Four seasons*

愛しきものたち
「一枚の葉が手に入れば、宇宙全体が手に入る」
*日本画家・安田靫彦が小倉遊亀へ送った言葉

☆京都・老松 の和菓子 * 非時香果 大和橘

2024-02-09 | ♥ 和菓子・洋菓子

非時香果 大和橘

 

 

☆京都の老舗和菓子店・老松 * 夏柑糖

に続いて「非時香果 大和橘」を購入した

読み方は「ときじくのかぐのこのみ やまとたちばな」

 

☝の過去記事フォトを見ると老松の夏限定の「夏柑糖 」の透明包装に

非時香果(ときじくの かぐの このみ)と印刷されていた

 

大きな夏柑糖 と違って、小ぶりで小さなみかん

キンカンに似ていますが、みかん)

 

ひとつひとつ丁寧に紙に包まれた果実菓子「大和橘」

 

 

大和橘(やまと たちばな)は、 日本に古くから野生しており

現在では絶滅危惧種に指定されている日本固有の柑橘です

文化勲章や500円硬貨のデザインにも描かれています

「日本書紀」には

垂仁天皇の命により田道間守公(たじま もり)が常世の国から持ち帰った

不老長寿の実として描かれております

 

※田道間守公は菓子の神様・菓祖として豊岡の中嶋神社に祀られています

 

 

香りが上品で持続性が高いことから

「非時香果(ときじくのかくのこのみ)」と呼ばれ、

「時を選ばず、いつでも香りを放つ実=永遠に香る果実」

この神話めいた名前の小さな柑橘の葉は

季節を問わず、いつも青々としていて

長寿の象徴として崇められてきたというところもあるのですね

 

橘は身近なところで、雛人形のお飾りに「左近の桜、右近の橘」

実際目にした、京都御所、旧嵯峨御所・大覚寺にも実物が植わっています

大覚寺 (フォト左側が橘)

 

 

艶やかな贅沢な和菓子

 

蜜漬けした果皮の中は、果汁入りお餅

 

 

大和橘の希少な中身をくり抜いて、

じっくり蜜漬けにした果皮に詰めて餅菓子に仕上げて

爽やかな苦みとほのかな甘みを合わせた和菓子でございます

 

 

 

 

 

 

 


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