東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

1951年のカラヴァッジョ(3)

2010年04月29日 | カラヴァッジョ
続きです。 【カラヴァッジョ・コピー作品】10点 ○1、△1、×8「果物を剥く少年」(フィレンツェ、ロベルト・ロンギ個人蔵)「キリストの笞打ち」(ペルージャ、サン・ピエトロ聖堂)「聖トマスの不信」(フィレンツェ、ウフィツィ美術館)「キリストの捕縛」(フィレンツェ、個人蔵)「洗礼者ヨハネ」(ナポリ、国立美術館)「さいころ遊び」(ヴェネツィア、アカデミア美術館)「キリストの笞打ち」(マチェラータ、市立 . . . 本文を読む

1951年のカラヴァッジョ(2)

2010年04月25日 | カラヴァッジョ
続きです。 【イタリア国外】◎6、○1、△2、×1<ルーブル美術館>2点「女占い師」、「アロフ・ド・ヴィニャクールの肖像」・「聖母の死」の名はありません。これまで貸し出されたことはあったのでしょうか?<ベルリン>1点「勝ち誇るアモール」・当時の所蔵先名はカイザー=フリードリッヒ博物館。第二次世界大戦終結からまだ6年。終結直後には、同博物館所蔵のカラヴァッジョ作品「聖マタイと天使(第1作)」、「フ . . . 本文を読む

1951年のカラヴァッジョ(1)

2010年04月25日 | カラヴァッジョ
今年はカラヴァッジョ没後400年。ローマではカラヴァッジョ作品24点による回顧展が開催されています。 そこで気になったのが、カラヴァッジョ研究史上最重要な展覧会としてカラヴァッジョ本には必ず触れられているロベルト・ロンギ監修の大回顧展「Mostra del Caravaggio e dei Caravaggeshi」。 昔々の59年前、1951年4~6月にミラノのパラッツォ・レアーレで開催されま . . . 本文を読む

「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」感想

2010年04月24日 | 展覧会(西洋美術)
4月17日(土)から森アーツセンターギャラリーで始まった「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」。 多彩な作品が揃えられていますが、メインは、 ①レンブラントとその同時代のオランダ・スペイン・イタリア絵画 ②11点のモネを筆頭とする印象派絵画 と勝手に整理しました。 レンブラントの全身肖像画がすばらしい。注文主も奮発して全身像にした分その出来にさぞ満足されたことでしょう。 夫のほうが生き生きと . . . 本文を読む

「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」2つの疑問

2010年04月19日 | 展覧会(西洋美術)
1 フランチェスコ・デル・カイロ(Francesco del Cairo)とはどのような画家か。2 なぜゴーギャンが出品されていないのか。4月17日(土)から森アーツセンターギャラリーで始まった「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」。初日に行ってきました。疑問が上記2点。1については、インターネットで調べましたが、日本語情報があまりに少なく現時点では頓挫。そこで、2点目について、わかったことを書 . . . 本文を読む

「カルロ・クリヴェッリ -マルケに埋もれた祭壇画の詩人-」

2010年04月19日 | 書籍
石井曉子著「カルロ・クリヴェッリ -マルケに埋もれた祭壇画の詩人-」(講談社出版サービスセンター)を読みました。 クリヴェッリについては、発刊当初に「ピナコテーカ・トレヴィル・シリーズ」の画集を購入するなど、もともと興味はありました。 本書も、以前から存在は知っていましたが、あるブログで本書を評価していたことを機に購入しました。 著者は、大学卒業後研究機関や大学研究室等(ただし、美術とは全くか . . . 本文を読む

三菱一号館美術館「マネとモダン・パリ」展

2010年04月11日 | 展覧会(西洋美術)
昨日、「マネとモダン・パリ」展を見に、三菱一号館美術館へ行ってきました。 16時過ぎに到着。1階で入場券を購入しエレベータで3階へ。3階、2階の順に進みます。 展示室は10以上ありますが、一つ一つが小さい。開幕後最初の土曜日ということもあってか16時過ぎでも相応数の人だったので、次の展示室への移動や鑑賞時のポジション取りはちょっと大変。他の人をかき分けて進むような感じ。今後展覧会を重ねていくなか . . . 本文を読む

カジノ・ルドヴィージ(Casino Boncompagni Ludovisi)特別公開

2010年04月10日 | カラヴァッジョ
カラヴァッジョ没後400年。ローマでは、Scuderie del Quirinaleの展覧会以外にも、記念イベントが開催されています。 そのひとつが、カジノ・ルドヴィージ(Casino Boncompagni Ludovisi)の特別公開。 カラヴァッジョ唯一の壁画「ユピテル、ネプトゥルヌス、プルート」を見ることができる貴重な機会です。 1596年頃作、油彩、300×180㎝。 デル・モンテ枢 . . . 本文を読む