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「自分が源泉」ファシリテーター、4nessコーピングインストラクターである弁護士徳岡宏一朗のブログです。

ファシリテーション、ファシリテーターとは何か1 ファシリテーションの概念と4つのスキル

2015年04月18日 | ファシリテーションとは
ファシリテーション入門 (日経文庫)
堀公俊
日本経済新聞出版社

日本ファシリテーション協会の創立者、堀公俊さんのファシリテーション入門書です。

堀さんによるとごく初心者の入門書としてはやや難しいかもしれないとのことでしたが、彼のご著作の中でも一番売れているご著作です。

ということは、日本で一番売れているファシリテーションの本と言うことになります。

あとで、堀さんと飲んでる写真が出てきます。

 

 

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 本日、日本ファシリテーション協会に無事入会し、同時に、ファシリテーション基礎講座を丸一日受けてきました。

 いやあ、もう、きっつきつで大変でしたが、ヒューマンファシリテーターはスキルも大事ですから、物凄く勉強になりました。

 さて、さっそくファシリテーションとは何なのか、ですが、今日の講座では

「人々の活動が容易にできるように支援し、うまく運ぶように舵取りすること」

と説明していました。

 そして、ファシリテーターとは

1 中立的な立場で=参加者ではなく、公平な第三者

2 チームのプロセスを管理し=チームの参加者が話し合い、聴きあい、コミュニケーションがとれるように支援する

3 チームワークを引き出し=みんなを巻き込む。ファシリテーターが孤軍奮闘しない

4 そのチームの成果が最大となるように支援する。成果とは合意、意思決定することと、それを実行できること

                                 ⇔世の中の会議には決めたことを実行しないものが多い

のがファシリテーターということです。

ファシリテーター型リーダーの時代
フラン・リース
プレジデント社

 より。

 

 

 議長よりは司会進行役に近いのがファシリテーターです。議長はあらかじめ決まったプロセスがあり、狙ったところに落とし込むのが役割ですが、ファシリテーターはその場その場で参加者の思いを汲み取り、すり合わせるのが役割で、結論には固執しません。

 

 以上に書いた、ファシリテーターはプロセスに関わるということをもう少し説明します。

 チーム・組織の意思決定の質とメンバーの納得度は、コンテンツ×プロセスで決まります。

 コンテンツは、議題、データ・情報、専門知識、見解・主張などですが、ファシリテーターはこれらコンテンツには着目しませんし、介入しません。つまり、チームの参加者に委ねます。場合によっては専門家を別に呼んだりします。

 ファシリテーターはプロセスに着目し、介入します。

 ここでいうプロセスとは、意思決定に至る話し合いの進め方、合意する決め方、その道筋のことです。

 ファシリテーターは合意形成のプロセスで、

1 緊張をほぐす・最初にこの会議の目的を明示する・最後まで聴く・全員に発言させる・対立意見を尊重する、などなどをして

2 チームの相乗効果を活かし、チームの学習スピードを上げるのです。

参考文献

会議が絶対うまくいく法
マイケル・ドイル&ディヴィッド・ストラウス
日本経済新聞社

 

 

 このようなファシリテーションには4つのスキルがあります。

1 場のデザインのスキル

 これは、チームの相乗効果を上げる「場を作り、つなげる」、とも表現できます。

 具体的には

(1) 目的、目標を設定し、合意する(ここでは目的を目標より上位概念として用いています。詳しくは次回)。

(2) 話しやすい雰囲気を作る

(3) 進め方を設定する

2 対人関係のスキル

 これは、「受け止めて、引き出す」スキルで、参加者全員が発言しやすいようにするととらえるとわかりやすいと思います。

(1) 参加者の話を傾聴することで、相手に安心感・信頼感を与える

(2) 適切な質問をして参加者の意見を引き出す

(3) 「柔らかく主張」して、話し合いを方向付ける(次々回に詳述。「・・・という考え方はないでしょうか」などと新しい視点を提供するなど)

3 構造化のスキル

 これは「かみあわせて、整理する」と表現できます。具体的には

(1) 参加者のあいまいな主張を明確にする

(2) 今の議論の全体像をつかみ、多様な視点から議論できるように工夫する

(3) 「議論を描く」=図解を活用して、参加者で今の議論の状況を明確に共有する

4 合意形成のスキル

 これは議論を「まとめて、わかち合う」プロセスです。ここでは

(1)対立があれば、それを議論の質を高める良いチャンスととらえる

(2)適切な対立解消方法を選択する(回避的解決、競合的解決、協調的解決。次々次々回に詳述)

(3)参加者の言葉の奥の本音を探る=鈴木博さんの言う、「聖域」に踏み込む、ということ。

どの人が、日本のファシリテーションの第一人者、堀公俊さんでしょうか!

それは次回までの秘密としましょう。

とにかく、自分の目の前で飲んでる人が、そんな偉い人だとは思わなかったのでビビりました。

 

 

 ファシリテーションとは何かの第一回は以上です。かなり抽象的ですが、このシリーズ、あと4回続きますから(笑)、ご安心ください。

 とにかく、一参加者としてだとコンコンとアイデアが沸き出て、ガンガン発言できるわたくしが、ファシリテーターをやるなら自分のアイデアを言うのは我慢して、むしろ参加者から意見やアイデアを引き出して合意形成に至っていただき、高い成果と参加者の満足感を得てもらうのが基本と言うことで、ヒューマンファシリテーター、かなり難行苦行になりそうです。

 この項、続く!

 

 

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