翁の徒然なる日々

日々是自遊

いわゆる税金の無駄遣いについて・・・

2022-09-29 11:30:00 | 日々の徒然
◆時間の無駄と人生の無駄
 定年退職後、大宮経由で京浜東北線で再就職先のある東京ヘ通っていました。帰りも赤羽から大宮へ。大宮から東武アーバンパークラインで地元に。

 通勤途中、JR北浦和駅近くの居酒屋さんの窓ガラスに「お酒飲むのは時間の無駄、お酒飲まぬのは人生の無駄」と書いてあるのが目に止まりました。最近は電車に乗っていませんのでそのままかどうかはわかりませんが。
 
 うーん人生の無駄かぁ、ナルホドね、座布団一枚、と思ったこともしばしばありました。

 お酒の席は嫌いではありませんが、あまり強くないので、何時もほどほどにしています。でも、無駄もたまにはいいのかもしれません。

◆税金の無駄遣い
 ところで、先日の元総理の国葬については、税金の無駄遣いだ~などの声も上がっていました。自分の懐から出るお金でしたら、出るお金は少ないに越したことはありません。
 
 国葬に要する費用は全額国費、つまり税金です。その額は16億6千万円と言われています。あるいはそれ以上かもしれません。

 今回の国葬のように全額国費で賄うのは、国=政府の懐からお金を出す政府支出ですね。今回は、コロナ関連支出同様予算計上済みの今年度の予備費から支出すると言われています。

 もっとも、モツタイ精神貧乏性な日本人はお金を出すことにシビアで、国が出すとなるとすぐ無駄遣いだ~と騒ぎたてます。

 もちろんお金は有効に使わなくてはいけません。それはその通り。

 でも、無駄かどうかは個人個人違います。ある人にとっては無駄かもしれませんが、他の人にとってはそうではないかもしれません。

◆GDP
 現在、国の経済力を示す指標は、国内総生産つまりGDPという指標です。翁は経済、財政の専門家ではありませんので、正しいかどうかはわかりませんが、このGDPは、
  1. 個人消費支出
  2. 設備投資
  3. 輸出入
  4. 政府支出

の4項目で構成され、この合計が国内総生産(GDP)となります。

4.の政府支出は、公的需要となり、政府の一般な活動、社会保障費など支払いを示す「政府最終消費支出」と道路や河川改修などのいわゆる公共事業が中心の「公的資本形成」が主な構成要素になります。

 つまり政府が財政支出を行なうと、政府が発注した民間企業などの仕事量の増加に繋がり、その分国内総生産、GDPが増えることになります。
 
 そして、その企業は、従業員へ給料として支払い、従業員は、生活費などで消費に回す、1.の個人消費支出ですね。
今回の国葬の場合、まさにこのケースに該当します。国葬は競争入札で請け負った会社は売上げが上がり、利益が出れば、法人税として再び国へ納付します。

 また、今回の警備に動員された警察官の皆さんには、何らかの手当てとして給料に上乗せして払われるはずです。そして、海外からの弔問客の接遇に要した支出は、詳細はわかりませんが、会食費などに使われるはずです。

 このように、国庫から出たお金は回り回って、税として幾らかは戻ってきます。決して全てが何処かに消えるわけではありません。

 なので、無駄遣いだと思ったお金は、企業や個人を潤しやがて戻ってきます。

 ひと頃槍玉に上がった公共事業もそうです、もちろん大型公共事業の場合は財源が必要なのでそう簡単にはいきませんが。
  
◆煽るならば
 「コンクリートから人へ」と、政権交代での国民の期待を見事に裏切ったツイッター議員がいた〇〇党のせいか、昨今、河川の氾濫などが頻発しています。
工事を中断していた八ッ場ダムなどは自民党政権(安倍政権)下で何とか完工し、首都圏を災害から守っています。

 前述の通り、貧乏性の日本人の多くはお金を出すことに拒否反応を示し、加えて国の借金だ、税金の無駄遣いだ、などとマスメディアは日本国を貶め国民を煽ります。

 電力不足というと、「スタジオの照明を暗くして云々」ともっともらしくテロップを貼り付けていますが、本当にそう感じるのなら、一定の時間、放送を休む、休波すれば良いのに、といつも思います。

 翁の若い頃は、午前0時で君が代が流れテレビ放送は終わっていました。日中も放送を休んでいました。そうすれば、家庭の電力消費は減り、家計も助かると思いますが。そして、物価高騰と煽るなら、強制徴収の受信料をしばらくの間値下げして下さい。10月からでもお願いします。
   
 兎に角、無駄遣いは個々人で違います。自分たちの家計の借金、無駄遣いと国のそれとを分けて考えましょう。

 税金の無駄遣いだなどと煽られているうちに、気が付くとGDPでどこかの国に抜かれてしまいました。残念です。

 以上 翁のいつもの戯言でした。

 終わり


備考;カバー画像は「©︎いらすとや」さんのイラストを使わせて頂きました。感謝!


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