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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

愛知県美術館でバルテュスを見る。

2017年10月15日 | 展覧会(西洋美術)
2017年度第3期コレクション展
2017年10月6日〜11月19日
愛知県美術館
 
 
 
   愛知県美術館コレクションの一番人気は、クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》であるらしい。
 
   現在貸出中とのことで、美術館は、入口にもチケット売場にもその旨ポスターで周知に努めている(貸出先は、2017年に移転新開館した富山県美術館の開館記念展)。
 
 
 
   長沢芦雪展鑑賞後、美術館コレクション展を見る。展示室5〜7はスルーし、西洋美術が並ぶ展示室8へ向かう。
 
 
 
   展示室に入ると、真正面の壁にVIP扱いで展示されている作品がある。
   バルテュスっぽい作品だ、と思って近づくと、本当にバルテュス。愛知県美術館がバルテュスを所蔵しているとは知らなかった、今年2017年の新収蔵品とある、そうか、日本でバルテュスを所蔵する美術館は珍しい気がする。
 
 
 
バルテュス
《白馬の上の女性曲芸師》
1941年(1945年加筆)
78.5×89.7cm
 
 
   名古屋市在住の個人の篤志家が6億円で購入した作品を受贈し、今年7月から公開しているという。
 
   薄暗い情景のなか、バルテュスらしい、チュチュを着た少女が白馬に乗る。画面における少女の面積が小さいかな。
 
 
 
   バルテュスの他には9点が展示。
 
   ピカソ《青い肩がけの女》、オキーフ《抽象第6番》、ゴーギャン《海岸の岩》、ムンク《イプセン『幽霊』からの一場面》、マティス《待つ》、デュフィ《サンタドレスの浜辺》、エルンスト《ポーランドの騎士》、藤田嗣治《青衣の少女》など。見応えのある布陣である。
    キャプションには、「トヨタ自動車からの寄附金による購入」「中部電力寄贈」「東海銀行寄贈」などの東海地区大企業名、「個人(氏名あり)からの寄附金による購入」なども記されている。
 
 
 
    愛知県美術館は、長沢芦雪展閉幕(11/19)後、2019年3月末まで約1年半、改修工事のため休館するという。
   クリムトは11/14に復帰するとのことだが、11/19までの展示となるようだ。
 


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