家事塾ブログ~家のコトは生きるコト~

家事塾代表・辰巳渚の、講座日誌や家事エッセイ、お知らせなどを掲載します。

ごぶさたでした

2011年08月29日 | ニュース
しばらくごぶさたしていました。
8月後半は、もろもろ仕事上の対応をするべきことが多く、
毎日、追われていました。

家事塾をはじめて、そろそろ3年。
ときどき質問されるのは、「これからは、家事塾の仕事だけをするんですか」です。

私としては、家事塾が辰巳とイコールの状態から、家事塾が「自立」する日を
夢見ています。
3年かけて、ゼロというか、「家事? は?」みたいなマイナス状態から、
ようやくここまで来て、そういう日も夢ではないなあ、と思えるようになってきました。

しかし、その一方で、ゼロからはじめたことを、発展させつつ整えつつ、
つづけていくのは、なかなか苦しいことですね~。
このあいだ会ったパーソナルスタイリストのHさんは、
「辰巳さんは、しなやかな竹のよう。ぜったい折れない強さがありますね」と
ほめてくれました。
でもねえ、私だって折れそうになることがあるんですよ……。
まあ、それでも折れる前に寝る、とか、折れそうになったら「明日がある!」と
思えるようになったのは、大人になったいいことですね!

夏の疲れと出張つづきで、ちょっとばてている辰巳でした。

でも、明日は大阪です。
大阪の受講生に会うと、大阪パワー(おばちゃんパワー?)をいただきます。

楽しみです~。

雑誌『STORY』に登場しています

2011年08月14日 | ニュース
今、発売中の『STORY』9月号の、「手は女を語る」に辰巳が出ています。

このお話をいただいたときに、真っ先に思ったのは、日ごろ、アカギレだらけの手で
おしゃれな雑誌に登場していいものかどうか……。
私はアトピー体質なので、年がら年じゅう、手がアカギレと湿疹だらけなのです。

でも、いいお話だし、家事の道具を持った私の手を写してもらえるのは楽しみだし、で
一念発起して、2週間ほど、手の手入れをしながらすごして、取材日を迎えました。

それが、写真の手です。
どうかしら。

それにしても、この日には、アカギレゼロ、湿疹も痕のみ残してゼロ。
手入れって、結局は、熱意なんだなあああ、と思いました。

身体の手入れも肌の手入れも、
道具の手入れも、家の手入れも、
人間関係の手入れも、ぜんぶ同じですね。


お買い物!

2011年08月08日 | ニュース
合宿を終えて、この週末、久しぶりにお買い物に出かけました。
小1の娘を連れていったのだけど、これが、なかなか同士になるんですね。
ふたりで3時間半、デパートをめぐって、ほんとうにリフレッシュしました。

その間、デパートのなかの、資生堂パーラーで、ランチとおやつ。
2回も入ってしまって、お店の人はどう思ったのでしょうか。
ちなみに、私はここのオムライスが大好物です。
若いころは、あまりに高額で、めったに食べられなかった。

それにしても、お買い物はほんとうに楽しい。
家に物が増えるから買わない暮らしにする、という人は立派ですが、
私にはとうてい真似できません。

いいものに出合えたときの嬉しさと、それを「いまが買うタイミング」と確信して
買うときの充実感は、買い物だけが与えてくれるものです。

いろいろなところで言ってきたことですが、
物への信仰が経済成長を牽引し、
80年代にバブル景気を達成して「物から心へ」と言われ、
2000年代にはエコロジーや「持たない生活」をよしとする、といった
プロセスを経て、私たちは今を生きています。
その今、物が私たちに与えてくれる豊かさを肯定し、買うことを自己実現としながら、
物に惑わされず、「自己」なんて正体のないモノに振り回されない、
ほんとうに豊かな人間らしい暮らしを、私たちはできるようになっているはずです。

今回の収穫は、なんといっても「ぶーらぶーら」。
私が子どものころから、伯母が愛用していた室内着(別名、アッパッパ)です。
伯母は、私の第二の母でもあります。

たまたま通りかかったデパートの一隅に、「お、これは着やすそう」と目につく室内着。
もしや、と思ってタグをみたら、昔見た「ぶーらぶーら」の文字が。

こういうのって、何と言えばいいのかしら。
おなつかしい、というか、私のルーツを再発見した、というか。

べつに、同年代の女性におススメはしない、ただのアッパッパですが、
しばらく愛用することになりそうです。


サイエンス倶楽部さんとの共催家出塾が終わりました

2011年08月06日 | ニュース
8月2日~5日に、群馬県で開催していたサイエンス倶楽部さんとの共催野外実習
「Hop、Step、Life Up!!」が無事に終わりました。

