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発明の女王様

甘く妖しい発明家の世界。早く一発当てて葉山に豪邸建てたいの・・・。でも実際はそんなに甘くなかった。

アンドリュー・ワイエス クリスチーナの世界を借りてきました。

2008-02-17 20:57:54 | ノスタルジア

アンドリュー・ワイエス

わたしの大好きなアーティストの一人です。
図書館に予約を入れておいたのが取れました。

この「クリスチーナの世界」の絵は、誰でもどこかで見かけたことがあるかもしれません。
必死に家に帰ろうとするとする女性の後姿と、遠くに見える象徴的な家。
アンドリュー・ワイエスの絵は、どれもすばらしいのですけど、一枚を選ぶとなると、ありきたりの選択ではありますが、この「クリスチーナの世界」になってしまいます。

この絵画集は、ひとつのストーリーになっています。
リブロポートから出ている2巻目がたまたま借りられました。
こちらは、デッサンやエスキースが多めに収録されています。
もう一冊のほうは、もっと物語が多かったような記憶だったと思います。

老女とその年老いた弟が住まう、古い農家を題材にしています。
何枚も何枚もかかれたワイエスのエスキースは、どれくらいその家とそこに棲む二人が好きだったかが伝わってきます。

収穫物を入れるカゴも、納屋も、ドアも、窓も、静物すべてがまるで生きているかのように描かれている。
「無」へ向かうものたちへの、すざましいまでの感情移入がなされています。

始めの頃の葬儀の絵から、老いや死というものを感じ取れる。
人がいなくなり、やがて廃墟のようなうつろな空間になっていくまでの過程。

描写がすばらしく、細密であるがゆえに、読み終えたあとに妙な空虚感を感じてしまいます。
そう、まるで自分がクリスチーナになってしまったような、あるいは彼女をみているワイエスになってしまったような感じ。

わたしにとって、「クリスチーナの世界」は、あるとき無性にみたくなる画集のひとつです。


こねこの頃のみみにゅ

2008-01-11 17:56:01 | ノスタルジア

そろそろ手狭になってきたので、古いパソコンを処分しようと引っ張り出しました。

ところがマックの古い写真ファイルも出てきて、これは簡単に捨てられません。
一年ほどしまい込んでいたPOWERMac9500を出してきて、動かしました。
中身は同じMOなのに、フォーマットが違うので、WINでは読めません。
あわてて捨てなくて、よかった。

古いMOには、忘れていた昔の景色が残っていました。
みみにゅも、出合った頃には、こんなに小さな子猫だったのですね。
気が付かないうちに、別のねこになってしまったくらい、大きくなりました。

世の中はどんどん変わっていく
憧れだったレコードも、ビデオデッキも、デジタルカメラも、DATも、LDも消え去ろうという時代になっている今に気が付きました。

オモチャ箱の底から次々と出てくる懐かしい日常の風景

きょうはすこしだけ、懐かしくて切ない昔を思い出していました。


金のネジと銀のネジ

2007-06-27 23:49:21 | ノスタルジア

ビンボーなむーじょが、ぼろっちい収納家具を作っていました。
端材と残ったビスを使い、ようやく最後の一本のネジを締めるところでした。
ところが、疲れて手元の狂ったむーじょの指から、最後の一本の安いユニクロ木ネジが飛んで、湖のなかにポチャンと落ちてしまいました。

日もとっぷりと暮れてしまい、一本の木ネジをみずうみの中から探し出すのは無理です。
途方にくれて、ぼんやりと湖面をながめているむーじょ

 

するとどうでしょう
湖面が輝き始め、水の中から美しい女神が現れました。

「だいぶ困っているようですね、わたしがあなたの落としたものを拾ってきてあげましょう。」

(なんだろこのひとは・・・と意味がわからないむーじょ)

女神
「あなたの落としたネジは、百均で買ったユニクロめっきのネジですか、それともステンレス製のネジですか、それともクロモリ鋼のたっかいボルトですか?」

(ええ?単なる木ネジがいま必要なんだけどな)
むーじょ
「百均のユニクロめっきの木ネジです」

一瞬、まばゆい光がむーじょの身体をとりかこみます

女神
「おお、なんてあなたは正直な人なのでしょう! 正直なむーじょには、この純金のM12径ボルトを差し上げます。 ではでは・さようなら」

そこに残されたのは、まばゆく光る黄金の大きなボルトでした

あっけに取られるむーじょ
これじゃ木の板は止められないよう・・・

 

