ライトニング「新世代超人と全盛期の伝説超人との夢のバトル展開が見れる『究極の超人タッグ編』が始まったのはいいけど俺達がラスボスで大丈夫なのかなぁ?」
サンダー「ほんとだぜ。固定ファンが付きまくってる既存キャラと試合したって俺達のキャラが立ってないんだから盛り上がる訳ないじゃん。」
ハラボテ「ライトニングさん!!サンダーさん!!さっきから聞いていれば二人して何を弱音を言っていますの!?あなたたちは今シリーズを代表する悪玉役なんですよ!過去のキャラでいえばウォーズマンやバッファローマン、悪魔将軍やネプチューンマンと同じ立ち位置なんですよ!!自信を持ってください!!」
ライトニング「お、委員長じゃねぇか。でも、そうはいってもなぁ。」
サンダー「そうだぜ、委員長。具合的なプランもなしに浮かれてられねぇよ。」
ハラボテ「仕方がありませんわね。それではそんなお二人に、いきますわよ!!めちゃモテ!! ミラクルチェンジ大作戦!! 時間超人で最強ラスボスなキャラ立ちミッション!! スタートですわ!!」
ハラボテ「まずは対戦相手ですが一世超人と試合を運ぶようにするのが第一ですわ」
サンダー「まてよ、ただでさえ人気の高い一世超人と戦ったりしたら俺達の存在感ゼロになっちまうぜ!!」
ハラボテ「いいえ、逆に読者にとってはキャラクター性も必殺技も見慣れた一世超人と戦う事で新キャラであるあなたたちの技や行動が映えるんです。」
サンダー「そうか!!あいつら技もパターンも出尽くしてるもんな!!」
ライトニング「でもそう都合よく一世超人とは当たらないだろう?」
ハラボテ「私を誰だと思っているんですか?宇宙超人委員会の委員長ですよ。そんなものは綱でも引っ張らせて無理やりでもカードを作ります。心配しないでください!!」
サンダー「おぉ、こいつは頼もしいぜ。」
ライトニング「よし、いいぞ。次はどうすればいいんだ!?」
ハラボテ「次は試合形式ですわ。ここであえて当時の一世超人が経験したデスマッチルールを再現します。」
ライトニング「なるほど。試合形式も読者になじんだものにする事で俺達のキャラを立たせるんだな。」
ハラボテ「さすがライトニングさん。御目が高い!!でもそれだけではありませんわ。過去のデスマッチで雰囲気を出す事で読者の脳内補完を味方にして「これは楽しみな試合だ」というイメージを与える効果もあるんです。」
サンダー「ラーメンマンとあたれば金網デスマッチ、ロビンマスクとあたればウォーターデスマッチという具合だな。」
ハラボテ「御名答!!サンダーさんも冴えてますわ。」
ハラボテ「次はこのめちゃモテコーデ『伝説破壊鐘』ですわ。これを使うと相手は過去のトラウマに苦しむようになってしまいますの。」
ライトニング「それって反則じゃ…。」
ハラボテ「これで一世キャラの過去の名シーンを出す事ができて読者の脳内補完をより促進させて興奮ボルテージはさらにアップ、かつ相手の超人にはダメージも与えられる一石二鳥コーデですわ。」
ライトニング「なるほど。まだ他にはあるか?委員長?」
ハラボテ「次は相手の必殺技を出させる事でさらに読者を感情移入させます。」
サンダー「…まてよ、じゃあ俺達は相手の技をむざむざ喰らえってのか?」
ハラボテ「何もそうと言ったわけではありません。次はこのコーデ『エボリューションマウスピース』ですわ。これをくわえれば時間を止める事が出来るのでどんな技でも脱出が可能になります。」
ライトニング「だから反則じゃ…」
ハラボテ「これで"一世超人の必殺技をノーダメージで回避する時間超人 = 強敵"という図式も獲得できますわ。これだけお膳立てすればお二人も完璧なモテ子ですわ。」
ライトニング「よし、いけるぞ。サンダー、今回の戦い、気張っていくぞ!!」
サンダー「おうよ!!兄弟!!」
真弓「おーい、委員長!!時間超人なんかと何を喋っとるんじゃ?、って…まさかお前、時間超人どもに肩入れしたりしとったんじゃなかろうな!?」
ハラボテ「もう!真弓さんったら、そんなに青筋を立てて怒らなくてもいいじゃないですか。」
…しかし、時間超人の二人は
根本的に超人としてのキャラと技を持っていなかった為に
これらのめちゃモテコーデを駆使しても
キャラ立ちする気配はいまだにないのであった…。
そして『キン肉マンII世』と『極上!!めちゃモテ委員長』を混ぜても
この二つの作品を両方チェックしてる奴なんているのかよ、というギャグなのでした。