日本橋架橋百年記念 特別展 日本美術にみる橋ものがたり-天橋立から日本橋まで-
2011年7月9日~9月4日
三井記念美術館
訪問する予定は全くなかったのですが。
雪舟の「天橋立図」(京都国立博物館)が出品されていることを知り、かつ展示は7月21日までと知り、慌てて3連休の最後の日に滑り込み訪問しました。
目的は、「天橋立図」1点。
この作品を初めて見たのは、2002年の東博で開催された雪舟展。
本展はマスコミでかなり取り上げられていたので、行ってみました。
どんな作品を見たか殆ど覚えていないなか、なぜか「天橋立図」の記憶だけは残っていました。
その後、この作品を取り上げたテレビの美術番組を見ることもあり、次に機会があればじっくり見ようと思ってました。
さて、9年ぶりの再会。
上空から俯瞰する視点は、当時としては唯一ということですが、普通に見てしまいました。
期待度が高すぎたのかもしれない。次の機会に期待します。
その他、工芸や絵画等多数の作品が展示されていました。
そのなかで一番印象に残ったのは、昭和10年の日本橋と三越周辺を撮影した写真。
同じ方角から描かれた堀潔の「日本橋と旧帝国製麻kk」と並べて展示されていました。
赤レンガの旧帝国製麻ビル(後の大栄不動産ビル)は、辰野金吾の設計で、日本近代建築史では重要なものらしいです。
昭和62年に解体され、今は存在しないとのことでした。
美術館からの帰り、日本橋を通りました。
旧帝国製麻ビルの跡には、建替え後の大栄不動産ビルがありました。
細長い敷地に窮屈そうに立っているのは、前と同じ。
かつ、写真とは違って、すぐ隣の高速道路に圧迫されているかのようです。
写真のキャプションには、「高速道路がなかった頃の石造二連アーチの日本橋が偲ばれます」とありました。
確かに高速道路がなかったならば、日本橋の景色は今とはずいぶん違って見えるでしょう。