発明の女王様

甘く妖しい発明家の世界。早く一発当てて葉山に豪邸建てたいの・・・。でも実際はそんなに甘くなかった。

スピンアウトと、ドロップアウト

2006-02-26 08:14:09 | 思い悩み、知った道々・・・
(写真は愛用しているコンパスとノギス)

知的財産権(特許等)の講習会に参加したときに出会った人たちのなかに、これからビジネスモデル特許を使って商売を立ち上げようという若い男性がいました。
 彼はソフト会社に在籍中で、これはいけると思うソフトウエアサービスを考案したので、「スピンアウト」したいと話していました。

   「スピンアウト!」

かっちょいい!  一度でもいいから使ってみたかった言葉である。

アメリカでは、優秀な技術者は会社の待遇や自分の評価に懲りて、自分を正当な地位に立て直すため、独立出世する道を選んだりもする。

 ところで、日本の閉鎖的社会でこれをすると
「ドロップアウト」に近くなってしまいます。
青色LEDを発明した中村さんでさえ、日本では「ドロップアウト」に近い感じを受けます。

 わたしの場合は、違った意味での「ドロップアウト」
不景気・人口減によるリストラの次は、年齢・性別制限による再就職不能という締め出された状態になってしまったのでした。

 その間に考えたこと
人間、会社(カタガキ)を取ったら何が残るだろうか ということ
その人本来の能力や力とは、いったいどのようなことだろうか ということ
そして、自分は何をするためにこの世に来たのだろうか ということ

不幸な出来事や境遇は、必ずしもそれ自体が不幸であるとは限らないということも教えられました。

     

共感する女脳、システム化する男脳

2006-02-23 21:30:17 | マイノリティー
共感する女脳、システム化する男脳/サイモン・バロン=コーエン

男と女の脳には、生まれつきな違いがある、という本
なんだ、当たり前じゃないですかと思うでしょうか、
それとも脳自体はほとんど同じだと思うでしょうか。

たとえば、システム化というのは、パソコンやオーディオの電気配線がうまく出来るか、物事を分類して考えることができるかどうかという能力
これは男性が優れているといわれています。さらに空間把握能力。女性に自動車の車庫入れがうまくできないというのは、これにあたるといいます。

共感する脳、これは相手の気持ちにすぐ同化できる能力のこと。また、相手の気持ちをわずかな表情や声のトーンで見分ける能力のこと。映画館で悲しい映画を見ていると、すすり泣いているのは、大概若い女性ですよね。

巻末のテストを受けると、どちらの脳により近いかわかるというオマケも付いています。

 さて、発明・工作が好きなむーじょの場合、さぞかし「システム化」された脳の結果になっただろうと思いきや、それほどでもありませんでした。残念。
 車庫入れも不得意だし、方向音痴で道はすぐ分からなくなるし、分類や歴史なんて大嫌いだったから、そんなもんかも。

逆に、わたしの友達の女の子たちのほうが、ずーっとシステム化された脳していると感じます。パソコンの裏側配線なんてお手の物、蓋開けてボード挿したり抜いたり。一番親しい女性は、自分の車のエンジンをいじくって、チューンナップしてました。(元走り屋だったそうで・・・)

わたしも含めて、女脳とか男脳とかって、そんなにはっきりとしたものじゃないと思います。あえていうならば、やっぱり「まだら」かな。
 
 ところが、最近感じるのは、女性の脳は男性化しているとも思い始めているのです。電車の中で若い子たちを観察していると、どうも、昔と何かが違っている。

   女性のハードウエアをまとった男性脳

      そんな感じを受けるのは、わたしだけでしょうか。

男脳・女脳の研究をしている機関が日本にもあるというので、いつかたずねてみたいと思っています。

高齢者と住むことの難しさ

2006-02-23 20:54:34 | 思い悩み、知った道々・・・
高齢者と住むことは、とてもじゃないけれど大変です。
こんなこと、誰に話したらいいのか、誰なら理解してくれるのか、全く分かりません。皆さん、どう対処しているんでしょう。

わたしの友人知人は、みんな親元から離れて住んでいます。
あたりまえといえば、あたりまえ。家庭をもてば、親とも疎遠になるものです。

わたしも家を出ていた頃がありました。
ときどき家に戻ってみると、両親の急に老け込んだ生活に驚きます。
7年前に、仕事の都合で家を出て3ヶ月たたないうちに、父が亡くなってしまいました。多少ぼけのある母は、一緒に暮らしていても相手の体の異変や顔色など、分からなかったのでしょう。

