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(021014)産経新聞 日本統治協力「近代論者だった」

2002年10月14日 | Weblog






10月14日 05:15
日本統治協力「近代論者だった」 韓国(産経新聞)
ソウル大教授論評に注目


文明性評価など多元的研究訴え


 韓国で最近、過去の日本による植民地時代を肯定的な面を含めて客観的に研究すべきだとする主張が登場しているが、今度は植民地支配に協力した人々について「(彼らは)外国勢力の力を借りてでも自分たちの社会を近代社会に引き上げることが急務だと信じていた近代論者だった」と、肯定的に評価するソウル大教授の論評が有力紙の朝鮮日報(十一日付)に掲載され注目されている。(黒田勝弘)


 西洋史が専門の朴枝香教授の「日帝を見る二分法的な認識」と題された寄稿文で、同教授は韓国社会が過去の日本支配の歴史について、一部の反日独立闘争への称賛と親日派に対する糾弾という極端な「二分法」で見てきたことを批判。植民地支配の近代性や文明性に対する評価など複雑、多様な側面を認め、多元的な視覚で研究すべきだとしている。


 これは先ごろ安秉稷ソウル大教授(西洋史専攻)が「韓国歴史学会創立五十周年記念国際会議」で発表した論文で「歴史記述は明暗織り成す歴史の両面性、多様性に留意し均衡感覚を持つべきだ。日帝治下の韓国人の生活に表れた肯定的な面は無視してはならない」などと主張したことに続くものだ。


 これは日本統治時代を全否定でしか考えない韓国における民族主義的な歴史研究の現状を厳しく批判したもので、日本で翻訳出版され話題の「親日派のための弁明」(金完燮氏著)の内容とも一脈通じるところがある。


 朴教授は植民地支配について「文明と野蛮」「憎しみと羨望(せんぼう)」といった両面性を指摘し、さらに韓国で戦後、糾弾され、今なお非難の対象になっている「親日派知識人」についても対日協力という「過ち」ばかり強調する見方を批判し、近代化への寄与など「功績」も認めるべきだと主張している。


 朴教授は女性だが、民族主義は男性中心のもので女性や下層農民など疎外された人々とは関係がないとしたうえで、日本統治時代について「その時代の平凡な女性たちがどのように生き、どのようにその時代を評価したか具体的に知る作業が必要だ」とも述べている。


 同教授は結論で「日帝時代に関するより包括的な判断」の必要性を強調している。これは日本支配に対する抵抗闘争を中心に描かれている現在の反日的歴史観への間接的な批判だが、日韓近代史を扱う学者の間にはまだこうした自己批判の動きは表面化していない。





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