なんてお話が、昔あったかもしれません

TAKASHIMAさんというボルトナット販売のブースで、三角くじを引いたら、金のボルトが当たってしまいました。
おおお、これは豪華だ、キレイです。
無垢の純金製です 

 

 

 

 

(ウソです、すみません。希望的観測 でも、本物の金がめっきされたボルトです)

きょうは、くじ運のぷち強いむーじょ でした。


生きられた家~昭和初期の住宅を拝見しました。

2007-06-22 21:12:25 | ノスタルジア

わたしに大きなインパクトを与えてくれた、女性彫刻家の家に行ってきました。

彼女はわたしよりも、ずっと年下ですが、いつ会っても新鮮な影響を与えてくれます。

彼女の家は、都内にある古い住宅
わたしのアトリエも、昭和32年建造で、古いと思っていましたが、彼女の家は、昭和22年だといいます。

広縁から見える庭、急な階段、磨り減るまで磨かれた無垢材の床板
そう、トトロに出てくるサツキとメイの家の時代の住宅そのものです。

古いふるい家は、彼女があちこちに自らの手で改良を加えて、よりいっそう存在感を増していました。

おそらくどこをフレーミングしても絵になるであろう住宅
古いものが、大切に使われ続けている家
家そのものが生きている感じがしました。

それと、興味深いのは彼女の工房
ほかの地での仮住まいのときも、室内を見せてもらったのですけど、独特のインテリアをつくりだしています。妙に落ち着くんですね。
わたしの乱雑・がさつなアトリエとは、だいぶ違いました。

長い時間を生き延びてきた家
多少は住みにくいけれど、妙に心休まる感覚
今の新しい住宅には、出せない無垢の質感

この年になり、やっと住宅の本質を判りかけたような気がしました。


話は飛ぶ飛ぶ デビルマンと鉄腕アトムの共通点って・・・

2007-06-17 22:11:36 | ノスタルジア

こなつしゃんから、デビルマンのお話が出たので、わたしなりに疑問点をぶつけて見ます。

これこそ、あまり語られてはいないのではないのでしょうか

デビルマンと鉄腕アトムの共通点

 

それは・・・

 

    ・・・  それは ・・・

 

二人ともバックル付きの海パンを穿いているっていうこと!

これは、大きなナゾです。
デビルマンは、バックルの中にデビルカッターという武器を忍ばせていたようですけど、鉄腕アトムはなぜ海パンなのでしょうか。

この重大な問題に気がついたのは、世界的にも有名な芸術作家と偶然にも夕食をしながら会話していたときのことでした。(ホントのほんと。記念写真も撮ってあるのヨ)

けっこうエロティックな芸術作品を作っていて、理論派でもあり知的で、NHKの教養番組にもたびたび出演している方です。

「Mさんの、口に出してはいえないような恥ずかしいものって、何ですか?」

酔っ払っている拍子に、わたしはむちゃくちゃな質問をしてしまいました。
M氏もそんな馬鹿な質問をされたことがなかったので、突拍子もないお答えをしました。

「・・・実は・・・・鉄腕アトムのパンツ・・・ あれがメッチャクチャ恥ずかしいんです・・・」

むーじょ : 目が点
質問も突拍子がなかったけれど、返ってきた答えも相当ぶっちぎれてる。

「あのツルンとしたおしりが、海水パンツに包まれている・・・・あれは恥ずかしい」
むーじょ 「あの、バックルがついている海水パンツですよねぇ  ?」
「そう、あのバックルが、・・・ダメです。弱いんです」

? ? ? ? ? ?

ぜったいに論理的におかしなところはないと思っていた人なのですが、おもわぬ弱点を見つけてしまいました。

 

論理的といえば、学校で都市計画の記号論を教えていた先生も、こんなことをおっしゃってました。

「世の中のすべては記号であり、メタファーなのですよ。男も女も。 ところでボクは女性のファッションの白と紺の組み合わせには、弱いかな・・・」  って。

    

ところでバックル付きの海パンって、何のメタファなの?

