貴公子
昨日の続きです。
お馬さんは集団心理の働く生き物なので、誰かの動きに釣られてしまうのも習性の内なんです。
ですのでサファイヤが一番大袈裟に反応をしましたが、9頭のほとんどが大なり小なりリアクションを見せました。もちろん無事に落ち着いて宝馬に戻っていますので問題ないんですが、こうなると当然毎回起きるのがもちろん
犯人探しです。
我々もプロですからそんな原因を作ることなど自分の気持ちが許しません。
ま、ほとんど暇潰しの気分で始まるんですがね。
はにわに戻る道すがらお馬さんもいなくなっているのでやることなし。
すると誰ともなく
「今の騒ぎは誰のせいか?」
という話になります。
それぞれが犯人にはなりたくないのでなすり合い(笑)
前方を進んだ六沢・秋葉指導員は「藤元さんが怪しかった」と証言し、
中団を進んだ藤元・白井健指導員は「前がバタバタしていた」と証言。
ちなみにわたしは最後方だったので全てが見えていましたが、
明らかにウェーブは前から流れてきていました。
・・・しかし井口さんはあれだけサファイヤがバタついたのに普通に冷静だったなぁ。さすがだ。
結局この回だけでは確証もなく、次回以降の動きを見ながら捜索しようということに。
次の回はわたしはチェリーワールドを引いていたのですが、
おばあちゃんで小柄なので歩くのが遅い遅い・・・。
すぐに前から離されてしまいます。
実はこれだってチェリーを入れて撮る為にこういう位置にしましたが、
普通に歩いているとこんな状態になります。
彼女を引くと前に行く馬を抑えながらではなくて、犬の散歩みたいになってのっそりついてきます。
むしろわたしが引っ張ってかないと動かなくなる勢い。
いくらなんでもおとなし過ぎるだろ!!
同じお馬さんでもみんな性格が違うんですよねぇ。
ちなみに今度は最後尾になった六沢くん&雅だけがトンネル内でひと悶着あったようです。
後ろから2番目の東アジがトンネルを出るとその後が来ない。
カーブミラーを見てみると賑やかな足音と共に六沢くんだけまだトンネルに入っていませんでした。
前を行く秋葉くんと藤元さんはニヤニヤしながら六沢批判をしています。
そしてまた帰り道は犯人探し。
今の雅を見る限りやはり六沢説が有力なのではないかという意見が続出。
「今のはたまたまだ」という彼の意見を尊重して次の回で判断することに。
すると今度は
露骨に六沢くん&グレースチャーチだけが列からかなり離れています。
見えにくいですが最後尾の六沢くんだけ左上の白いサイロの所に居ます。
(チャーチがまだ新馬状態なので可能性の問題からみんなに迷惑がかからないように
対処してくれているのはわかった上でのお話しですよ)
もちろん移動は何事もなく終了。
しかし当然全員から「あれだけ離れるのはおかしい」との意見が噴出。
最後の回を前にして遂に六沢くんから「あ~どうせわたしが悪いんですよ」と
半ば呆れ気味にギブアップ宣言。
ここで秋葉くんと藤元さんは「やっぱりね!ようやく認めたか!」と容赦ない糾弾。
普通は認めたら許しそうなモンですが、
彼らは六沢くんに対してだけはそんな優しさを見せません。
お気の毒さまです。
そんなこんなで最終回はわたしはビュウを連れていきました。
彼はちょっと怖がりな所があるのですが、
もうはにわ→宝馬の移動にも慣れたようでテクテクとのんびり歩いておりました。
途中から男5人での移動(女性陣や井口指導員は空いた厩舎にお馬さんを戻したり、
飼桶・水桶をそれぞれの厩舎に取り付けしていました)でしたが、今回も手際よく楽しくできましたとさ。
話していることもきっとつぶさに書ければもっと楽しくなるんですが、
さすがにそこまでは覚えていないのでこんなもんでご勘弁ください。
とそんなこんなで2回に渡って移動の様子をお送りしました。
馬休日が3日もあるのでどうしようと思いましたが、案外どうでもいい話を書くと長くなるものですね。
さて、明日は東アジがとびっきりのネタを用意しているそうなのでご期待下さい。
『 おしまいです 』