mika-reiki

香川県善通寺市在住の
現代レイキヒーリング協会公認レイキマスター『現代霊気法スクール』

感謝な思い出

2022年10月15日 16時06分14秒 | 日記
"世界の あらゆるものごとを はるかに超えたところから 与えられる あなたの心眼
それらを 新しい光の中で振り返り 見つめ直す。
・・・あなたの見るものは この世界の癒しであり 救いとなる。
私たちの喜びを ただ増すばかりである。“
▲奇跡講座 ワークブック編 レッスン164 「私たちは今 私たちの源である神とひとつである」より抜粋。

*瑞応寺に感謝を捧げつつこの日記を書きます



(このブログは私の2016年(H27)7月4日午後から7日昼食後までの愛媛県新居浜市にある曹洞宗〖瑞応寺〗専門僧堂での月例三玄会(3日間の集中座禅修養会)を初体験させていただいた時の回想です。)


 見えない心の世界の煩悩に苛まれていた当時、人の話から直感的に、そこへ行けば解決の道が開けるのではないだろうか?と、思い立ち、未経験にもかかわらず寺へ申し込みの電話を入れ、藁にも縋る思いで単身、座禅三昧の修行の場へ飛び込んでいました。

 朝は4時から夜は9時までの一日中、堂内の修行僧(雲水)30余名(外国人もいる)たちと一緒に読経、食事作法、清掃、儀式、達磨大師や馬祖師の禅の講義を合間に挟んだ不動・無念・無想の1日13時間”ただ座る”を3日間修行させてもらえました。


 座禅堂内では、初日から爆発するように雑念が沸き、足は痛く、心は落ち着かない、食事は質素でいつもおなかが空いている、夜は頭が冴えて眠れない。しかも、慣れない私に就いて指導をしてくれる青年雲水は、心細やかだけれど厳格。・・・私の心は直ぐにも折れそうな出だしでした。

 二日目は寺の外部から、儀式や座禅へ部分的に参加される僧侶や一般の方がいました。
夜でも大変蒸し暑い7月の山寺・・・私だけが、夜に客人としてクーラーを使わせてもらっていたらしく恐縮でした。

 最終日の三日目の朝は、連日の緊張と疲労感の中に居ました。このまま収穫も無く空振りで帰るのかなぁ~と、ボンヤリ曇った心のままのスタートでした。
 私事のトラブルなど通用しない規律の団体生活なのでしょうか?度々、一般人の私に期待外れな迷惑を被ったからなのでしょうか?指導の雲水には、あきれ返らる素振りになりました。しかし、相手側から見れば、私の非でしょうが、この時の私は誤解される悔し紛れさから、自分の怒りを相手に向け、相手の落ち度にしていました。(我が身可愛いや、追いつめられる心境は浅ましい!)
 朝7時半の〖朝参〗という、寺の一番偉い人と全員が一緒に抹茶をいただく時間が来ました。当時未だ御存命だった老齢の楢先 通元 老師が、私の手土産だった善通寺のネーム入り茶菓子を見て、「善通寺、陸軍第11師団のあるところだな、よく来た。」と、言われました。私は只、「はい」としか言えませんでした。
 その後、最終の座禅の時に、不思議な体験が起こったのでした。その時の光景も体感も、口頭や文章では言い現わせない幸福感でした。ひょっとしたら、心の目が一瞬開いたのか??自分がフワ~と高いところに居て見ていました。喧嘩した私も雲水もどちらも悪くない、お互いが、お互いにとっての学びの機会の存在で、その存在はただ感謝のみな事が、何故かわかっているのです。一切に、裁きも比較も存在しない。ただ有難く幸せと云う不思議な意識ゾーンに入っていました。頭上にある小窓から見えていた雲が、なぜか輪郭がボンヤリして流れる。・・アレ?幻想かな?・・鐘の音が終了を告げました。

 最後の食堂での昼食は、精進明けの振舞いで ”浸け饂飩と薄切り野菜の天ぷらが少々”でした。全員が、幸せそうに、美味しそうに食べる・・こんなに食べ物が有難い命だったとは!と、初めて気づかされた体験だったと思います。(もう何もかもが初体験で珍しかった。😆)


三日間の食費や、座禅研修費を支払おうと寺務所を訪ねると、私の指導雲水だった人が、「あなたは私たちと一緒に修行をした仲間だから、お代は要りません。」と、正直ショックを受けました。(こんなに厳しい修養が無償⁉︎)しかし、この日は、心からの理由も無い喜びが、絶える事無く泉のように湧き出て来る帰路でした。(本当に理由もなく幸福だった時間でした。)
下山して数日後、私はあの幸せそうな笑顔の雲水さんたちを思い出し、さぬき饂飩をお礼にお返しすることが出来ました。
(現在、私を指導してくれた雲水は、イタリアの禅寺で、座禅指導をしているとのことです。なんというご縁!)

本当に替え難い幸せをいただいたのでした。あの幸福感はそう長くは持続しなかったけれど、それからも今も煩悩は去りませんが、でも既に幸福が勝利していた事をそこで知れました。やはり大きな収穫でした。
あれから、少しでも静かに座るようにしています。そこには ”生きているからこそ” の学びへの感謝がいつもありそうです。(^^)


ご訪問ありがとうございました。
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