歌舞伎学会事務局

歌舞伎学会の活動を広報します.

書籍紹介『歌舞伎ー研究と批評ー』59号

2017-12-03 11:29:52 | 書籍紹介
学会誌『歌舞伎-研究と批評-』59号が刊行されました。

特集は「歌舞伎と浮世絵」、座談会に新藤茂氏、岩田秀行氏、倉橋正恵氏をお招きして、役者絵研究の真相に迫ります。

劇評はH28年下半期、国立劇場会場50周年の歌舞伎公・文楽公演にスポットを当てます。

ご購入は、歌舞伎学会事務局kabukiga2014@yahoo.co.jpにお問い合わせいただくか、雄山閣HP、及び全国の書店でもご注文いただけます。




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書籍紹介『歌舞伎ー研究と批評ー』56・57・58号

2017-06-20 16:21:52 | 書籍紹介
『歌舞伎ー研究と批評ー』最新58号は、本年4月30日に刊行されました。
特集は「歌舞伎の座元」。現代ではなかなか理解し難い「座元」という存在に、多方面からアプローチしています。
研究は、桂木嶺氏による吉右衛門論、季評は、平成28年上半期です。




 昨年年9月発行の57号は、五〇周年を迎えた国立劇場を特集しています。
研究は、淡路座の『仮名手本忠臣蔵』、季評は平成27年下半期です。また、鍛冶明彦氏による「曽我廼家喜劇上演記録年表」の連載が完結いたしました。




 56号は、昨年3月に刊行されました。
特集は「曽我物」について成立の詳細から近代まで。文楽の将来を考える座談会も採録されています。研究は、川口松太郎「明治一代女」論、季評は平成27年上半期です。




15号以降の学会誌は、雄山閣HPより直接ご購入いただけます。

それ以前の学会誌の在庫状況につきましてはご歌舞伎学会事務局〈kabukiga2014@yahoo.co.jp〉にお問い合わせ下さい。

イベント会場でも在庫分の購入受付を行っておりますので、お気軽におたずねください。
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書籍紹介『歌舞伎―研究と批評―』53・54・55号

2016-04-11 13:34:45 | 書籍紹介
このところ刊行の遅延が続いておりました学会誌『歌舞伎―研究と批評―』ですが、2015年には3月に53号、7月に54号、12月に55号と、三冊を刊行することができました。
この三冊の刊行により、特集「歌舞伎の戦後七十年」が(上)(中)(下)として完結いたしました。
歌舞伎学会精鋭の論者を得て、第二次世界大戦後から現代に至る歌舞伎の流れを振り返り、歌舞伎の過去を未来の「歌舞伎」へと繋ぐ、貴重な三冊となっています。








15号以降の学会誌は、雄山閣HPより直接ご購入いただけます。

それ以前の学会誌の在庫状況につきましてはご歌舞伎学会事務局〈kabukiga2014@yahoo.co.jp〉にお問い合わせ下さい。
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『歌舞伎―研究と批評―』52号が刊行されました

2014-09-08 12:04:19 | 書籍紹介
この度、『歌舞伎―研究と批評―』52号が刊行されました。

特集は「三代目歌右衛門と三代目三津五郎」、ともに、文化文政期の歌舞伎界に大きく貢献した役者です。
中村歌右衛門の名は、現代では東京の女形の名として有名ですが、初代は上方の実悪役者で、その実子の三代目があらゆる役柄を兼ねる役者として大成し、数度の江戸下りでも成功を納めたことで後世に残る大名跡となりました。一方の坂東三津五郎は江戸っ子に絶大な人気を誇った立役で、三代目は特に所作事(舞踊)に優れ、踊りの中で沢山の役を変わって見せる変化舞踊を得意としており、江戸下りの歌右衛門と所作事の腕を競い合い、歌舞伎界を大いに盛り上げました。
この二人の名優がどのように受け入れられ、どのように競いあったか、そしてどのようにして後継者を育てようとしていたのかを、諸氏の研究の成果から詳細に知ることができます。

研究は二点、季評は平成25年上半期です。依然として刊行の遅れが続いておりますが、漸く新開場の歌舞伎座の公演まで辿り着くことができました。

コメント (4)
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最新号『歌舞伎―研究と批評―』50号・51号