 すぐに実家に戻ったのは、言うまでもありません。家も荒れ放題になってしまっていました。
 そしてそんなことがあったから、親の面倒を最後まで見ると「不遜にも」自分に誓いをたてたのでした。

 その誓いがこれほどまでに重くのしかかってくるとは、考えもせずに。

 痴呆や高齢者と一緒にいて疲れるのは、体ではなくて、心。
 電気つけっぱなし、ドアはすべて開けっ放し、水道の蛇口は開けっ放し。なんかしらいつもこぼしているのを綺麗にし、生活のタイミングをすべて調整する。言ってみればバックグラウンドで夜警するOSみたいなもの。

「会社で嫌なことでもあったのかい?」
(・・・いいえ。わたしは家に帰ってくると落ち込んでしまうのですよ・・・)

 でもさすがに今日はがっかりしました。
とうとう、わたしの名前を忘れられてしまったのですから。
飼っているペットの名前が毎日違うのは、多少気になっていました。
そろそろ、来るときが近づいてきたのかも。

今、わたしの心の家は、
忍者屋敷にある、床や柱すべてが傾いた家といった感じ
住んでいるだけで、不安になり気がめいり、心が冷えてきます。

高齢者や痴呆老人の面倒を最後まで観るなんていうのは、自己への驕り高ぶりでしかないのかもしれません。やさしさだけでは解決できない問題を抱えて生きなくてはならないのですから。

排他主義・無思想・混沌・迷信・羨み・強烈なマイナス思考・無気力・無関心・怒り・呪い。
年を取ると、だれもがこのようなものを自分の体から毎日じくじくと噴出すようになってしまうのでしょうか。

       

ぼこぼこトラックになった理由

2006-02-22 23:01:57 | マイノリティー
ときどき見かける、フロントやサイドがぼこぼこにへこんだ商用ワゴンやトラック。
 一度や二度電柱にぶつかったくらいではすまない感じだし、平らな場所がないくらいにぼこぼこになっている。あれ、不思議だったのですよ。

  原因がわかりました。

お昼休みに、いつもとは違ったところまで食事に行ったかえりの公園で、がてん系のおにいさんたちが自分たちの車をなぐっていました。

「おー、へこんだ、へこんだ。こんどはこの辺、やってみ」
   どか!
「えっへっへー、手が痛い」
「とりゃー」(蹴り)
「ははは、こんどは利いたぜ」

白の安モノワゴンのフロントは、くしゃくしゃにしたアルミフォイルのようになっていったのでした。

(なんなんだろうねー、この人たち)

   

はてさて、枯れたブログは続きます

2006-02-20 23:31:52 | 思い悩み、知った道々・・・
読んでいる方がまた3,4人になったところで再開。
たくさんの人が読むような、楽しい内容じゃないしね。

デザイナーの設計した椅子についていろいろと調べようと、近くのM美術大学に電話をして見学を申し込んだところ、えらく冷たくあしらわれてしまいました。
 ホームページでは、地元や社会に開かれた、とか言っているわりには紹介状があるかとか、なんだとか、制約がうるさい。
 とにかく、椅子を触ったり、腰掛けたりしたいといったところ、見学はガラス越しだから、見るだけですと言われてしまいました。

  椅子というのは、見るモノですかぁ?
        

日本の美術館では大概が撮影禁止だし、模写も禁止だし、スケッチしていたら注意されるし、文化が低すぎです。ルーブルなんて、学生がイーゼル立てて模写してるし、写真もおかまいなしだったのですけどね。

埼玉県立美術館に触れる椅子コレクションがあることがわかったので、行ってきます。この美術館は近所の大きな美術大学と違って、研究者に対してとても親切。
やっぱり埼玉も東(中枢)のほうにいかないと、何も得るものないです。

      

コアリッション2006参加終了しました。

2006-02-14 21:07:23 | 発明
コアリッション2006:埼玉県西部地域産業技術展展示交流会
長い名前だぁ~。

搬入・展示・接客・プレゼンテーション、そして搬出。
全部一人でこなしました。マジで疲れたー。

参加しているのは、ほとんどが会社組織なので、一人参加はわたしだけのようす。
でも、わたしのブースは結構な人気を博しておりました。(ありがたいことです)

