東京でカラヴァッジョ 日記

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1991年のエゴン・シーレ

2023年01月19日 | 展覧会情報
 1月26日から東京都美術館にて「エゴン・シーレ展」が開幕する。
 
レオポルド美術館 エゴン・シーレ展
ウィーンが生んだ若き天才
2023年1月26日〜4月9日
東京都美術館
 
 ウィーンのレオポルド美術館の所蔵作品を中心に、エゴン・シーレの油彩画、ドローイングなど50点、加えてクリムト、ココシュカなどの同時代作家たちの作品もあわせて約120点の作品を紹介するという。
 レオポルド美術館コレクションによるエゴン・シーレ展は、約30年ぶりとなるようだ。
 
 
 
 約30年前のエゴン・シーレ展。
 
エゴン・シーレ
1991年10月12日〜12月8日
Bunkamuraザ・ミュージアム
✳︎名古屋市立美術館、大丸ミュージアム・梅田、山梨県立美術館に巡回。
 
 当時は、ルドルフ・レオポルド氏の個人コレクションの時代。
(その後、1994年にレオポルド美術館私設財団が設立、2001年にレオポルド美術館が開館。)
 出品作のすべてが、ルドルフ・レオポルド氏が所蔵するエゴン・シーレ作品で、油彩画やドローイングなど、なんと120点。
 油彩画も濃厚であるが、ドローイングがさらに濃厚、出品点数も圧倒的、とエゴン・シーレの世界(要はエロティック)が濃厚すぎて、美術鑑賞初心者である私は非常に困惑した記憶が残る。
 
 2023年は、1991年に比べると、エゴン・シーレ濃度は低くなるが、その分、落ち着いて、かつ、同時代作家の作品も楽しめる展覧会となるようだ。
 
 
 
1991年のエゴン・シーレ展出品作9選
(油彩画限定)
 
《ヴァリーの肖像》
1912年、32.7×39.8cm
 
《坐るヌードの男》
1910年、152.2×150cm
 
《死せる母1》
1910年、32×25.7cm
 
《死せる町III(青い流れに面した町III)》
1911年、37.3×29.8cm
 
《晩秋の小さな木》
1911年、42×33.5cm
 
《隠者たち》
1912年、181×181cm
 
《むきだしの肩をいからせる自画像》
1912年、42.2×33.9cm
 
《枢機卿と尼僧》
1912年、70×80.5cm
 
《盲目の母》
1914年、99×120cm
 
 
 
2023年のエゴン・シーレ展出品予定作品7選
(油彩画限定、ただし1点のみドローイング)
 
《菊》
1910年、61×91.9cm
 
《自分を見つめる人II(死と男)》
1911年、80.5×80cm
 
《啓示》
1911年、90×84.5cm
 
《ゴルゴダの丘》
1912年、81.7×80cm
 
《ドナウ河畔の街シュタインII》
1913年、91.5×91.5cm
 
《肩掛けを羽織る半裸の女性、後ろ姿(断片)》
1913年、192×52.5cm
 
《縞模様のドレスを着て座るエディット・シーレ》
1915年、50.8×40.2cm
 
 
 
 2023年の展覧会のサイトやチラシには、「本展には性的な表現を含む作品が出品されます。」との注意喚起がなされている。
 1991年の展覧会では、出品作品の半数以上がそのような作品に該当する感。
 2023年の展覧会では、シーレ作品数を抑え、他作家の作品数を多くしているため、そのような作品比率はかなり下がるだろう。


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