幼稚園日記

熊本市城山幼稚園のブログです。

意味

2009年03月31日 17時44分52秒 | 園日記
先日のブログでも書きましたが、本日、幼稚園でも年間の全体会議がありました。

1つひとつの行事や保育を見直し、日程などを決めていきます。
一通り終わったところで、意味について考えました。

その意味とは、今まで当たり前に行ってきたことを考えることです。例えば、誕生会は何のため?「特別な日」「楽しい日」など・・・様々な意見がでます。

今回、改正された幼稚園教育要領の中に、「教師主導の一方的な保育の展開ではなく、一人一人の幼児が教師の援助の下で主体性を発揮して活動を展開していくことができるように幼児の立場に立った保育・・・」と、あります。

このような文を読むと、行事のあり方も考えていかなければいけません。子ども達が楽しかったと思うことは、もちろんですが、その本質には、子ども達の発達に意味がある事を行事を通して経験させてあげないといけません。

とっても、有意義な会議となりました。

矢印→ その②

2009年03月30日 14時49分26秒 | 園日記
2,3日前に「矢印→」についてのブログがありました。その流れに乗って…

先日、私の身近でこんな出来事がありました。
みんなは知ってたけど、Aさん(20歳くらいの子)には知らせていなかった。。。という出来事です。

知っていた人が「あら~、誰~も知らせとらんかったとね~。ごめんね~」と伝えると、

Aさんは「いえいえ、私から聞かなかったのがいけないんです」と。

私は、「自分がいけない」と、矢印を自分に向けているAさんに感心しました
また、若い(20歳くらい)のに、そんな言葉が出ることにも感心しました。

今は、「自分勝手な人が増えている」「何でも人のせいにしようとする(矢印を相手に向ける)人が増えている」とよく耳にします。

それも「あり!?」なのかもしれませんが、そんな人みなさんはどう思いますか

私もよく、「伝えたのに相手に伝わっていない」という出来事があります。
以前は、「なんでわからっさんとかなぁ!!」と思ったり。。。(相手へ矢印が。。。)
実は、相手も「なんでちゃんと伝えてくれないと」って思っていたかも・・・  
お互いがお互いを責めていたら、いい結果は生まれないように思います。

今は、「私の伝え方が悪かったんだ。もう一度伝えよう」と、思うようにしています。
そしたら…少しずつ自分を取り巻く環境が変わってきています(良い意味で)。 

私達(人間社会)は様々な環境に囲まれていますが、その中で人と人のつながりは欠かせません。
それがより良い方向で進むことを、私は望みます
だから、「矢印を自分に向ける事」を心掛けています。

こんな言葉を聞きました。。。
変えられるもの:自分と未来    変えられないもの:他人と過去

この言葉…「なるほどなぁ~
私は今ごろになって、この「矢印」に気付いたのに、Aさんは当たり前のようにできちゃってる

年齢は関係ないんですね! 勉強になります頑張ろぉ~~

yu より

2009年03月29日 13時05分16秒 | 園日記
先日、姉妹園の城山保育園の会議を見学させて頂きました。

保育園では殆どの時間に子供たちがいますので、先生達が大勢で集まる会議ということができません。ですので、今回は年に1度の会議でした。

その会議では、新しい先生の仲間も加わったので、会議の冒頭で改めての自己紹介がありました。

自己紹介なので、名前はもちろん言いますが、それ以外に年間の抱負を一人ひとり言っていました。

その紹介の中で感心することが・・・

抱負と言えばよくあるフレーズが「がんばります」「去年の反省を・・・」などが多いと思いますが、今回の会議では「子供へ・・・」「子供たちのために・・・」というフレーズが多くあることに驚きました。

保育士なので当たり前のような気がしますが、「子供のために」ここまで言える職業って他にあるのかな?と、考えてしまいました。

会社では「利益」を上げることが目標になりますが、幼児教育では「子どもの最善の利益」を上げることが目標なんだということに、改めて気づかされました。

失敗?

2009年03月28日 14時28分35秒 | 園日記
幼稚園の畑には様々な野菜が育っていることは、このブログでも何度もご紹介しましたが、畑以外でも育っている野菜があります。

最近育てている野菜をご紹介します。

1つは以前紹介した「しいたけ」です。
しいたけって成長するのが早いってしってましたか?本当は成長の過程をこのブログでご紹介しようと思っていましたが、大きくなるのが早すぎて、写真を撮り忘れてしまいました。しかし、小さいのができるまでは、かなりの時間がかかります。

もう1つは「そら豆」です。
本来は、畑で育てようと思っていたのですが、虫が沢山付くことを保育園の畑で経験していたので、大きなプランターを買ってきて、育てることにしました。

しかし、写真のように一向に大きくなりません。
何故でしょうか?失敗?

子ども達の保育の為に野菜を育て始めたのですが、野菜を育てるに当たっては、先生達も知らないことがたくさんあります。

保育もそうですが、生き物を育てるとは奥が深いですね。

矢印↑

2009年03月27日 13時45分23秒 | 園日記
最近、城山幼稚園の先生達の間でよく使われている言葉があります。

その言葉とは、「矢印↑」です。これだけ聞いても意味がわからないですよね。

簡単に言えば「人を責めないで、自分を見つめ直す」と、言うことです。

これだけ聞けば簡単なような気がしますが、普段の生活でこのことを気にすると意外と難しいことに気付きます。

例えば、「あの人には何回話しもわかってくれない」と、思うとき、よくありますよね。このとき、「私は正しいのにあの人が悪い」と考えがちです。つまり、「悪い」という↑は、相手に向いていることになります。こんなとき、城山幼稚園では、「↑が相手に向いてるよ!」と周りの先生達が教えてくれます。

