2日目は新穂の日吉神社祭礼を中心に見ました。
子どもによるやぶさめが行なわれます。
射手は集落の中から「選ばれる」のが慣例。
神社の中で準備を整えた後隊列を組んで海岸へ向かいます。
今は車がありますがかつては一日がかりだったそうです。
拝礼した後神社へ戻ります。
ズラリとならぶ神輿が壮観。
移動途中でもあちこちで鬼太鼓に出会いました。
中には子どもが見事に鬼を打っているところも。
女性和太鼓集団「姐樽」の方々も集まっていましたが
残念ながら演奏場面には立ち会えず。
それと「春駒」をされている女性の方にも会いました。
「はりごま」と読み、これも一種の伝統芸能で
歌(?)を歌いながら家々を門付してまわるものです。
有志で定期的に集まって練習しているのだそうです。
手にする道具の数々はすべて手作りの「ブリコラージュ」。
手持ちのものを使いまわす手腕が見事でした。
お世話になっている松田さんの地元、春日にも立ち寄りました。
ここの祭はとても盛り上がります。
「名人」と称される方の鬼も見られました。
「現役」を退いて数年がたつとのことですが
そんなことを感じさせない勇壮な鬼でした。
学生もお手伝いを経験。腰のすわりが甘い。
佐渡に来るたび、
祭を通して芸能が生活に根付いていることを実感します。
芸能を祭でやる(祭の場に芸能を持ちこむ)というのではなく
祭が芸能であり芸能とは祭なのだという感じです。
このあたりに今後の「地域の音楽」を考えていくヒントがありそうです。