上越教育大学 玉村研究室

音楽コース玉村ゼミ 活動報告とご案内

恐怖の季節

2012-02-28 | その他


これは何でしょう。そう。ヤツです。今年もこの季節が近づいてきました。花粉シンドロームの人々にとって地獄の季節。春が全然嬉しくありません。雪が融けて太陽が出て世界が明るくなるというのに。晴れ晴れと出歩いている人々を見ると、撃ち殺してやりたくなります。(スミマセン、逆恨みです)

今年は寒いのでまだ飛散(悲惨)はないようですが、だいぶ木々が〈色づいて〉きました。先日処方箋をもらいに耳鼻科へ。効力のほどはわかりませんが、薬を飲むようになってから少し症状が軽くなったような気はします。

神様お願いです、行いを改めますのでどうか花粉をあまり飛ばさないでください…

隔世遺伝?

2012-02-27 | その他
3月にゼミ合宿を予定していまして、現在それに向けていろいろ準備をしています。活動の一つに〈能の動きを体験しよう〉というのがあり、少し広いスペースを借りて簡単な舞の実践をやってみるつもりです。いきなりでは勿体ないので、ここ最近自主ゼミですり足の練習をしています。もちろん本格的な舞はできませんから、動きの感じだけでも事前につかんでおこうという程度のものです。

ぎこちなかった学生の動きがだいぶスムーズになってきたのですが、こんな簡単な動作でも〈個性〉が出るということに改めて驚きます。先日ひとつ不思議なことがあって、練習中、学生の一人の構えの仕方(というほどでもない、本当に動作のごく一部ですが)にある人の俤が見えたんです。その人は以前に私が少し関わらせて頂いた方で、当の学生は会ったこともないですし、私もそうしようと思ってやっていたわけではないのですが、どうやら知らぬうちに〈転移〉してしまっていたようです。その方のことが私は本当に大好きだったので、思わず胸を詰まらせてしまいました。

ただの偶然なのかも知れません。でも考えてみると、私自身、自分の体の動きは見えないわけで(鏡を見れば別ですが、それでも逆向きになってしまう)、人はこういう形で自分のやっていることを知るということがあるのかもしれませんね。ラカン先生だったら何とおっしゃるんでしょうか。


ノートパソコンその後

2012-02-26 | その他
先日ここにも書いた我がラップトップ君ですが、修理に出す暇がなくいまだ明るい顔を見せてくれません。仕方がなく、どうしても必要な時には、ディスプレイを別に用意して外部出力で接続しながらの作業。最初はネットワーク経由でリモートデスクトップを使っていたのですが、反応が悪いと言うかどうもスムーズに動いてくれず(そういうものなんでしょうか?)。行き着くところはアナログなんですね。

スペースを異常に占有するというのはまだしも、PC画面の横にほぼ同じサイズの画面があってそっちに映っているというのは、何とも珍妙な光景です。うまいたとえが見つかりませんが、スピーカーの前にマイクを近づけて再生しているような。「屋上に屋を架す」とはこのことでしょうか。

創作音楽劇公演

2012-02-18 | 報告


学部四年生の卒業制作、創作音楽劇公演《るり姉》が上演されました。今回も無事に終了することができ、ひとまず安堵しております。多くの方に御来場頂きました。これまでご支援くださった皆様、ありがとうございました。

ここ数年〈泣き系〉の作品が続いていますが、今回もなかなかの感動作。私は原作を読んでいないのですが、切ってはめたように今の四年生それぞれのキャラクターに合っていて、このために作られたんじゃないかと錯覚するほどでした。もちろんこれは〈身内〉のひいき目でしょうけど、そんなふうに思わせられれば大成功なのでしょうね。聞いて下さった皆様がどのように感じられたか、気になるところです。

下級生たちもスタッフとして大活躍でした。表舞台には出てきませんが、こういう機会を通じて世代を超えた交流が促されるところもあり、そういう部分も創作劇の大事なところかと思います。舞台修了後、車座になってのひとときは、本舞台とはまた別の感動がありました。(イキナリ話を振られてまともなコメントができませんでした。四年生の皆さんゴメンナサイ)

これまでの賛助出演で小学生役がすっかり板についてしまっていたうちのゼミ生も、最後はちょっと〈進級〉してひと安心。もっと出番が欲しかったなぁというのは〈親バカ〉ですね。


  

創作劇公演のご案内

2012-02-14 | ご案内
今週末、本コース学部四年生による創作音楽劇の公演があります。素材の選定から上演台本の作成、作曲、アレンジ、録音、照明や音響等の演出に至るまで、すべて学生たち自身が手掛けています。

もちろん教員のアドバイスや指導も受けますが、基本的にはすべて自分たちの手作りです。毎年学生たちには学年としての独自の色合いのようなものがあり、作られるものにもそれが反映されます。今年の四年生たちはいつもに増して個性的な面々が揃っているので、どんなものが出てくるか我々も楽しみにしています。

いよいよ作業は佳境に入り、今この瞬間も彼らは準備に勤しんでいます。学生生活の総決算でもあり、多くの方に見て頂いてご批判を頂戴できればと思います。お時間のある方、興味おありの方は是非いらして下さい。


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「 る り 姉 」
上越教育大学音楽コース
平成二十三年度 創作音楽劇公演




2012年2月18日(土)
上越教育大学 講堂
14時開演(13時30分開場) 入場無料




院生のリサイタルに行ってきました

2012-02-12 | その他


ここのゼミ生ではないのですが、本コース大学院生の中森千春さんが文化会館でコンサートを開催し、案内を貰ったので行ってきました。半分〈身内〉ではありますが、とても充実した内容で一観客として最後まで飽きることなく楽しむことができました。