共同での開催もはじめてながら、家事塾としては1泊2日よりも長い合宿は初の開催であり、
わくわくしながら、でも不安もありながら準備していました。

10歳くらいから15歳くらいまでと、激変する年齢の子どもたちに、
同じプログラムを実施し、しかも家事や自立を考えるかなり高度なワークショップを組み込んだ内容にするのは、
ある意味チャレンジングだったと思います。
このようなプログラムに参加してくれた子どもたち、そして送り出してくれた
親御さんたちの期待にこたえられたかどうか、不安でもあります。
そしてもちろん、そのようなチャレンジングな内容をごいっしょしていただいた
サイエンス倶楽部さんの熱意とご理解にも、改めて心から感謝しました。

3泊4日、31人の子どもたちといっしょにすごして、つくづく感じたのは、
家事や自立を伝えることのしんどさです。

つまり、野外体験や実験は、文句なしに楽しい。
子どもたちも、楽しいがゆえに、先生の言葉を聞こうとするし、
その楽しさのなかから、いろいろ発見し、自ら考えたくなります。
日常生活に置き換えれば、学校やクラブなら子どもたちは「熱心に取り組むもの」と
思っていてくれます。
そのなかから、喜びを見つけていってくれます。

でも、家事は楽しいとは限らない。めんどうくさく、汚く、臭いこともある。
「お母さんがすること」と思っていたりもする。
自立を考えるのは、子どもにとってよくわからない面もあり、おとなが伝えることは
説教じみてしまいがち。
言っている自分自身を、ほんとうにうっとうしく感じることが多々あります。

よほど説教好きな性格ならともかく、
あるいは「○○家」や「○○宗」のような枠組みに生きていて、
その枠組みを伝える使命感を持っている人ならともかく、
私たちのような多くのふつうのおとなにとっては、
いちいち口に出したり、子どもの身体が動くまで伝え続けるのは、なかなか
根気と熱意のいることです。

家庭でも社会にあっても、このめんどうくささ、しんどさを乗り越えて、
次の世代に生きること、暮らすことを、しっかり哲学として伝え、
手と体の作業として伝える、
それも1回きりではなく、毎日毎日繰り返し伝え続けるには、
おとなの側が、伝えたい内容がほんとうに大切だ、楽しいことだ、と思えていないと
むずかしいのだなあ、と改めて思いました。

虫が落ちていたり、臭かったりするトイレを、「掃除しなさい」と言うのは、
なかなか勇気がいります。
疲れて眠いだろうに、朝早く起きて、「朝メシ前の掃除をしなさい」と言うのも、
配膳したごはんを前に、食べたいだろうに、「ごはんの盛り付け方」の話をするのも、
「もういいよ」と言いたくなる気持ちに勝つのは、たいへんです。
親であればなおさら、「お母さん、お父さんがするから、いいよ」と言いたくなるでしょう。

それにしても、そのたいへんな3泊4日を、しっかり乗り切った?子どもたちの
潜在的な力には感心しました。
親に言われて仕方なく参加したお子さんもいたようですが、それでも
手や体を動かす中から、自分の力で何かを見出そうとする力を、誰もがもっている。

このことに、私たちはもっと信頼感をもっていいのでしょうね。

来年の夏には、もっと長期の家出塾を計画しています。
1年後を楽しみに、家事塾のスタッフみんなで計画を練り上げていきますね。

長岡市で高校生とカードゲームを

2011年08月01日 | ニュース
昨日の日曜日は、新潟県長岡市で、高校生12人と「家を出る日のために」カードゲームをしていました。

新潟は、大雨と洪水のあとでしたが、長岡市はすでに水も引いて、
それほど大きな被害はなかったようでした。
今日から始まる長岡のお祭りも、無事に開催できるといいですね。

高校生に向けて「わくわくお手伝い塾」ということで開催した講座でしたが、
参加してくれたみなさんは、どうだったのでしょうか。

カードゲームでは、

・一人暮らしをするときに、できないと困るのはどっち?「料理」「片づけ」

という二者択一では、全員が「料理」と答えてくれました。
一方、私といっしょに行ったスタッフのIが、「でもね~、私の経験では、片づけは自分でしないと
誰もしてくれないのよね、家が片付いていないと、家に帰りたくなくなるのよね」
といった話をして、みんな「そうなのか~」という顔で聞いていたり。

・「親に大切にされていると感じたエピソードを教えて」

では、「部活で遅く帰ったときに、私の分のごはんを温めて出してくれたとき」という話が出ました。
ほんとうに、帰りを心から待っていて、温かいものを食べさせたい、と思うのは、
親だけがもつ子どもへの愛情ですよね。

とても短い時間で、ほんとうはあと1回でも、同じみなさんに会いに行って、
またカードゲームをしながら、いろんな考えを聞かせてほしいなあと思いました。

サマルカンド

2011年07月30日 | ニュース
いきなりですが、来年の計画を立てました。
来年の春には、サマルカンドに行こう!と。

サマルカンドは、いうまでもなくシルクロードの要衝。
私は、大学生のころ(もう四半世紀昔になりますね~)に、
当時ソビエト連邦だった中央アジア諸国を、大学の先生といっしょにめぐったことがあります。