(難しすぎて、今晩も眠れません)


そう言われると、バビル2世とロデムの関係も・・・

2007-06-16 18:45:47 | ノスタルジア
横山光輝の漫画で思い出しました。

横山氏のコミックは、内容が硬派だとは思いますが、やっぱり気になっちゃう。

何にでも変身できちゃう、しもべのロデム。
普段の姿は黒豹なのか、ねーちゃんなのか、わからないです。


「ロデム!」

「はっ、ご主人様」

「あのさ、ちょっと頼みたいことがあるんだが・・・」

「?」


「普段は、この写真の女の子の姿でいてくれないか!」

アイドル歌手の写真を差し出すバビル2世

「・・・・(まっ ご主人様ったらっ) この女性が、ご趣味なんですね」

しげしげとバビル2世を見つめるロデム

「わかりました。ご主人様」
写真の女性そっくりに変身するロデム

「その・・・服とかは脱げないんだよねぇ」

(ロデム: 何考えてるんだ、ご主人様)
「ええ、体の組織の一部ですから。ご主人様」 (きっぱり)

バビル2世「なんだ・・・ツマンネ・・・」

「何かおっしゃりましたか?ご主人様」

「いや、なんでもない」

「ここのところ、戦いもなくて、ヒマですねー。トランプでもしますか、ご主人様」

「そうすっか」

コンピューター:「ワタシモ、トランプニ マゼテクダサイ マゼテクダサイ」

「おまえ、トランプ持てないだろ、コンソールパネルだけじゃん」

・・・・・


そんなこんなで、メソポタミアの暑い夜が過ぎていったかどうかは、むーじょの知ったことではなかったのでした。


「鉄人は 武器を持たないロボットなんだ!」 って、いったい・・・

2007-06-13 21:29:28 | ノスタルジア
ムービートレイラーで映画の予告編を見ていました。

最近では昔懐かしいアニメの実写版リメイクが流行りの様子です。
鉄人28号 そういえば、ありましたね。

「鉄人は、武器を持たないロボットなんだっ!」
   ????
そう言われると、そうだったっけ。

でも、なんかヘンだなー。よく思い返してみましょう。


♪ びっるーのまっちーに ガオ~    (なんかあやしい・・・)

  ♪ 夜のハイウエーに ガオ~    (かなりヘンかも・・・)

♪ だだだだだーんと 弾がくる~    (撃たれたりするのか・・・)

  ♪ ばばばばばーんと はね返す   (はね返しちゃうのね ♪ )


♪ びゅーんと飛んでく 鉄人      (飛べたっけかしら?)

  ♪ 28号 ~           (28号というからには、27号も、26号も、25号も、ずーっと1号までいるのよね、きっと。 全部集合しないのかしら)



鉄人って、いったい何号ぐらいいるのかしら・・・
そんなことを考え始めたら、疑問が止まらなくなってしまいました。


「鉄人は、武器を持たないロボットなんだっ!」って、いったい、何の目的で建造されたの、とか。


疑問1・建設現場用だとしたら、あの頭についている金物は、いったい何のため
疑問2・ウエストについている黄色い模様は、なんでしょう
疑問3・鉄人って、ぱんつ履いてましたっけ
疑問4・なんで鼻だけがあんなに無造作な円錐形だったのでしょう
疑問5・なんで「がおー」(とはどうしても聞こえなかったですけど)って吼えるのでしょう

今考えて見ると、すごいアバウトなキャラです。ナゾが多すぎます。

そんなナゾを、ものともしないでみんな受け入れてしまう、大昔の子供時代が懐かしい。

(そういえば、あの、カンタンなリモコンの一件も、あったわね・・・)

鉄人28号、好きになりそう 

お気に入りなイラスト

2007-06-11 22:38:30 | ノスタルジア

Canon BJC465の取扱説明書の表紙イラストです。
今回のUSBケーブル騒動で、出てきました。
捨てずに取っておいたのは、この猫のイラストが大好きだから。
誰が描いたのかは知らないし、どこにも作者名がないのでわからないのですが、
妙にたのしいイラストです。

