こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑 外形扁(外科)頭6

2018年05月03日 | 日記

東医宝鑑 外形篇(外科)一
一、頭(六)

一三、気厥頭痛
気血が弱く邪気が逆上して頭痛をおこし、耳がなり、肛門が痛い症は即ち気虚頭痛だが、順気和中湯、黄芪益気湯を使い、血虚頭痛には魚尾から上へと痛みがくる症で、当帰補血湯加味四物湯を使いう。眉先きと耳のそばの髪際のあいだを魚尾という。気血共に弱って頭痛が起きた場合には、加味調中益気湯・安神丸湯を使い、太病後の気虚頭痛には四柱散に茶を入れて使い、気が上にのぼって頭痛がおきた症には芎鳥散を使う。

順気和中湯   気虚頭痛に使う。
     処方 黄芪蜜炒一銭半、白朮・当帰・芍薬・陳皮各五分、升麻・柴胡各三分、菖荊子・川芎・細辛各二分を水で 

        煎じて服用する。

黄芪益気湯   気虚頭痛を治す。
     処方 黄芪蜜炒一銭、人参・白朮・半夏製・陳皮各七分、当帰酒洗・川芎・藁本・甘草各五分、黄柏酒炒・升

        麻・細辛各五分に薑三棗二を入れ水で煎じて服用する。

帰補血湯    血虚頭痛を治す。
     処方 生乾地黄酒炒・白芍薬・川芎・当帰・片苓酒炒各2銭、防風・柴胡・菖荊子各五分、荊芥・藁本各四分を

        水で煎じて服用する。

加味四物湯   血虚による頭痛を治す。
     処方 当帰・川芎・生乾地黄酒炒・黄柏酒炒・知母酒炒・黄連酒炒・蔓荊子・梔子炒各七分を水で煎じて服用す

        る。

加味調中益気湯 気血共に弱く頭痛に効く。
     処方 黄芪蜜炒一銭、人参・蒼朮・甘草各七分部、陳皮・当帰・川芎各五分、木香・升麻・柴胡・細辛・蔓荊子

        各三分を診時で煎じて服用する。

安神湯     気血の虚弱からくる頭痛・眼のまわりが黒くなるなどの症に使う。
     処方 黄芪一銭半、羌活・黄柏酒浸各一銭、柴胡・升麻・生地黄・知母酒浸各五分、防風二分半、生甘草・灸甘

        草各二分を水で煎じて二回ぐらい煎じたあと川芎・蔓荊子各三分を加えてもう一度煎じて半分ぐらいに         

        なったら食後の服用する。

芎鳥散     産後の頭痛を治す。
     処方 川芎・鳥薬を各等分にして作末し、毎二銭を調服する。

一四、熱厥頭痛
頭痛と熱の症は、たとえ冬であっても風や寒を好み、風にあたると治るが、また温かいと痛みを出す症には、防風散を使う。

清上瀉火湯  熱厥頭痛を治す。
     処方 柴胡一銭、羌活八分、酒黄芪・酒知母各七分、酒黄柏・炙甘草・黄芪各五分、生地黄・酒黄連・藁本各四 

        分、升麻・防風各三分半、関係し・当帰身・蒼朮・細辛各三分、荊芥穂・川芎・生甘草各二分、酒紅花        

        一分を剉作して水で煎じて服用する。

防風散     頭が火のように熱く痛むとき使う。
     処方 羌活・防風・当帰・大黄・川芎・梔子・薄荷各一銭、蟬殻・甘草各五分を燈心二〇茎、若竹葉10片入れ

        て水で煎じて服用する。

一五、温厥頭痛
雨や湿気で頭が痛く重く、めまいの症には芎辛湯・芎朮除眩湯を使う。

芎朮除眩湯   寒湿にあたってめまいがし、頭がひどく痛む症を治す。
     処方 川芎二銭、白朮・附子生各一銭、桂皮・甘草各五分、薑七棗二を入れ水で煎じて服用する。

三陽湯     三陽が合わさって頭痛がする症を治す。
     処方 羌活・防風・石膏・柴胡・白芷・川芎各一銭、荊芥・升麻・葛根・芍薬・細辛各五分に連根・葱白三茎を

        入れて水で煎じて服用する。