やっぱりいましたねー、逆さ吊りというと「鞭を持ってぴしぴしじゃないの」っていう男性。  ふふふっ。してもらいたいの?半端じゃないわよ。

ひやかしはともかくとして、腰痛肩こりに悩む人がこれほど多いとは、改めて驚いている次第です。特に若い人が、なんか年々増えている。
やっぱり、「体操」しなくちゃ、ダメですよ。腰痛・肩こりは、体操をしっかりやれば、慢性化するまえに防ぐことができます。

ともあれ、予想以上に大盛況。びっくりしております。
コアリッション2007・来年は地元所沢での開催。
はたして場所はどこになるのやら。もちろん、参加します。



ほっと一息と行きたいところですが、
来月2日からは、婦人発明家協会主催の「なるほど展」:新宿京王百貨店での展示に新作をつくらなくてはなりません。
ああ~、またしても間に合わない?(この性格を、なんとかしないと)

      

アキバ系・・・なんのことやら

2006-02-10 20:42:50 | マイノリティー
久しぶりに秋葉原にいきました。
といっても、わたしの目的は電気製品ではなくて「素材購入」

いつものラジオデパート2階にあるシャーシ屋でアルミ線を買い、中央通りに面した靴屋で革の端切れを買います。

きょうの変わった出来事:ラジオデパートの部品屋さんが並ぶ狭い通路にネコの鳴き声がしています。なんと、背中に大きな茶トラねこをのっけたおじさんが部品を買いにきていました。首輪も鎖もつけないで、首にマフラーのようにネコが巻きついています。おまけにニャーニャー鳴いている。カワイイ。

そういえば、同じラジオデパートのなかで以前、大きなオームを肩に乗せたおじさんがいたっけ。同じ人かしら?

ラジオデパートでは、Eリングも探していたのだけれど、秋葉自体そんなものは売っていないらしいです。面白いですね、部品でも用途が違うと全く手に入らない。
アルミ素材は、さすがに安いです。ハンズの半額近い値段で売られています。それだけでも、来る価値があるという感じ。

かえりにワラビの紹介状を持って上野のクリニックに寄りました。
ここは完全予約制なので、時間が無駄にならないのがいいです。秋葉に近いしね。
リストラにあったトラウマがなかなか消えないけれど、それだけ世の中がどんどん変化しているということを、最近やっと理解し始めているわたしでした。

   

精霊は、月野を渡る

2006-02-09 21:53:56 | 神秘体験・共時性
旧家の勝手口のドアを開けると、父がそこに居た。
犬小屋を直している。
いつも何かを作っている父。
あまりに当たり前すぎるいつもの風景。

『あれ、何処へ行っていたの、今まで』

わたしが普段のように、何の気なしに尋ねる。
それには答えず、新しく買ってきたらしい変わった道具で、犬小屋にビニールシートを貼り付けていた。

『これくらいはしておかないと・・・』
もごもごと、そう口ごもったように聞こえた。

『もうすぐ、こはんだよ』
わたしが告げる
いったい、何処へ行っていたのだろう。

父が亡くなって、8年になる。
今日はその命日。

夢を見ていた。また何処かへ行ってしまい、暫く帰ってこないだろうと思っていた。現実とも幻とも区別のつかない夢。
北窓のカーテンのわずかな隙間から、月のひかりが白く漏れている。
月は刃物のように、今では枯れ野になってしまった丘をひっそりと照らす。

昔、わたしの中学時代の誕生日に工芸作家だった父がくれたものが、銘の入った小刀だった。
使い方の基本を教わり、削り方の基本を教わり、刀の研ぎ方を教わった。
これが今のわたしへの第1歩だったのだろう。

恐ろしく切れる刃(やいば)
形を作り出すこともできれば、生命を消し去ることもできる。

いろいろな形を削りだしては、研ぎ、時々自分の指を痛め、それでもまた研ぎ
やがてその小刀は、使い古した鉛筆のように短くなっていった。

人は生まれ持ったものを確かに持っている。
あまり多くを語らなかった父
でも父から受け継いだ「血」は
わたしが何者であるべきなのか
雄弁に語っている。

精霊は、月の野を渡り、家族に会いにやってくる。

     

