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緩和ケアーの音楽療法について再思考④

2013-08-17 | 緩和ケアー

実母は特養に入所をしていました。

歌が大好きで、私が訪問するたびに、皆さんに弾いて歌ってあげて!っと言っていました。
もう~夕方だから一緒に帰ろうか~
一緒に帰りたい・・・家に帰りたい
その気持ち、わかります~つれて帰りたい、私も同じ気持ちだよ。

訪問するたびに母の足が相当浮腫んでいる事がとても気になっていました。

確かに音楽療法にお伺いする施設の車椅子に乗っておられる方は浮腫んでいますが
浮腫かたが尋常ではありませんでした。

太ったの?
違います・・・今思えば浮腫んでいたんです。

母は二十数年前に人工膝関節の手術をしており、浮腫があるのはそのためかと思っていました。
施設側にもその事を訴え、レントゲンで見て欲しい旨を伝えましたがみんなそういうふうだと言うことで
診察も無かったようです。

施設側も脚を高くして寝かせてくれていたようです。

徐々にアルツハイマーの病状も進み1人で歩く事も出来なくなってしまいました。

そして遂には自分で車椅子にも乗れず寝たきりに状態に。

行事があっても行きたくないという意思表示があればずっと寝かされっぱなしなのです。
「車椅子に乗って自分で動く」その様な母の姿を見たことはありませんでした。

急激な進行度合いにく疑問を抱きましたが、入所させて貰っている・・・そういう考えが家族にあって
聞くこともはばかられました。

オムツも確か、紙オムツだったはずが、布に変わっていたり、黄色い壁にベッド、薄い固い毛布
何もない個室にポツンと1人、横たわっている母が不憫でした。

私の息子が子供の写真を飾ったり、造花を持っていって少しでも華やかにしてやっていましたが時、遅しです。

そして・・・いよいよ食べ物も口にしなくなり、家族で、今後どうするかを話し合い、胃婁増設をする事にしました。

病院に入院し、医師から胃婁増設の後、「血尿はいつからですか?腎臓癌の疑いがあります」っと言われ

私も初耳で施設に聞いてもらった所、以前からあったという事でした。

女性だから血尿が出る人もあるので・・・何も調べていなかった施設側、
どこの特養でも医師は常駐していませんが受診は出来るはず!

浮腫みの原因は・・・そうだったのかぁ~物凄くショックでした。

血尿=腎臓癌

またしてもつながってしまった・・・悔しい、父と同じ癌が母を襲ってきたんです!

http://blog.goo.ne.jp/k-pianon/e/f85cff7e69ac816a26f1a3f8dcb9813e

80才を越え、それから腎癌とわかっても手術は出来ないかもしれない・・・
いくらアルツハイマーで認知度が低下しているとは言え、痛みもあったろうに・・・
その母の気持ちを思うとやるせない気持ちでいっぱいになりました。

9月の日曜日、私たち家族は不思議にも施設に集合し、母に会いました!

孫、ひ孫に囲まれて母は穏やかでした。

次の日、弟(次男)に看取られ波が引くように88歳の生涯を閉じました。

アルツハイマーになって私を忘れても、
宝塚に入れたかった娘の事、
股関節が外れて大変な思いをして治した娘の事、
敗血症であの世を見かけた娘の事

私はしっかり母の心に刻まれていました!

ありがとう~感謝をしています!

母には少ししか出来なかった音楽療法をいま、頑張っていますからね~♪


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