カブトビール屋

明治時代に半田赤レンガ建物で作っていた『カブトビール』の販売情報をお届けします

復刻カブトビールの特徴 その六

2018年02月27日 | グルメ

  復刻『カブトビール』は、明治時代のカブトビールを忠実に復刻したビールです。日本のビールは、大正末期頃に一変します。外観においては、コルク栓から王冠に変わります。味においても明治時代までのしつこさを脱して、飲みやすく、杯を重ねるに適したものとなります。色においても赤味を帯びた褐色から淡い琥珀色になり、見るからに旨そうに見えるようになりました。カブトビールの特徴でもあるビール中の炭酸ガスもふえて、心地よい刺激が喉をくすぐるようになりました。。復刻『カブトビール』は、明治時代同様に炭酸ガスは現在のビールに比べて3割以上も少なく製造してあります。是非、味わってみてください。


復刻カブトビールの特徴 その五

2018年02月25日 | グルメ

 復刻『カブトビール』は、明治時代のカブトビールを忠実に復刻したビールです。カブトビールを黒ビールという人がいますが間違いです。明治時代のラガービールは、現在のグリーンを基調とした琥珀色に対して、赤系統の赤褐色でした。カブトビールの色は、黒ではなく赤褐色なのです。明治36年第5回内国勧業博覧会の審査報告に「我国のラガー麦酒は、ウォルト(麦汁)の含糖量13%~13.5%、発酵度71~75にして色沢鮮麗芳香優美内外人の賞賛を博するに足れり。」とあります。麦汁糖度が高かったため、できたビールの色も濃く赤褐色をしていたというわけです。色の濃い赤褐色をした苦味の強い“本格ドイツビール”。是非、『カブトビール』味わってみてください。 


復刻カブトビールの特徴 その四

2018年02月24日 | グルメ

 復刻『カブトビール』は、明治時代のカブトビールを忠実に復刻したビールです。カブトビールは、地ビールではなく“本格ドイツビール”です。昔、ドイツでは皮のズボンをはいて、椅子にビールをこぼしその上に腰掛けてからしばらくして立ったときに、ズボンが椅子にくっつくように貼り付くのが良いビールだと言われたといいます。このように粘着力が強いということは、発酵の度合が同じならば濃く仕込まれたビールである証拠であり、また、アルコールも多いことになると考えられていたのだといいます。アルコール度の高い“本格ドイツビール”。是非、『カブトビール』味わってみてください。


復刻カブトビールの特徴 その参

2018年02月17日 | グルメ

 復刻『カブトビール』は、明治時代のカブトビールを忠実に復刻したビールです。明治時代のビールの特徴の一つに、アルコール度が高いことがあげられます。今のビールは4~5度ですが、明治時代のビールは7~8度ありました。明治時代のビールは、コップ1杯飲むとかなり酔い、泡なども飴みたいに口のまわりについて、手につくと、べとべとするくらいだったと言われています。当時は、製造工程において今ほど滅菌処理ができなかったため、アルコール度を高めることによって賞味期間を長くし流通させたとも考えられています。炭酸ガスが少なくて喉ごしよく、でもアルコール度の高いビール。是非、『カブトビール』味わってみてください。


復刻カブトビールの特徴 その弐

2018年02月16日 | グルメ

 復刻『カブトビール』は、明治時代のカブトビールを忠実に復刻したビールです。明治時代のビールの味の特徴の一つに、苦味が強いことがあげられます。これは、ホップの添加量が現在の2倍以上だったことに起因しています。また、アサヒビールの100年史には、「明治時代のビールは、現在のものより醗酵前のエキスが高く、また、醗酵終了後のエキスが相当残り、タンパク質やデキストリンが多いことなどから味は重厚で、甘味の残るビールであったと思われる。」との記述があります。味は、苦味が強く重厚で甘味の残るビール。是非、『カブトビール』味わってみてください。