2014-04-05 11:20:17 | 書籍紹介
このところ、刊行が遅延続きになっておりました学会誌『歌舞伎―研究と批評―』ですが、昨年中に第50号、本年3月に第51号が刊行されました。定期的に会費を収めて下さっている会員の皆様には、大変ご迷惑をおかけしておりますが、第52号も鋭意編集中ですので今しばらくお待ちくださいませ。

さて、最新51号より紹介させていただきますが、刊行の遅れにより、演劇季評の取り上げる期間は平成24年下半期となっております。特集は、平成24年12月に武蔵野美術大学にて開催された秋季大会を反映した「歌舞伎と近代美術」、生誕百年を迎えた武智鉄二氏をめぐる座談会が組まれています。研究では、巷を賑わせた大阪市の文楽補助金問題を、数多くの資料を整理しながら卒業論文としてまとめられた成果が目を引きます。また、平成25年に相次いで亡くなられた歌舞伎研究家、批評家、演劇人の方々の追悼文も貴重な一冊です。



第50号は特集「四世鶴屋南北」、南北の代表作「東海道四谷怪談」に潜む曾我狂言の世界や、歌舞伎の名作「先代萩」に影響を与えていた南北作品、草双紙(合巻)作者としての南北や、『鶴屋南北全集』(三一書房)に採録されていない作品の紹介など多岐にわたった内容です。小特集「歌舞伎学会25年」では、歌舞伎学会の歩みを振り返ります。



演劇季評は平成24年上半期(内山美樹子氏の文楽評も上半期です。目次に誤植があり申し訳ありません)。

なお、歌舞伎学会では問い合わせメールアドレスを変更いたしました。4月からの問い合わせは下記のアドレスにお願いいたします。
〈新アドレス kabukiga2014@yahoo.co.jp〉
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書籍紹介『歌舞伎―研究と批評』第4号

2013-02-28 10:00:37 | 書籍紹介
 『歌舞伎―研究と批評』第4号は、平成元年(1989年)12月7日に刊行されました。

 この年6月に、二代目尾上松緑が亡くなったため、この号の特集は追悼記事との二本立てになっています。

 特集・昭和歌舞伎回顧では、まず藤田洋氏による「菊・吉歌舞伎の検証」。菊・吉とは、「六代目」と言えばその人の姿が浮かぶ六代目尾上菊五郎と、一代でその名を大きくした初代中村吉右衛門。ともに昭和三十年代を待たずに他界しますが、その後の歌舞伎界に多大な影響を及ぼしました。

 松井俊諭氏は、明治後期に人気を博し昭和初期の不遇な時代を経て戦後に再評価された七代目澤村宗十郎を論じ、小笠原恭子氏は、吉右衛門劇団の立女形であった六代目中村歌右衛門の政岡をとっかかりに初代吉右衛門の死後の歌舞伎を考察。上総英郎氏は昭和三十年代の南北劇ブームについて語っています。

 特集・尾上松緑追悼では、劇評家三氏がそれぞれの視点でその芸を語り、生涯の出勤演目・役名を収めた「二世尾上松緑年譜」を掲載しました。

 バラエティに富んだ研究論文の中では「歌舞伎研究とコンピューター」という表現が、その時代を感じさせます。今では電話並の普及率となったパーソナルコンピューターですが、平成元年当時はコンピューターを使用したデータベースの作成方法が論文になり得たのです。





舞台批評は平成元年6月から8月まで。この時の「福助」は、現中村梅玉です。

舞台写真は松緑の代表的な三役。
↓↓


事務局在庫、数冊あります。問い合わせは、kabukiga02@mai.goo.ne.jp まで。
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書籍紹介『歌舞伎―研究と批評』第3号

2013-02-12 08:23:57 | 書籍紹介
『歌舞伎―研究と批評』第3号は、平成元年(1989年)7月15日に刊行されました。

特集は「武智鉄二の業績」、歌舞伎の演技・演出を改めて問い直す時に必ず持ち上がってくるテーマです。

いわゆる「武智歌舞伎」は、昭和24年(1949年)から27年(1952年)にかけて関西を拠点に上演された実験的な公演で、坂東簑助(八代目坂東三津五郎)を指導役として、実川延十郎(三代目延若)、坂東鶴之助(五代目中村富十郎)、中村扇雀(現四代目坂田藤十郎)ら若手俳優達が参加していました。現代において「怪人」とも称されるその人柄や、歌舞伎演出の詳細、その俳優論などを明らかにしながら、武智の試みを見つめ直しています。

