9月3日
昨年のおんたけスカイレースの素晴らしいロケーションが忘れられず、「もう一度あの展望の中を走りたい!」とずっと思っていました。
東京からのアクセスはちょっと不便ですが、アットホームな大会、前日のパーティなど今年もあの雰囲気に浸りに行ってきました。
9月1日
11時に荻窪駅でkocharlieさんと合流し、僕の車で一路、王滝村を目指します。
ゴールの銀河村キャンプ場にテントを張ろうという話をしていましたが、週間天気予報で雨っぽいということが分かり、昨年僕が泊まったぷちはうすSEOTOさんに今回もお世話になることにしました。
王滝村までは、渋滞等もあり到着したのが16時30分頃になってしまいました。
公民館で受付を済ませ、宿まで車で向かいます。
宿には昨年のおんたけスカイレースで知り合ったウラタくんが泊まっており、「お久しぶり!」とまずは思い出話を少々。
その後、宿の車で再び公民館へ。
ここで、競技説明、パーティを行います。
スカイレランナーと呼ばれる彼らですが、1週間前のキナバルクライマソンで優勝した選手は、なんと弱冠19歳。あどけなさの残る少年でした。
リカルドはどこ?リカルド選手に会えるのを楽しみにしていましたが、今回は来日していないようでした。
残念。
でも、日本も負けていません。
出場者名簿を見ると、今回も強豪選手が沢山参加してます。
注目は、やはり富士登山競走昨年のチャンピオン、宮原選手。昨年のおんたけスカイレース5位、群馬県山岳連盟所属の松本選手。
この二人が果たして世界の強豪とどのように戦うのか?
こちらも非常に気になるところです。
パーティでは、ビール片手にいい気分。トレイル仲間との交流にビールも進む。
競技説明会では、ご存知滝川さんの体を張った最新情報。
「コースの設定はバッチリです!」「明日の天気状況で中止やコース変更を6時の段階で行います!」
など、皆真剣に競技説明会に聞き入る。
パーティ終了後直前に、「BUFFのバンダナが届きました!」皆、嬉しそう。
すでに、カッコイイTシャツをもらっていたが、バンダナ2007バージョンもゲット!皆ニコニコで会場を後に。
宿で、おいしいボリューム満点の夕飯を食べ、今宵は明日に備えて早めに就寝しました。
今年も各スポンサーのブースは大盛況
スカイランナー達。皆まだ若い。
普段家では飲めないスーパードライ!ここぞとばかりに飲む!
競技説明会。ビールはちょっとやめて、真剣に聞きましょう。
9月2日
朝、4時起床。
kocharlieさんんも僕も熟睡。
体調は万全。
でも、天気が・・・小雨が降ってます。
朝飯を食べる。昨日いっぱい食べて腹が張ってる感じがするが、それでも今日の過酷なレースに備え、大盛りご飯を2杯食べる。
宿の前にもスタート地点までの送迎バスが来てくれるのですが、ゴール地点からもスタート地点までバスで送迎してくれるので、ゴール後、すぐ温泉に行けるよう車で銀河村キャンプ場まで行きます。
車を止め列に並びますが、ものすごい数の方が並んでます。
来るバスはマイクロをちょっと大きくしたバス。
結局、待ちに待たされ、スタート地点に着いたのはスタート15分前。もう大慌てでゲートに入ります。
主催者側から、御嶽r山頂付近の天候が非常に悪く、山頂を折り返すコースでの競技となる説明があります。
ま、走りたかったけど仕方ないです。20m先も見えないような霧の中じゃ、どうしようもない。
結局、バスの最終搭乗者を待ってからのスタートになります。
そして、朝7時10分、ホーンの合図とともにスタート!!