復刻カブトビールの特徴 その壱

2018年02月15日 | グルメ

 復刻『カブトビール』は、明治時代のカブトビールを忠実に復刻したビールです。明治時代のビールの味の最大の特徴は、炭酸ガスが少ないため、やや気の抜けた味で清涼感が欠けていたことでした。この原因は、貯蔵樽が現在のように金属製タンクではなく、木造樽であったので気密性が良くなかったことが主要因でした。せっかく生成した炭酸ガスが外部に逃げてしまい、ビールに溶け込まなかったからです。そのため復刻『カブトビール』も明治時代同様に炭酸ガスは現在のビールに比べて3割以上も少なく製造してあります。是非、味わってみてください。


パリ万国博覧会 金牌賞受賞

2018年02月13日 | グルメ

 1900年パリ万国博覧会で『カブトビール』が金牌賞を受賞した時の審査報告書が残っている。その一部を紹介しよう。「ビールは我が国からは、わずかにアサヒビール、エビスビールそしてカブトビールの3種だけであったが、他の各国からは多数の出品があってその品評には最も熟練した審査官一同が全力を尽くした。特に金賞、銀賞については各々所見を主張して決定したものであるが、我が国から出品した3種についてはドイツの製品に比べるとやや及ばないところがあるものの、その他の各国の製品に対しては遜色なく、3種の内アサヒビールとカブトビールは同点で、エビスビールは若干低い点数であったがいずれも金牌賞の評決となった。・・・」とのこと。


カブトビール復刻秘話 その八

2018年02月11日 | グルメ

 『カブトビール』の復刻には、赤煉瓦倶楽部半田と知多麦酒㈱の他にも影の立役者がいます。中埜酒造㈱です。半田市に本社を置く酒造会社で、清酒「國盛」などで知られています。もちろんカブトビール創業者の一人中埜又左衛門の中埜酢店(ミツカン酢)のグループ会社です。実は、『カブトビール』の商標権は、この会社が所有しています。まちおこしのため一生懸命頑張っている赤煉瓦倶楽部半田の活動に理解を示していただき、無償で『カブトビール』の商標権の使用を認めて下さっています。ありがとう、中埜酒造。ありがとう、清酒「國盛」。


カブトビール復刻秘話 その七

2018年02月08日 | グルメ

  復刻『カブトビール』は、明治時代の『カブトビール』を出来る限り忠実に復刻することにこだわっています。しかし外観上どうしてもかなわなかったことが1つだけあった。ビンである。もう少し詳しく言えばビンの注ぎ口である。明治時代のビールは、今のワインのようにコルク栓だったのだ。大正時代の末期頃に王冠に変わったのである。しかし、努力はしてみた。特注でビンを作るとその注文ロットといい費用といい予想をはるかに超えていたのです。というわけで復刻『カブトビール』のビンは、某地ビールのビンを使わせていただいてます。すいません。


カブトビール復刻秘話 その六

2018年02月06日 | グルメ

 復刻『カブトビール』のこだわりをもう一つ披露しよう。復刻『カブトビール』には、全部で4枚のラベルが貼られている。ビンの首のまわりとビンの真ん中やや上に各1枚と胴の表にカブトビールの大きなロゴ入りラベル、裏に成分表示等のお決まりのラベルである。当然ながらカブトビールのロゴ入りラベルは、明治時代に売られていたときのラベルをそのまま復元したものである。こだわっているのは首のあたりを一周している水色のラベルとその少し下にある小型のラベルの2枚である。本当は、この2枚のラベルを貼るのをやめておけば、製造コストをさげることができ儲けられるのだ。しかし、何度も書くが、明治時代の『カブトビール』を出来る限り忠実に復刻することにこだわっている。今日もパートのおばちゃんが一生懸命ラベルを一枚一枚心を込めて手で貼っているのだ。おばちゃんありがとう。(添付画像は、明治時代のカブトビール)