ときどき、本に呼ばれることがある

2006-02-05 21:03:54 | 神秘体験・共時性
会社の展示場の本棚の隅においてあった写真集
何気なく手にとってぱらぱらとめくってみました。

「ターシャの庭」

80歳代のおばあちゃんの庭を写した写真集です。

一人で隠遁生活をしているのだけれど、とても生きいきとしています。
丁寧に手入れされた美しいイングリッシュガーデン
そして、素朴な住まい
庭も家も、そしてそこに住むターシャばあちゃんも、本当に自然体でリアリティに満ちている感じがつたわってきます。

矍鑠とした人
きちっと、そして丁寧に自分の人生を生きている人
年齢に関係なく、むしろ、年齢を経たことによりさらに美しく生きられる人
ターシャさんというのは、そんな人なんだな、きっと。

かっこいいです。

なんにも格好つけることをしなくても生きられるから、
心底「かっこいい」のです。

今日は、古い友達に出会えたような気分になりました。

     

ダンナが大阪に出張

2006-02-03 22:20:08 | マイノリティー
~♪ おおさかでぇ 生まれたぁ 女じゃけん ♪~
   ~♪おおさかのぉ ことは~ ようしらんと~ ♪

ちょっと違ってた? すみません。

出張いったまま、帰ってこないよ。
う わ き かな?
ケータイを放り出して置かなくなった頃からが怪しい・・・。

       

電波時計が、だいぶお手ごろなお値段になってきました

2006-02-02 21:08:18 | 持ち物・買ったモノ
昔から使っている壁掛け時計がことごとく壊れていきます。
「クオーツ発振でステップ運針、年誤差5秒以内」の宣伝文句(懐かしい)
いまでは、ぜんまい振り子の柱時計よりひどい誤差。

電波時計は時間がずれないので、すごくいいですね。
1980円で買えてしまう。なんともすごいことです。

もしかして、電波時計のムーブメント探してるって?

時計はもう、懲りました。役にたつ文字版は、意外と作るのが難しいのです。
時計の針と文字盤はセットになっていて、勝手につくると針が見えなくなります。
始めのうちは、お友達にも見せて、
「針の見えにくい時計が出来ちゃった」
友達曰く
「うーん、はりが ねー (針金)」
などといっているうちはよかったのですが、使っているうちに落ち込んできたりして・・・。

掛け時計。たくさん掛かって売られているけれど、なかなか「これはよい」といった時計がみあたらないということもわかりました。不思議ですね。何が違うのでしょう。それにしても、日本の時計はみんな同じようなデザイン。個性がないかな。掛け時計に個性なんていらないかな。日本のムーブメントを使っているスイスの時計はどうなのでしょう、などと、いろいろ考えてしまうわけです。

できれば、ムーンフェイズの電波式掛け時計が欲しいな。
もしあったら、どんなに高くても買ってしまうと思います。

(だから、作ってよー、誰か・・・) 

失敗は続くよ、どこまでも・・・ いつまでも

2006-02-01 22:31:04 | 発明
木材をフライス加工してみる

失敗  


技術センターでおじちゃんが、わたしの持ち込みステンレスをフライスしてくれているのを見て思いました。
「なんか、かき氷みたい。しゅるしゅると簡単に削れるものなんだなー」
かき氷機と比べたら比較にならないくらい大きい機械だけれど、やってることって同じこと?

シャーシの設計上どうしてもフライス加工が必要な部分がひとつあります。
いままでは彫刻刀で彫っていたのですが、やっぱりフライスのほうがカッコイイ。



エンドミルを買ってきました。
木工の場合、エンドミルとは言わずにルータービットといいます。エンドミルの1/5くらいの値段です。
タングステンカーバイド鋼チップ付二枚刃なので、深剃り・キワ剃りもOK(?)
フライス盤?持っていません。昔からのお友達、卓上ボール盤に取りつけて、アラ、かっこいい!
これで木片の溝きりをしゃくしゃくと・・・。

「・・・・・」

しゃくしゃくと削れるかと思いきや、ぽろぽろと木が欠け落ちてゆきます。

うまくいかないったら、いかないったら、いかないったら、ありゃしない。
木のフライス加工は、大失敗に終わりました。

エジソンは電球を発明するとき
「また失敗した。こんども違った方法がまた試せるぞ」
と言ったそうですが、えらいひとは違いますね。わたしはすぐに嫌になってしまいます。