますが……(笑)。
お子さんの年齢が小学生なら、自ら言われなくても片づけられるのは、よほどしっかりしているか、そもそもきれい好きな性格の子でしょう。
とくに男子は、なかなか自発的に環境を整えようとは動かないものです。
目標は、親が「片づけなさい」とタイミングを知らせれば、あとは自分で動ける、という状態です。
しかも、最後までしっかり片づけ切ることができるようになれば、あとはもう大丈夫。いずれ、大人になったころには自発的に片づけられるようになるはずです。
さて、親が「片づけなさい」と言ったときに、子どもは「これはどこにしまうの?」と途方に暮れる状態ですか? それとも、ただめんどうくさいだけですか?
片づけるためには、元の場所を知っていないと片づけられません。
そして、その「元の場所」は、小学校中学年にもなれば、親が勝手に決めた場所ではなく自分が(親にアドバイスされながらでも)決めた場所であってほしいですね。
自分で決めた場所に、自分の手で戻す。
その地道な繰返しを、親がしつこく子どもにさせられるかどうかが勝負のように思います。
兄弟でなすりつけあうのは、まあ兄弟の宿命でもあります。
では、親は、「自分のことは自分でしなければ誰もしてあげない」「人のことは人がするのだから自分はしなくてもいい」教育方針でしょうか。
「自分のことは自分では基本だけど、近くにいるのが自分なら人のこともしてあげようよ」という教育方針でしょうか。
親が「お兄ちゃんが出したものでも、あなたの目に入ったのなら、いっしょに片づけてあげればいいでしょう?」と自信を持って伝えてみてはいかがでしょうか。
Q2.過保護な祖父母とどう向き合ったらいいか? 孫にさせずに全部やってあげてしまう。
A.これは永遠の大問題ですね。
同居の場合と別居の場合とでは、考え方は変わります。
別居であれば、月に数回のことだから目をつぶるのが最良の策ではないでしょうか?
人は、年をとればとるほど、自分の考えが固定してしまいます。
また、親のように子どもの世話や教育などいろいろな面で関われない分、ちょっとでもできることがあればやってあげたい、と思ってしまうのでしょう。
要は、手を出せる機会は、祖父母にとってとても少ない、ということです。
同居の場合は、少したいへんですね。
祖父母に甘やかされた分、親ががんばっても、いわゆる「いいわいいわ」になってしまいがちです。
でも、この場合も、祖父母に考えを変えろ、というのはなかなか困難です。
私は、そもそも無理なのではないかと思っています。
でも、子どもには、親が自分の考えを伝えられます。
親として、子どもにどうあってほしいか、自分の考えとして伝えてみてください。
祖父母の対応については「おばあちゃんは、あなたのことが大切でしょうがないのよね。その気持ちがわかるから、お母さんもおばあちゃんに『やめて』とは言えないの。でも、あなたが『やめて』とか『自分でする』と言えば、おばあちゃんも無理にはしないんじゃないかなあ」など、子どもに考えさせてみてください。
たとえ低学年でも、親が自分の考えをしっかり話せば、子どもは理解します。
子どもには、自立したいという気もちが必ず備わっています。
その気持ちを尊重する方向で、祖父母との対応を子どもに判断させてみることで、現実には何も変わらなくても、子どもの受け止め方が違うように思います。
この場でお返事しますね。
Q1.子どもの部屋を自分で片付けさせるコツみたいなのは、ありますか?
部屋が兄弟でいっしょのため、お互いになすりつけあいをして、結局私に怒られながらやっています。
A.怒られながらでも、ちゃんとやれていればそれでよし、とも思いますが……(笑)。
お子さんの年齢が小学生なら、自ら言われなくても片づけられるのは、よほどしっかりしているか、そもそもきれい好きな性格の子でしょう。
とくに男子は、なかなか自発的に環境を整えようとは動かないものです。
目標は、親が「片づけなさい」とタイミングを知らせれば、あとは自分で動ける、という状態です。
しかも、最後までしっかり片づけ切ることができるようになれば、あとはもう大丈夫。いずれ、大人になったころには自発的に片づけられるようになるはずです。
さて、親が「片づけなさい」と言ったときに、子どもは「これはどこにしまうの?」と途方に暮れる状態ですか? それとも、ただめんどうくさいだけですか?
片づけるためには、元の場所を知っていないと片づけられません。
そして、その「元の場所」は、小学校中学年にもなれば、親が勝手に決めた場所ではなく自分が(親にアドバイスされながらでも)決めた場所であってほしいですね。
自分で決めた場所に、自分の手で戻す。
その地道な繰返しを、親がしつこく子どもにさせられるかどうかが勝負のように思います。
兄弟でなすりつけあうのは、まあ兄弟の宿命でもあります。
では、親は、「自分のことは自分でしなければ誰もしてあげない」「人のことは人がするのだから自分はしなくてもいい」教育方針でしょうか。
「自分のことは自分では基本だけど、近くにいるのが自分なら人のこともしてあげようよ」という教育方針でしょうか。
親が「お兄ちゃんが出したものでも、あなたの目に入ったのなら、いっしょに片づけてあげればいいでしょう?」と自信を持って伝えてみてはいかがでしょうか。
Q2.過保護な祖父母とどう向き合ったらいいか? 孫にさせずに全部やってあげてしまう。
A.これは永遠の大問題ですね。
同居の場合と別居の場合とでは、考え方は変わります。
別居であれば、月に数回のことだから目をつぶるのが最良の策ではないでしょうか?
人は、年をとればとるほど、自分の考えが固定してしまいます。
また、親のように子どもの世話や教育などいろいろな面で関われない分、ちょっとでもできることがあればやってあげたい、と思ってしまうのでしょう。
要は、手を出せる機会は、祖父母にとってとても少ない、ということです。
同居の場合は、少したいへんですね。
祖父母に甘やかされた分、親ががんばっても、いわゆる「いいわいいわ」になってしまいがちです。
でも、この場合も、祖父母に考えを変えろ、というのはなかなか困難です。
私は、そもそも無理なのではないかと思っています。
でも、子どもには、親が自分の考えを伝えられます。
親として、子どもにどうあってほしいか、自分の考えとして伝えてみてください。
祖父母の対応については「おばあちゃんは、あなたのことが大切でしょうがないのよね。その気持ちがわかるから、お母さんもおばあちゃんに『やめて』とは言えないの。でも、あなたが『やめて』とか『自分でする』と言えば、おばあちゃんも無理にはしないんじゃないかなあ」など、子どもに考えさせてみてください。
たとえ低学年でも、親が自分の考えをしっかり話せば、子どもは理解します。
子どもには、自立したいという気もちが必ず備わっています。
その気持ちを尊重する方向で、祖父母との対応を子どもに判断させてみることで、現実には何も変わらなくても、子どもの受け止め方が違うように思います。