人生って、どうしてこんなにうまくいかないんだろうね。
人間って、バカだから、愚かなことばっかりして生きてゆくものなのかな。
精一杯生きていたけど、それもすべて全部愚かなことなのかな。
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愚行録の最後のくだり。
なんだかやっぱり考えさせられる作品だったわ
一家4人惨殺事件をめぐる様々な登場人物に、殺された一家の話を
ルポライターが、つぎつぎと聞いてゆく、という設定。
いままでにない作風で、全部がインタビュー形式で綴られていて、
ワタシがまるでルポライターになったみたいで、すぐ目の前で話を聞いている
そんな臨場感で溢れてくる。
気が付けば、あっという間にひゅいと引き込まれてしまっていた感覚。
やっぱり受け手のココロの持ちよう、捉えようということなのか、
同一人物に対する感情、心象は、ヒトによってこうも違ったりするのか
と驚かされる
殺された田向一家の奥さんの慶應の学生時代のさまざまなことが、
このヒトはイイヒトなのか、実はものすごく腹黒いヒトなのか、ワタシには
結局最後までわからなかったナ。
腹黒いの?って思いながら読んでいると、どこか東野圭吾の『 白夜行 』の
唐沢雪穂とふいに重なってきて、ぞくって感じたりもして。
自分では気が付かないところで、誰かのココロに何かの影響を
与えることって、誰にとってもあること。そのまたも然り。
ヒトとのかかわりで、ワタシたちは生きている。
だからこそ、誰かと喜びやタノシミを共有できたときの、あの感覚は
うれしいという感情を自然と生み出してくれる。
でも、とまた思う。
それはいいことばかりでは、決してない。それが命を奪うことも。
そんなことを改めて、ずずいと突きつけられたそんな愚行録でした。
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追記
この貫井徳郎さん、ワタシはじめて彼の作品読んだのですが、
読後感の悪い作家さんで、有名みたい。
でもそれってある意味、読者にあれこれ投げかけるということだから
作家力があるんだろうナって、シロウトながら感じますわ。
たぶん、ワタシは読後感悪いの、スキです。
人間って、バカだから、愚かなことばっかりして生きてゆくものなのかな。
精一杯生きていたけど、それもすべて全部愚かなことなのかな。
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愚行録の最後のくだり。
なんだかやっぱり考えさせられる作品だったわ
一家4人惨殺事件をめぐる様々な登場人物に、殺された一家の話を
ルポライターが、つぎつぎと聞いてゆく、という設定。
いままでにない作風で、全部がインタビュー形式で綴られていて、
ワタシがまるでルポライターになったみたいで、すぐ目の前で話を聞いている
そんな臨場感で溢れてくる。
気が付けば、あっという間にひゅいと引き込まれてしまっていた感覚。
やっぱり受け手のココロの持ちよう、捉えようということなのか、
同一人物に対する感情、心象は、ヒトによってこうも違ったりするのか
と驚かされる
殺された田向一家の奥さんの慶應の学生時代のさまざまなことが、
このヒトはイイヒトなのか、実はものすごく腹黒いヒトなのか、ワタシには
結局最後までわからなかったナ。
腹黒いの?って思いながら読んでいると、どこか東野圭吾の『 白夜行 』の
唐沢雪穂とふいに重なってきて、ぞくって感じたりもして。
自分では気が付かないところで、誰かのココロに何かの影響を
与えることって、誰にとってもあること。そのまたも然り。
ヒトとのかかわりで、ワタシたちは生きている。
だからこそ、誰かと喜びやタノシミを共有できたときの、あの感覚は
うれしいという感情を自然と生み出してくれる。
でも、とまた思う。
それはいいことばかりでは、決してない。それが命を奪うことも。
そんなことを改めて、ずずいと突きつけられたそんな愚行録でした。
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追記
この貫井徳郎さん、ワタシはじめて彼の作品読んだのですが、
読後感の悪い作家さんで、有名みたい。
でもそれってある意味、読者にあれこれ投げかけるということだから
作家力があるんだろうナって、シロウトながら感じますわ。
たぶん、ワタシは読後感悪いの、スキです。