没後150年記念 破天荒の浮世絵師 歌川国芳
2011年6月1日~7月28日(前期:6月1日~28日、後期:7月1日~28日)
太田記念美術館
前期は最終日となる日曜に訪問。
前期「豪快なる武者と妖怪」の構成は、
1.<勇>武者絵
2.<怪>妖怪画
3.<華>役者絵
武者絵や役者絵は一瞥程度。専ら、妖怪画を楽しみました。
大判三枚続の作品。一枚でも独立作品として見ることができる作品とするのが一般的であるところ、それに捉われることなく、三枚いっぱいいっぱいを使って、迫力を追求している。面白い。お気に入り多数。
後期は、3連休の最後の日に訪問。リピーター割引(100円引)があるのに、前期の半券を忘れてしまった。
後期「遊び心と西洋の風」の構成は、
4.<遊>戯画
5.<爽>美人画
6.<憧>洋風画
楽しいのは戯画。特に寄せ絵で、人がよってたかって顔・手を形作っている、アルチンボルド風(?)の作品4点は見入ります。
一番のお気に入りは、やはり寄せ絵で、「かさねのぼうこん」。
女性の幽霊を描いています。髪の毛はやはり女性の幽霊で、鼻は裸の人の後ろ姿で、歯はフンドシ尻で。
昨年8月、80年ぶりに発見されたことで話題となっていたそうです。
また、美人画。元気さを感じさせる娘さんを描いた作品群は、感じがいいですね。
洋風画。「近江の国の勇婦於兼」等、西洋表現を取り入れようとして、アンバランス感が漂ってしまうところが面白い。
今まで食わず嫌いでした。行ってよかったです。
もう一つの没後150年記念の展覧会(現在静岡市美術館で開催中、12月から森アーツセンターギャラリーに巡回)も行こうと思います。