舞台批評は、批評家五人が集まってそれぞれの感想を述べ合う「合評」になっています。

題して「東京大歌舞伎評判記」。

昭和63年(1988年)11月から平成元年(1989年)4月までの歌舞伎座と国立劇場、浅草公会堂の演目を役名(役者名)ごとに評していくスタイルで、なんと百三十頁近い長編です。今の劇評では読めないような辛辣な批判や、意外な擁護などを通して、当時の舞台の息づかいが感じられるとともに、歌舞伎の見方の多面性を知ることができます。





舞台写真巻頭は、合評で驚くほど酷評されている「二人道成寺」。
↓↓


現在のところ、事務局在庫は一冊のみです。
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書籍紹介『歌舞伎―研究と批評』第2号

2013-01-29 09:24:56 | 書籍紹介
『歌舞伎―研究と批評』第2号は、学会創立一周年を迎えた昭和63年(1988年)12月15日に刊行されました。

巻頭には、展示会「歌舞伎と人形浄瑠璃―華麗なる劇場(こや)」での杉本苑子氏の講演を収め、特集にはこの年4月に逝去した十七代目中村勘三郎の追悼記事が組まれています。諸氏の力の入った追悼文の他、各々の思う名舞台を上げる三絶アンケート、初舞台からの演目・役名を網羅した年譜も掲載されています。舞台批評は5月から10月まで。





興味深い諸氏の選ぶ三絶アンケート↓


そして、舞台写真には納得の三役↓


こちらの在庫はまだありますので、購入希望の方はkabukiga02@mail.goo.ne.jpに御連絡下さい。
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書籍紹介『歌舞伎と人形芝居―華麗なる劇場(こや)』

2013-01-24 09:00:20 | 書籍紹介
これは「学会の歩み〈創立の頃〉」で触れました「東京国際演劇祭'88池袋」の記念展示会の図録です。
事務局でしか販売しておりませんが、イベントや大会に出店すると必ず数冊はご購入いただいているロングセラーです。

「お国歌舞伎」から「元禄歌舞伎」への展開を豪華な屏風や絵巻で辿り、人形芝居の正本や頭、役者錦絵や絵看板など多数の写真が掲載され、入門書としても価値ある一冊となっています。
早稲田大学演劇博物館所蔵や国立劇場所蔵の品のほか、一般の入門書などではあまり見ることのできない個人蔵の屏風や掛軸が多数収められており、当時の展示会の充実ぶりが感じられます。



巻頭に収められる愛知・世尊寺所蔵の「京名所遊楽図屏風」(部分)


イベントで見かけた際には、是非お手に取ってご覧下さい。価格1,000円で販売しております。
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書籍紹介『歌舞伎―研究と批評』創刊号

2013-01-21 14:57:47 | 書籍紹介
『歌舞伎―研究と批評―』創刊号は、昭和63年(1988年)8月8日に、リブロポートより出版されました。
多くの学術団体の学会誌は会員のみに配付され一般の目に触れる機会が少ないのですが、開かれた学会を目指していた歌舞伎学会の学会誌は、創刊当初から全国の書店で一般発売される形で発行されています。

巻頭には、「歌舞伎学会の歩み」でも紹介しました設立総会での木下順二氏の講演「歌舞伎とドラマ」が収録されており、劇作家の目から、非論理的な台詞を持つ歌舞伎と、論理的な台詞で構築されるヨーロッパの古典劇とを比較することで歌舞伎台本の特質を照らし出す「雑談」は、現在の歌舞伎研究にも大きな示唆を与えてくれています。

特集「現代歌舞伎の問題点」には、学会創立以前の昭和61年(1986年)9月に行われた分科会「歌舞伎を考える会」でのシンポジウムが載録されているほか、1月から4月の舞台批評、作品研究、翻刻、座談会と、まさに「研究と批評」のタイトルに恥じない充実した内容になっています。この時の座談会「新しい歌舞伎史を求めて」は、創刊号を第一回として第12号まで続けられ、創立十周年を記念して出版された『歌舞伎の歴史―新しい視点と展望』(平成10年・雄山閣出版)にまとめられました。





現在と大きく異なっているのは、八頁にわたる舞台写真が掲載されている点。
ほんの一例↓↓


手元に置いていて惜しくない一冊ですが、残念ながら販売用在庫は事務局でも品切れです。
ご興味を持たれた方は、どうぞ図書館等でご参照ください。
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