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水原一平スキャンダルに残された「最後のナゾ」…在米税務コンサルタントが指摘する“会計士の正体”「あれでは職務放棄に近い」(Numberより)

水原一平スキャンダルに残された「最後のナゾ」…在米税務コンサルタントが指摘する“会計士の正体”「あれでは職務放棄に近い」

大谷選手の通訳の巨額横領事件の記事。大谷選手の資産管理にかかわっていた会計士のこと少し詳しく書いています。

会計士は、大谷選手とはほとんど直接の接触はなかったようです。(簿記係と会計士が別というのは、元の英語が違うのでしょう。)

「大谷にはその多額の収入や資産を管理する資産管理チームが編成されていたことも刑事告訴状に記されている。主要メンバーは、会計簿記係、金融アドバイザーB.L、納税や申告を行う会計士の3人だ。

このうちK.Fというイニシャルで登場する会計士は、水原容疑者が手を付けていたx5848口座について、2022年10月に「口座の資金に利息が生じたり、贈与が行われたりしている場合には誤った税務申告をしてしまう可能性がある」と懸念を表明し、水原容疑者と会合を持って取引履歴を開示するよう求めている。

これに水原容疑者は「大谷翔平はA銀行の口座をだれにも知られないようにしたがっている」「利息も贈与もない」と開示を拒否している。この会合には当初、大谷自身も出席する予定だったが「体調不良により参加できない」と水原容疑者が伝えていたという。

さらにK.F氏は、「大谷選手と会ったのは過去一回だけで、それ以外は(代理人のネズ・)バレロ氏か水原容疑者を介して指示を受けていた」とも証言している。」

「ただ、K.F氏は大谷にとって単に個人の収入の会計と税務申告を代行するだけの存在ではなかった。

2022年10月、カリフォルニア州で「2WP.INC」なる会社が設立されている。

その登記情報には、CEO、CFO、秘書の欄にそれぞれ「Shohei Otani」の名が記載されている。そこに「登録代理人」として名を連ねているのが、K.F氏だ。」

この会計士(というより日本であれば税理士に近い?)は、地元では有名な人物だそうです。

「また前出のコンサルタントはK.F氏について、「地元では大物税務コンサルタントとして名を馳せている人物」とも明かす。

K.F氏の事務所のホームページには、「25年以上にわたり、富裕層個人および非上場企業に税務コンサルティングおよびコンプライアンス・サービスを提供」「エンターテインメント・プロフェッショナル、プロ・アスリート、および関連事業体に対する豊富なサービス経験を有している」などと書かれており、いわゆる“セレブリティ”を顧客として抱えていたことが窺える。

「K.F氏は会計士業務にとどまらず、大谷の税務コンサルタントを務めているという噂は以前から耳にしていました。会社設立も、彼からの節税アドバイスによるものではないでしょうか。しかし刑事告訴状に書かれている内容は、そんな敏腕税務コンサルタントのイメージからあまりにも程遠い。

法的な責任問題はともかくとして、単純にその手腕には疑問符が残ります。大谷選手の収入がいかに莫大であっても、そのうち1600万ドルもの大金が消えていることに気づかないなど、あまりにも杜撰すぎるからです」(前出・コンサルタント)」

アメリカでは、似たような事件が過去に起きているそうです。

「かつては同じアメリカスポーツ界でも、NBAのスター選手だったケビン・ガーネットが「総額7700万ドル(約115億円)の資産を使い込んだ資産管理人を野放しにしていた」として、資産管理チームの別の会計士を訴えたケースもあった。」

カリフォルニア州なら日本語が使える日系の会計事務所もありそうなものです(ビッグ4のような大きな事務所でなくても)。そういうところを使っていれば、防げたのかもしれません。

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