カブトビール屋

明治時代に半田赤レンガ建物で作っていた『カブトビール』の販売情報をお届けします

広告とカブトビール その六

2012年04月18日 | グルメ
昔のビールのポスターには、和装の女性が登場する。このスタイルを確立したのもカブトビールである。ポスターのモデルに明治41年(1908年)「文芸倶楽部」誌で「日本百美人」と題した芸妓の人気投票で第一位となった赤坂の芸妓『萬龍』を起用したのである。当時、日本一の美人と謳われた女性である。新聞に「萬龍物語」が連載され、三越のポスターにも登場し、その名は流行歌にも歌われたほどである。ただ残念だったのは、今ほど意匠権などがしっかり守られていない時代であったため、女性のデザインはそのままでカブトビールの名前が他の銘柄などに変えられポスターが作られることも珍しくなかったことである。