これは3枚組みの中のはじめの一枚

このあと、しっぽでマウスを動かしているイラストと
トラブルで困っている顔のイラストがあるのです。
3枚でひとつのストーリーになっている取扱説明書イラストも、珍しいかも。

 

最近では、こんな立派な取説は見なくなりました。
PDFかオンラインマニュアルといった、味気ないものになってます。
ただでさえ取説なんか読まないのに、絵がなかったらたぶん絶対見ないな。

プリンタはUSBケーブルを買ったので、新しいパソコンで使えるようにはなりました。

でも、CADの細い直線が心電図のようになってしまうのは、直っていませんでした。
もし、「ペーパー出力で図面提出」といわれて提出直前になったら、新しくプリンターを買うつもりでいます。

なんか、パソコンが新しくなったら、アイデア浮かばなくなっちゃった
(トホホ・本末転倒)


きゅうに大島弓子のコミックが、読みたくなる

2007-04-26 06:44:40 | ノスタルジア

最近書店でネコの写真集や本がほんの少し増えてきたようなきがします。

そこで、以前から気になっていたまんが 「綿の国星」を思い出したので、探してみました。古い時代のまんがですが、文庫本サイズになって古本屋にあったので買いました。
それから大島弓子さんのまんがに少しはまりこんでいます。

綿の国星は、子ねこを擬人化したかわいい物語です。
まるで哲学者のように世の中を見て歩き、考え悩む子猫。
ちょっと不思議な漫画です。

綿の国星につられて、やはり古本屋で買ってきたのが「ぐーぐーだって猫である」

これはきっと「我輩は猫である」からきているんだよね。
こちらのほうは、ねこへの人間の感情が主体で、猫はしゃべりません。

猫って、飼って一緒に生活してみないと、その不思議さがわからないものです。
意外と人懐っこくて、甘えん坊で、さびしがり屋で、ストレートな愛情をする小さな動物。
大島弓子さんの言うような、自分の飼い猫との不思議な出会いや関係を物語りにするのも面白そうです。

(ねこ好きなひとって、こんな表現するひと多いよねー)

わたしのみみにゅは夢のなかで出会った「猫の女王」様から使わされた猫です。
とても神秘的で面白いエピソードなのですが、残念ながら誰にも話すことができない物語です。

さっき脱走したみみにゅが、庭で遊んでいます。
逃げるのをあまり気にしないで、こんどはいっしょにガーデニングしようかな。

 


うわぁ、懐かしいなあ。でも未だにウチでは現実だぞよ

2007-03-02 22:04:16 | ノスタルジア

マイクロソフトオフィス マックトピアのマックエバンジェリスト;林信行さんのコラム

懐かしさのあまり、添え書きしてしまいまひた。
でも、わたしが今でも使用しているマック類はあのときのままだし、時間経過分だけが懐かしい。

今、わたしが一番ほしいマックは、ゲストOSとしての OS X かな。

 

 


微熱恋愛小説 笹原みみの「In my room」

2007-02-28 22:02:07 | ノスタルジア

微熱恋愛小説風 「イン・マイ・ルーム」

第1話 穏やかな日差し

仕事から帰ったみみにゅは、部屋のなかでちょっとした虚脱感を感じていた。
それがいったい、どこからくるのかわからないけれど、穏やかな早春の日差しはみみにゅをとろんとした眠気にいざなってゆく。

『わたしには、この部屋は少し広すぎるのかもしれない・・・』

ダンボール箱とみみにゅとのおしりの間にできた隙間は、一人でいるのに妙に冷たく感じたからだった。
 みみにゅは、ちょうど今時分の季節に現れる黒田鉄夫が、最近現れないことも、この空間が大きく感じることだと、うっすらわかっていた。

黒田鉄夫 どこへいったのかしら・・・。』

 

                                 

