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(021013)中央日報 【社説】韓国の「カーター元大統領」はいないのか

2002年10月13日 | Weblog






【社説】韓国の「カーター元大統領」はいないのか



今年のノーベル平和賞受賞者に、ジミー・カーター元米大統領が選ばれた。

冷戦が終焉してから、米国の一方的な外交ぶりとイラクへの開戦の動きに対する国際的非難が高まっている中、カーター元大統領のノーベル平和賞受賞のニュースは、全世界に傲慢な米国とはまた異なる米国が存在することを誇示している。

これは、たとえブッシュ政権が全世界の批判を受けてはいるとしても、もう一つの米国は依然道徳と人権、平和の面において、世界で指導的役割を果たしており、米国のリーダーシップが軍事力と経済力だけから出てくるものではないことを象徴する。

カーター元大統領のノーベル平和賞受賞は、韓国国民にも限りないうらやましさを抱かせる。

とりわけ、カーター元大統領が現職時より退任してから、大きな尊敬を受けてきたという点でなおさらのことだ。

元米大統領が直接槌を持って「家のない人々のための家作りキャンペーン」に参加して汗を流し、持続的に平和と人権伸張のために努力する姿は、美しいだけでなく、米国の弱点と恥ずかしさに対する反省とざんげの動きを象徴する。これはまた、米社会の統合と国際社会における米国の地位を高めることに大きく寄与してきたことは事実だ。

一方、我々は元大統領が4人もいるのに、退任後韓国社会の葛藤を癒し、分裂を防ぎ、国の地位向上のために努力する元大統領は見当たらないとうのが現実だ。

これは、カーターのそれとは程遠いだけでなく、国家的行事の場所でさえお互いを嫉み、自身の他には一切の権威を認めようとしない姿を見せることもある。

我々も、元大統領が国民の中に飛び込んで、未来のビジョンを示す大きな役割を果たす感動の場面に出会いたい。たとえカーター元大統領のようなノーベル平和賞でなくても、国民の汗と涙を見て、夢を与える韓国元職大統領の美しい姿を大切にしたい。

2002.10.13 21:05





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