Kachiten

日々の思いを気の向くままに

死の順番

2013-05-23 09:00:31 | 思いつき
Facebookで友人の妹(21歳)が亡くなった事を知った。
その友人の文章は、しっかりしていて、今の状況を正確に表現し、自分なりの言葉で書かれており、読む側にとって胸に来るものがあった。
その中で、
「両親の娘を失った哀しみと、自分の妹を失った哀しみは表面上は同じ単語ではあるものの、中身は全く異なったものであり、互いに理解することは無いと思う」
の文章が、心に残っている。
私には一人っ子なので、兄弟を亡くす事の感情は知ることはできない。
ただ、今親になって時々思うのが、娘の死にはどうしても受け入れたくない、との気持ちは強い。
父が生前に言ってた言葉を思い出した。
「親より早く死ぬことは最大の親不孝だ」
当時は、父の兄、つまり私の伯父さんが亡くなった時であり、その時の父の母の思いを語ったのであるが、どうしても親が私に言ってるように聞こえて素直に受け入れることはできなかった事を覚えている。
人は誰でも死ぬのだが、いつ死ぬのかは分からない。
殆どが年の順に亡くなるので、親、自分、子供の順番で亡くなるのが、当たり前であって欲しい、と言い聞かせているように思う。

最近、体力も落ちてきたり、物覚えが悪くなったりと、老化を感じることが多いので、死について考えることもある。
その中で、少なくとも子供が卒業し、就職し、自立するまでは親としての役目があるので死ねないな、と思う事があったが、今回の出来事によって、今生きている母(69歳)よりは早く死ねないな、ちゃんと葬儀をしてあげなければいけない、と思うようになった。