後ろの方からのスタートなので、最初はゆっくり入ります。
昨年のスタート地点の大又山荘まではかなり急なアスファルト道を登っていきます。
富士登山競走以降、坂道でのトレーニング、直前の富士登山などで走っていても心拍数がそれほど上がってこない。やっぱ継続は力なりです。
毎日ゆっくりでも坂道を走るトレーニングをしていれば、坂道を走れる体になっていくのです。
昨年のスタート地点の大又山荘を通過。
ここから砂利の林道に入っていきます。
ずっと歩かず、ゆっくりでも走って登っていきます。
途中、滝のすぐ横を通過。水しぶきが冷たい。
この辺りから雨が断続的に降ってきます。
スキー場のゲレンデを登っていきます。ここもダラダラと登っており、さすがにここは歩きが入ります。
田の原の駐車場からいよいよ御嶽山の登りが始まります。
ここで早くも、トップ選手が折り返してきます。
「まじで~速い!」
「えーっつ!」 なんと二番手には宮原選手が猛スピードで駆け下りてくる。
トップ選手の走りはいつ見てもすごい。
御嶽山中腹辺りまでやってくる。
雨がひどい!寒い!視界は20mちょっと。
何度も立ち止まって休もうと思いましたが、休むと体がもっと冷えてしまい、動けなくなってしまうと思っていたので登り続ける。
山頂を折り返したランナーが続々と降りてくる。
でも、皆、スリッピーな岩場を慎重に降りてくる。
山頂を折り返し、下山に入るが、本当によく滑る。これは、スキー場のゲレンデまではゆっくり降りるしかない。
ゆっくり降りても滑って尻餅をつく。体が完全に後傾になっている。
スキー場のゲレンデまでやってきた。
さあ!思いっきり下るぞ!と思ったが、今年もでこぼこなゲレンデに足を取られ派手に前方一回転。
幸い、足はなんともなし。
雨のためところどころコースは田んぼ状態。
シューズはもうグチャグチャ。
でも最後の力を振り絞って下る。
自分の時計で、なんとか5時間を切れそうだったので、最後の心臓破りの急坂を登ってゴール!!
正式タイム4時間59分16秒。総合220位。
タイムはとにかく、ホッとしました。
ゴールにはkocharlieさん、ウラタくん、ハリ天狗さんなどが待っていてくれ、しばし、皆で談笑。
このひととき。これが一番楽しいのです。
そして、表彰式を見る。
男子総合5位以内に二人の日本人の若者が入った。
2位 宮原選手 5位 松本選手。
山岳レースは、日本ではまだまだスポーツニュースにもとりあげられないマイナースポーツですが、ヨーロッパではかなりメジャーな大会のようです。
現在、世界ランク1位、2位の選手が走った今大会で二人の日本人が表彰台に立ったことは、なんだか誇らしい気がしました。
レース後は、温泉に浸かって体を温めてからの帰宅となりました。
大会関係者様、今年もすばらしい大会をありがとうございました。
バスを待つゴール地点のランナー達。
スタートゲートは熱気ムンムン。
大又山荘を過ぎた林道。山にかかる霧が水墨画のよう。
こんな滝の横を通過。早くもシューズが水に浸かる。
雨の中、ゲレンデを登っていく。御嶽山頂上はまだ遥彼方。
田の原の駐車場を過ぎ、いよいよ御嶽山の登りへ。
※これ以降、雨と寒さの為、デジカメで撮影してません。夏に久々に手が悴みました。
女子の表彰式。4位に日本人が入賞。
男子の表彰式。2位に宮原選手、5位に松本選手、おめでとうございます!
滝ですね?去年と同じコースでしたが、水量が少なくて昨年は気がつかなかったかもしれません。
3000mの風雨の寒さを久々に体験しました。
大会関係者の判断は的確でした。
確かにあのまま通常のコースを走っていたら、滑落などの危険もありました。
表彰式にも走り終えた沢山のランナーが祝福してました。
体は冷えましたが、こういう光景を見ると心がホットになります。
コース短縮は残念でしたね。同時刻のこちらの天候からするとホント信じられない光景ですね。あの3,000m稜線上で視界が遮られると、きっと滑落者続出でしょう。ケガがなくてヨカッタです。
写真にあるキレイな滝は、昨年にはなかったと思うのですが、やはり微妙にコースが変わっていたのですね。