モーツァルトとリストのピアノ曲のほかに、日本ではほとんど取り上げられることのないカール・レーヴェの作品と同素材のシューマンの歌曲とを並べて演奏するという、意欲的なプログラムでした。冊子の解説や出演者トークなども行き届いていて、チラシのデザインまで自分でやったそうです(そういう部分も大事です)。

中森さんは私の授業にもいくつか出ていて、修士論文についての相談なども受けました(といっても立ち話ばかりでしたが)。いろいろ話してきましたが、なかなか面白い感性の持ち主です。今回のと同じ内容のコンサートが来月新潟でも行なわれ、また、今月末には別の演奏会出演も控えているとのこと。今後のさらなる活躍が期待されます。

以下、演奏会のご案内です。お近くにお住いの方はどうぞお出かけください!



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中森千春 & 栄長敬子 デュオリサイタル in 器




2012年3月25日(日) 14時00分~
自家焙煎Coffee&Jazzの店 UTSUWA「器」
(新潟市中央区営所通1-329)
チケット 2,000円(ワンドリンク付)

プレイガイド:ヤマハミュージック関東新潟店、伊勢丹、文信堂CoCoLo本館(新潟駅ビル内)
主催・お問い合わせ: L&R Labo.事務局 lindorosina [at] yahoo.co.jp


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新潟シューべルティアーデ ―シューベルトの歌曲 その世界を味わうVol.4
~春、夏、秋、冬、そして春~




2012年2月26日 14:00開演(13:30開場)
新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)スタジオA
チケット 前売 1,500円 当日 2,000円(全席自由)

プレイガイド:ヤマハミュージック関東新潟店、りゅーとぴあ、文信堂CoCoLo本館(新潟駅ビル内)
主催:新潟シューベルティアーデ 共催:三角の家
チケット申込・お問い合わせ: 新潟シューベルティアーデ事務局 tek310 [at] oak.ocn.ne.jp(佐藤)


附属新潟小研究会

2012-02-09 | 報告


先月の中学校に続き新潟大学教育学部附属学校の教育研究会があり、附属新潟小学校へ出かけてきました。

この日は特に日本音楽関係のことが行なわれたわけではないのですが、音楽担当の石見先生が本学のご出身で以前から親しくさせて頂いており、また質の高い取り組みを続けておられるので、参考にさせて頂こうと思い参観してきました。協議会でも評判でしたがとにかく授業の運びがスムーズで、今回のテーマだった「音階」について、いろいろな展開の可能性を感じさせる授業でした。

「音階」というのは音楽学的には非常に問題含みの代物で、これまでにも多くの「論争」がなされています。沖縄やジプシーの音階は音階なのか旋法なのかということも勿論ですが、音階ないし旋法は音楽の「素材」なのかどうか、そもそも「素材」とは何かというレベルで既に問題が潜んでおり、私もいずれ一度腰を据えて考えなければいけないなと感じました。

それにしても、私が出かけると本当に合わせてくれるかのように天気が荒れます。今回も、北陸道を走行中にアリエナイ体勢でひっくり返っている車を目撃。もともと雨男の気配が濃厚ではありましたがここまで来るとシャレにならず、一度お祓いでもして貰おうかと半ば本気で考え始めています…


 

卒業・修了演奏会

2012-02-04 | 報告


学部四年生、大学院二、三年生による卒業・修了演奏会が行なわれました。毎年の恒例行事とはいえ、学生たちにとっては一つの総決算。関わった学生たちの〈戦い〉に立ち会うのはこちらも緊張します。ゼミ生は直前に体調を崩し苦心していましたが、どうにか乗り切ったようです。よかったよかった。

学ぶことは真似ぶことであるとはよく言われるところですが、私が論文指導している学生を見ていると、日を経るにつれ私に似た部分が増えてきて(文体とか)何とも言えない気分になります(ちっとも似てこないのもそれはそれで寂しいのですが)。演奏や作曲においてもやはりそういうことはあるのでしょうね。学生たちの今後をさらに見守っていけたらと思います。

あいにくの空模様でしたが、多くの方にご来場頂きました。ありがとうございました。18日には学部四年生による創作音楽劇の上演があります。よろしければそちらも是非ご覧ください。


 

和楽器発表会

2012-02-03 | 報告
独唱Ⅲおよび合奏B・Cの演奏発表会がありました。非常勤の池田聡子先生のご担当の実技授業で、箏と三味線を用いた演奏表現を学びます。どちらの楽器もほとんどの学生が未経験で、10月の授業開始から3か月あまり、どのくらい成長しているか楽しみに見に行ってきました。

久しぶりに学生たちの取り組みに立ち会って、技術的にまだまだという学生が多かった一方で、〈座り方〉が自然でなかなか様になっているのに驚きました。10月の頃は異物が体に突き刺さっているような感じが強かったのですが、ずいぶん板についてきたなという感じがします。

正座というのはただ座るようで意外と難しくて、なかなかすんなりとはいかないものですが、さすが音楽コースの学生は〈距離〉を測るのがわりと上手いのかもしれません。やっている本人たちもあまり意識していませんが、学びの(というかたぶん生命それ自体の)本質は実は身体にあって、その点で音楽をやっている人は実は大きなアドバンテージを負っているのです。

せっかくなので、習得したものを活かしてほしいですね。なお、発表の様子は こちら(音楽コースHP)でご覧いただけます。