民族音楽のゼミで、そんな壮大な企画をしてくれた先生に、
いま思っても大感謝ですね。
まだ、海外旅行は夢の延長だった時代の話です。
そうそう、必死の思いでアルバイトしてお金を貯めたのも、思い出です。

サマルカンド、ブハラ、タシケント……。
こうして書くだけで、昔歩いた町に流れていた音楽や匂い、バザールの喧騒を思い出すのだから、
名前って呪文のようですね。

こうして、計画をたてたら不思議なことに、その日からずっと
心の中に乾いた砂漠の風が吹いているようです。

若いころの旅はするものなんですね。
そのときの経験だけでなく、その経験が長い時間をかけて
心の中で大事なよりどころとなり、一歳いったあとに、その土地を思うだけで心が開放される。
そのときに必要なエネルギーのようなものが、
若い時に踏んだ土地の記憶から、いまの自分にむけて放たれるのでしょう。

家事塾では、世界の暮らしを見て歩く企画もしたいと思っています。
私と同世代の人だけでなく、若い人たちにも、世界のふつうの暮らしを見て歩いてほしいなあ。

夏休みのお手伝い塾

2011年07月29日 | ニュース
いつも、夏休み前には「夏休みに、子どもにお手伝いをさせるには」といった取材が相次ぎます。

神奈川に暮らしていると、夏休みはいつもよりも子どもたちが忙しい。
ただでさえ生活リズムが変わるときに、新しくお手伝いに取り組むよりも、
ふつうに学校に行っている時期に取り掛かるほうがいいんじゃない?と思ったりします。

でも、そういう過ごし方は、やっぱり特別なんですよね。
多くの地域では、やはり夏休みは、子どもたちはたくさん遊び、家で家族とすごし、
お互いに顔を見あきる状態なんですね。

今日も我が家の息子は5時半に家を出て、部活の先輩の出場する大会の応援に行っています。
下の小1の娘は、ひまでひまで……状態ですが……。

辰巳は、夏休みはたくさんの講座があって、楽しみやら体力に不安ありやらです。

今週末は、長岡で高校生向けのお手伝い塾。

来週は、群馬でサイエンス倶楽部との共催の家出塾。
これは3泊4日で、なかなかハードですがすごく楽しみです。

そして、8月20日~21日は、恒例の茅ケ崎館でのお手伝い塾。
こちらは、まだ数組は大丈夫なようなので、
もしお時間があれば、来てくださいね!

夏の茅ケ崎の海、朝早く起きて散歩するだけで、いい思い出になると思います。
(といっても、朝メシ前に家事が待っているのですが!)

詳しくは家事塾HPから。

夏休み

2011年07月22日 | ニュース
夏休みですね~。

我が家には小学生一人、中学生一人がいるので、夏休みは「どーん」と夏休みとしての存在感があります。

私の夏休みの思い出は、ひんやりした北側の廊下でお昼寝する時間。
そして、夕方になるとホースを出してきて、庭木に水やりをする時間。

背の高い針葉樹があったので、その木のてっぺんまで水がかかるように、
ホースの先をつぶして水勢を強くしたりして、
からからになった木の葉っぱがしっとり濡れるのを、子どもながらに「木さん、水おいしい?」なんて
思いながら水やりしていたのでした。

どうして子どもの頃って、蚊にさされるのを気にせずに外に出られたのかしら。
いまは、一瞬でも出ると刺されるのが嫌で、夏の間は庭にはほとんど出なくなっているのに……。

夏休みの思い出っていっても、せいぜい、そんなもんですね。
記憶の風景は、なんとなく黄ばんだ感じ。
夏って黄色い印象があります。

現状、忙しくて子どもたちを旅行にも連れていけないことをカナシク思っているけれど、
子どもはヒマでヒマで死にそうなのが、正しい夏休みなのかしらん。

暑い日は酢の物

2011年07月15日 | 「家事」ってなに?
暑いですね~。

私は、11月生まれだから暑さに弱い。
ヒーターがなくても生きていけるけど、クーラーなしでは生きていけないのです。

それでも、40歳を超えてわかってきたのは、人の身体の不思議です。
暑いときには熱いお茶を飲むと、なぜか身体が楽になる。
冷やしすぎるよりも、汗ばむくらいの温度設定のほうが、夏を通して考えると
身体がしのぎやすい。

そんなこんなで、このごろは酢の物をせっせと作っています。
暑さに弱った体には、酢の物!

今日のメニューは、トリのもも肉を使った油淋鶏。
ネギとニンニクとショウガをたっぷり刻み込んだ、醤油と酢をベースにしたソースを、
鶏をフライしたものにかけます。

これは、伯母が料理学校で教わってきて、母が真似し、
私たち娘に伝授してくれた料理。

ああ、ビールが進みます。

福岡の祇園山笠祭

2011年07月14日 | ニュース
家事セラピスト養成講座で福岡に行ったら、ちょうどお祭でした。クライマックスは明日朝のようですね。

飛行機に乗るのが残念でした!