東京でカラヴァッジョ 日記

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【画像】山口晃「ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」(アーティゾン美術館)

2023年10月03日 | 展覧会(現代美術)
ジャム・セッション 石橋財団コレクションX山口晃 
ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン
2023年9月9日〜11月19日
アーティゾン美術館
 
 
 「サンサシオン」とは何か。
 
 
 「感覚」を表すフランス語。
 
 
 スケッチしている人は見かけなかった。
 
 
 
 最初の6階展示室に向かうと、ナゾの表示。
 
山口晃
《汝、経験に依りて過つ》(に入る前の注意文)
 
 導入部の展示室自体がいきなりのインスタレーションで、私も相当フラフラくる。
✳︎解説のエッセー漫画
 
 
 真っ白な部屋の壁に、ナゾの説明。
 
山口晃
《モスキートルーム》(部分画像)
 
 私も糸くずを楽しむ。
✳︎解説のエッセー漫画
 
 
 もう一つのインスタレーションは、雪舟の山水図の世界をジオラマ化した《アウトライン アナグラム》(撮影不可)。
 
 
 
 2021年7月に完成した東京メトロ銀座線日本橋駅のパブリックアートの原画。
 江戸時代から現代、想像の未来まで、日本橋の風景が入り交じる。
 
山口晃
《日本橋南詰盛況乃圖》(部分画像)
2021年
 
 上掲の部分画像(全体の12分の1)は、日本橋と、日本橋を覆う首都高と、その首都高をさらに覆う巨大日本橋。
 
 日本橋・首都高問題を考察したエッセー漫画も展示。講談社の『月刊モーニング・ツー』に『趣都』と題して連載されている漫画の日本橋編。その問題意識と知識に感心しつつ、おもしろく見ていくが、その結論は・・・途切れている。
 
 
 
 2019年に放映されたNHK大河ドラマ「いだてん 〜東京オリムピック噺〜」のオープニングタイトルバック画。
 
山口晃
《東京圖1・0・4輪之段》
2018-23年
 
 「いだてん」は、途中(関東大震災あたり)から見始めたが、あまりにおもしろくて、最後までかかさず見た。
 下掲の部分画像は、国立競技場とその周辺。
 
 英語名タイトルからは、江戸時代〜現代のうち、特に「いだてん」が描いた時代の東京風景を軸としているのだろうか。
 私的には、画面右端の浅草十二階・凌雲閣に目がいってしまう。
 
 
 
 東京パラリンピック2020の公式ポスターの原画。
 
山口晃
《馬からやヲ射る》
2019-2023年
 
 東京オリンピック・パラリンピック2020では、20点の公式ポスターが制作され、うち1点を山口氏が担当した。
 打診があって以降の山口氏の葛藤を記したエッセー漫画《当世風の落書き 五輪パラ輪》2021年も、読み応えがある(ので、密集する)。
(冒頭部分)
(作品解説部分)
 
(部分画像)
 
 
 
 
 メインであるセザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》および雪舟《四季山水図》とのジャム・セッション。
 山口氏の作品と解説があるが、内容が難しい。
 それで、セザンヌや雪舟とは関係のない、次のジャム・セッション関連作品だろう作品で締める。
 
山口晃
《さんさしおん》
2023年
 
 見る位置を変えて、完成。


2 コメント

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Unknown (クリン)
2023-10-05 07:46:45
山口先生、相変わらずご自分の世界をつらぬいていらっしゃいますね⤴✨作風も変わらず・・
今回はどの作品よりもご本人自筆の「縦書きメッセージ」にグッときました💛
でも、作品が細かすぎて、スケッチする気力・体力・根気をととのえて来ないとできないのではないかと思われます💡🐻
(前回の法師物語絵巻、とっても面白いですね💎✨)
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Unknown (k-caravaggio)
2023-10-05 17:26:12
クリンさま
コメントありがとうございます。
山口氏のエッセー漫画は面白く読みました。
スケッチする人は凄いなと思います。
私にはできません。だから、本展のセザンヌや雪舟の展示パートについては記事に書かなかったのかもしれません。
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