しかし、この「自分を見つめ直す」という事を考慮して、「相手に伝えることができない、私の話し方が悪い」と考え↑を自分の方向にむけてみると、「相手を責めること」を少し考えてしまいます。

こんなことを考えて保育をしていると、子どもに自分の気持ちが伝わらないと思うとき、「自分の接し方や話し方が悪いのかな」と、思うことができます。

大人同士でも同じことですが、同じ事を話しても一人ひとり受けり方が違うので、子どもの立場になって保育をすること、相手の立場になって話す、物事を考える事の重要性を知ることができているようです。

やっぱり保育は奥が深いです。

春休み2

2009年03月26日 13時06分43秒 | 園日記
春休みに入り普段の幼稚園とは違い、少し寂しい感じがします。

話は変わりますが、異業種交流会のなどで様々の業種の方と話をする機会がありますが、そのような時に、よくある質問で、「幼稚園は、夏休みや冬休み、春休みがあっていいですね。その時期は、何をやっているのですか?休みですか?」とあります。

私はそんなとき、「何でそんな質問するの?」と心の中で思うのですが、同じように「子供たちが休みの時は、幼稚園も休み?」と、思っている方が多いような気がします。

今の時期は春休みのため、新年度の準備をしていますが、それが以外と時間がかかります。

名簿を作ったり、子供たちが使いやすいように棚などに名札を付けてたり・・・
また、新入園児に関しては、その子の名前を覚えることはもちろんですが、その子の名前の呼び方も確認します。

そして、もっとも大事な仕事があります。それは、子供たちの発達を確認することです。

子供が10人いると10人の個性があるように発達も違います。それを、1つ1つ確認します。

新年度が始まるときに、スムーズに保育を進めるためには欠かせない作業です。子供の一人一人と関わる先生達には、この春休みは貴重な時間なんですよ。

春休み

2009年03月25日 15時56分52秒 | 園日記
昨日、無事に20年度の保育が終了しました。
今日からは、春休みです。

春休みといっても最近は預かり保育を行っているので、人数は少なくのですが、子供たはやってきます。

以前は幼稚園で預かり保育は行われていなかったのですが、最近では殆ど私立幼稚園で行われているようです。

先日の熊本県の報告では・・・
H20の実施園数
通常預かりは109園
夏休みの8月の預かり保育は107園。

以上のように、ほぼ全園が実施している状況のようです。

数年前からすると、考えられないような数字です。
時代とともに変わってきていることが、この数字でよくわかります。

このブログでも何回か書いていますが、来年度から幼稚園教育要領がかわります。

これからも、さまざまな変化が予想されます。
時代に対応できるような保育を進めていきたいと思います。

最近の幼稚園の会議で思うこと

2009年03月24日 16時57分21秒 | 園日記
城山幼稚園では月に一回、全職員参加の会議が行われますが、その会議とは別に少人数での会議もあります。

また、最近では少人数での話し合や打ち合わせの回数が多くなってきているように思えます。

なぜ、回数が多くなってきているかというと、子供たちの発達を話し合うためです。これだけを聞くと「当たり前でしょ!?」と、思われるかもしれません・・・もちろん、「当たり前」です。

その様な会議の時に、最初に話し合うことがあります。それは、その保育や行事が子供たちに「どんな意味」があるかどうかです。これを聞いても、「当たり前でしょ!?」と、思われるかもしれません・・・

しかし、「何をするのか」ということよりも、この「意味」が1番大事になってきます。保育や行事をすることによって、子供たちに「どんな力を付けさせたいのか。」「どんな発達を促すのか」です。

何かをすることは保育者でもなくても、その道の専門家が行った方がずっと効果があります。

「何かをする」「何処へ行く」ことが目的ではなく、その保育や行事を通してどのような力をつけるのかが保育だと言われています。

本当に保育とは奥が深いですね。まだまだ、勉強が必要のようです。

鹿児島より

2009年03月23日 18時05分13秒 | 園日記
本日、鹿児島県のある保育園より7名の保育士さんの視察がありました。

昨日のブログでもお知らせしたように、幼稚園教育要領が改正されるとともに、保育園も保育所保育指針が改正されます。

幼稚園教育要領は以前から告示されていましたが、保育所保育新は以前まではガイドラインという考え方でした。それが来年度より告示されます。

告示ということは法律になったというこですので、その保育所保育指針にそって保育しなければ、いけないということです。

今回の保育所保育指針を読んでみると、「自ら」「主体的に」という言葉が多く記載されていることが分かりますが、これらは、当園が目指している保育でもあります。

今回の告示によって、色んな園が変わろうとしているようです。

勉強の為に当園を視察してもらうことは嬉しいことですが、これに甘んじることなく、これからも保育を進めなければいけないと思いました。

キー・コンピテンシー

2009年03月22日 18時07分47秒 | 園日記
先日のブログでも書きましたが、卒園式の校長先生の話の中に「新学習要領の改正」の話がありました。

幼稚園でも昨年の3月に幼稚園教育要領が告示され21年度より実施されます。

その内容や解説を調べていると「キー・コンピテンシー」という言葉があります。文部科学省ではこのキー・コンピテンシーを次のように説明してあります。

1、社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力(個人と社会との相互関係)
2、多様な社会グループにおける人間関係形成能力(自己と他者との相互関係)
3、自律的に行動する能力(個人の自律性と主体性)

これらは、世界的に教育の課題となっているようで、近年、教育界でよく使われている「生きる力」もこの考えてと同様のようです。

時代によって教育も変化しています。その変化に対応できるような保育を進めていかなければと思います。