会場:横浜美術館 会期:2013年9月16日まで
2013年7月6日のブロガー夜間特別観覧会にて観覧。今頃記事にしたのは、大神社展の時に比べて参加者のマナーが非常に悪く、写真撮影可の特典が完全に裏目に出て、大変不快な思いをしただけでなく、作品保存上も疑問に思ったからです。ピント合焦用光線は当てる、フラッシュは焚く、観覧者の耳をかすめてカメラを突き出す……一体何をしに来ているのでしょうか。やはり今後はカメラ撮影は禁止して、ブログ掲載用写真を別途提供するべきだろうと思います。
「夜間特別観覧会のため特別に撮影許可がおりました」
私も撮影許可の恩恵を受けたものの、害は恩恵を上回ります。
展覧会の内容自体は、渋好みの作品選択で、アングルの聖母像だけでも足を運ぶ価値があるでしょう。作品自体の完成度もさることながら、作品の生まれた背景を知り、ピョートルから露仏同盟に至る政治経済文化の強い結びつきの中に位置付けるとともに、ロシア国内におけるツァーリの位置づけ、正教ロシアとカトリックの関係等々に思いを馳せるなら、一層この作品を楽しめることと思います。