横浜の古い桟橋にあるシーランチで、黒田鉄夫との遅い昼食を終えての帰り道だった。
ビルの谷間から抜け出た東京湾沿いの首都高からは、ベイエリアが一望できた。
「やれやれ、渋滞だよ」
鉄夫はガブリオレのハンドルを軽く叩いて、手を頭の後ろに組んだ。
夕日を浴びた都市がゆっくりとマゼンダに染まってゆく。
空の色と街の色が同じくらいの明るさになったとき、はるかかなたのビル街は、まるで星をちりばめた銀河のように輝き始めたのが、みみにゅにはわかった。

「みて! すごくキレイ! こんな素敵な景色みるの、初めてよ」

「ああ、綺麗だろ。そっか、みみは見るのは初めてか」

「うん・・・。 渋滞だと、ゆっくり見られるから、渋滞もわるくないネ」

「いつも運転しているオレは、そんなに夜景みていられたこと、ないけどな」

「私たち星の中を走っているみたい・・・」

ドアに顔をもたれさせて、日が落ちて夜の闇に包まれるまでのわずかな時間を、みみにゅはほんとにうっとりとして過ごしていた。

「みみにも見せてあげたいな。もっと幻想的な景色があるんだ」
「もっと、幻想的なの?」 とみみにゅ。

「夜、異国の都市の空港に舞い降りる寸前の景色さ。空から見る街というのは、まるで宇宙船のようなんだ」

黒田鉄夫は、一年のほとんどを見知らぬ土地で過ごしているという。
見てみたい。旅馴れた黒田が好きなんだから、きっとわたしも好きになってしまう。
できれば、いまみたいに同じシートから見てみたい。

やがて二人の乗るガブリオーレはスピードを上げ、カーブを描く長いトンネルを抜ける。
磨きこまれたボディに、ハライドランプの光の列が流星のように流れた。

みみにゅは、口数も少ない鉄夫といることが、どうしてか安らぐことに気がつき始めていた。

 

                                     

あれからもう2年も経つ。
あの日以来、黒田鉄夫はみみにゅの前に姿を現していない。

「てつお。 今のわたしなら昔のように『フーッ』なんていわずに、お部屋に入れてあげるのに」

みみにゅの座るダンボール箱の方隅の空間は、まだ弱い春の日差しではそぞろ寒く感じ、みみにゅはゆっくりと窓の外に目をやった。

 

続  かず・・・・

 


変わってゆく秋葉原

2006-12-17 22:22:23 | ノスタルジア

久しぶりに秋葉原に行ってきました。

暮れも差し迫ると、毎年恒例、なぜか行きたくなってしまうものです。

ところで秋葉原駅ガード下のラジオセンターが改装されるというのを聞きました。
ええっ、あの長年変化しなかった薄暗くて狭い魔窟が無くなってしまうの?

慣れ親しんだ空間が、またひとつ消えてゆく気がして、なぜか寂しい気分になってしまいました。

写真は、電子部品が一通りそろう東京科学と、よく利用しているアルミ材料屋さん。
これらのごちゃごちゃした店舗が、整然となってしまうなんて、想像もできません。

 

秋葉原の思い出は、当の昔。
大型電気店が各地に出来る前までは、電気製品の安売りでにぎわっていました。
すこしでも安い値段の札がでているお店を見つけるのが楽しみでした。
そんなお店で品物を買うと、
「ちょっと倉庫まで取りに行ってきます~」
といって、自転車で行ったまま15分くらい帰ってこない。

待っている間、寒いので、道路に出して燃やしている石油ストーブに手をかざしながら、厚いコートを着た呼び込みの店員さんとおしゃべりをしたりしていました。

ちょっと大きめな品物の梱包は、見ていて楽しかったもののひとつです。

馴れた手つきで店員さんが箱にロープを架けていく。その素早さ。
最後に「きゅっきゅっ」と引き締めて絶対に解けないように結んで、取っ手をつけてくれて、手渡してくれます。あれがとてもプロっぽくカッコよくて、秋葉原らしく思えました。

いまではそんな光景もまったく見られなくなりました。

雑然とした街秋葉原、ぼろっちい街秋葉原 それが面白くもあったのですが、
どんどんと再開発がすすんで綺麗になってしまったら
わたしの行き場所もなくなるような、そんな気がします。


桧原村数馬・たから荘 その2

2006-08-17 19:05:57 | ノスタルジア
桧原村数馬・蛇の湯温泉 たから荘は「日本秘湯を守る宿」のひとつです。

実を言うと、むーじょは温泉ブームの前から温泉ファンなのでした。
久しぶりの「秘湯」です。

たから荘のお風呂は、本館からずーっと河に下ったところにある、ローカルな温泉です。
温泉というと、源泉率みたいな「濃度」がよく重要視されますが、ここのお風呂は風情を味わうといった感じです。都心からすぐなので、濃度とかあまりこだわらないほうがいいです。

女性用のお風呂は、2面がガラス張りの開放になっていて、けっこうな野趣が味わえます。そして、比較的すいているのが、私好みかな。
目の前に迫る緑と川のせせらぎを聞きながら、ゆっくりとつかることができました。

 数馬の湯というのが、近くにあるので利用してみましたが、ここは人が多いです。スパですね。景色も見えないので、家の近所のスバとあまり変わらない感じをうけました。泉質は、こちらのほうが濃いということです。

 北海道は、カムイワッカ湯の滝から、奥日光の¥蟹湯・八丁の湯、蓮華温泉、大丸温泉、木賊温泉などと、いろいろ「濃い」温泉を経験してきたむーじょは、もうそれほど泉質にはこだわらなくなっているのでした。

桧原村数馬 たから荘でのんびり

2006-08-17 18:35:47 | ノスタルジア
以前から泊まりたいと思って、20年。
桧原村にある兜造りの旅館・たから荘に宿泊してきました。

高齢者2人のガーディアン・ドライバーでの旅行です。

桧原村は、比較的近くにあるけれど、思わぬ秘境的な雰囲気が味わえます。
「東京都」なんですヨ。

昔々、友達の車でドライブしながら奥多摩湖をぬけて桧原村から帰ってきたとき、初めて数馬の集落を見ました。
灯のともった、たそがれ時の数馬のかぶと造りの民家は、とても懐かしい感じがしていました。
 
「こんなところに、ゆっくり泊まってみたいよね」
なんて言う、その子に

『えっ? それって、わたしを誘ってるの?

なんて期待していたこともありました。


あれからずいぶんと月日は流れました。

頭の片隅にあった、長い間のほのかな希望がかなったわけです。

桧原村は、不思議な場所です。
都会から比較的近いのですけど、昔とあまりかわらない懐かしさのある場所。
何も考えられなくなったときに、ふらりといくと、とてもいいかもしれません。

「熱い砂漠の上に、亀がいる」

2006-06-25 21:54:12 | ノスタルジア
「砂漠? どこの砂漠だ」

「これは、テストだよ・・・・砂漠の上の亀を、きみはひっくりかえす」
「なぜひっくりかえすんだ?」

「亀は砂漠の熱い砂の上で起きられず、しだいに干からびてゆく」
「だから・・・それがどうしたというんだ」


昔、心理分析の一番初めに、一枚の白紙を渡されて、木の絵を書くようにいわれました。
わたしは、とても丁寧に一本の木を書きました。
紙の真ん中に、とても遠くからでも見える大樹を書いたつもりでした。

「なぜ、この樹はこんなにちいさいのだね?」

わたしは、思いもよらない質問に一瞬うろたえました。

「なぜって・・・・・・ わかりません。そう書きたかったから。」

「ほかの人は、もっと大きく樹を書く場合が多いんだよ」

「わたしは、ほかの人たちと、少し違うと?」


その時に書いた絵のことが気になり、いつも心の片隅にあの樹があったように思えます。

なぜ、小さな樹を描いたのだろう。

でも、なぜそんな 「小さな」大樹を書いたのか、つい最近、答えが分かった気がします。

「答えは・・・・  これだ!」 (ズギューン)


わたしは大樹の下に円弧状の線を書くことを忘れていたのだと思います。
地球の大きさにも匹敵する、大樹を描こうと思っていたのでしょう。

心理テストを受けるとき、
何時わたしがレプリカントだとバレやしないかと思いながら、
この映画のシーンを思い出しています。