生まれてから死ぬまでの記録

人生とは、生まれてから死ぬまでの間のこと

OLD BOY~不条理の過酷さ

2006-03-12 02:47:40 | 映画の記録
 2年前に劇場公開されたのかな。
公開当時観に行って、すごい映画だと思ったんですが、
今朝ふと思いだして、やっぱりすごい映画やったなぁと。

 どんなストーリーかと言うと、主人公(男・30歳)が、突然拉致されて
15年間監禁された後、突然解放されて、自分が監禁された理由を1週間以内に
見つけなければ殺す、と監禁者から言われてその理由を探す、というもので、
主人公は監禁された理由を見つけ出すんですが、その理由がすごいんですよ。
ショック受けました。

 主人公にとって、15年の監禁生活は不条理そのものでしょうが、
監禁者にもまたとてつもない不条理が課せられてて、その過酷さを思うと、
胸が痛い。
誰も不条理なんて望まないのに、人間社会には必ず不条理がある。

 人間に不条理は避けがたいもので、考えてみれば、どうしてこの宇宙が出来て、
人間という生物が発生したのかも分からない、存在原因自体が謎なんだから、
存在自体が不条理と言えば不条理なんですよね。
その不条理に耐えるために、人は神を作ったのかな、と思う。
避けがたい不条理の原因としての神。
逆にいえば、だから神は因果関係を超越して愛であり、
不条理であるのかもしれない。
神は実在すると考えれば、神は不条理を通して、自分の存在をアピールしてる、
とも言える。

 また、逆に言えば、どうして人間は不条理を嫌うんだろう?
どうして自分の理解できる範囲、予測できる範囲内に物事が収まっていないと
安心できないんだろう?
それについては、おいおい考えます。

 

Dear Deadman(ストレイテナー知ってる人専用)

2006-03-12 02:04:17 | 日々のどうでもよさげな記録
「Dear deadman」とはストレイテナーの新しいアルバムのタイトルなので、
ストレイテナー知らない人は、この記録は読み飛ばしたほうがいいです。

 新しいアルバム、発売前にHMVで視聴できたんで、とりあえず1曲目を
聴いたらすごくよかったんで、すっごい期待してたら、なぁーーんかねぇ、
ガッカリだったんですよ。
 
 ストレイテナーって、怒りと悲しみを音で表現する人たちだと
私は思ってまして、その愚直さというか、切実さがすごく好きだったのに
全然ポップっちゅーか、メジャーな感じになってて、なんというのか、
ストレイテナーのこれからにちょっと不安を感じる。

 今回のアルバムは評判がいいらしく、「テナー史上最高傑作」とも
いわれてるらしいですが、私的にはテナーの最高傑作は「TITLE」だと思います。
インディーズ時代は怒りが先行してたけど、メジャーデビューしてからは
怒りがおさまってきて、それとともに悲しみが強く浮かび上がってきて、
「TITLE」はテナーにしか表現できないであろう悲しみが綺麗に出てて、
それと同時に優しさや前向きさも出てて、本当にいいアルバムだと思う。
この路線がどのように純化されるのかと思いきや、全然メジャーな感じに
なってて、「テナー、本気で売れにきました」って感じで、残念ですわ。

新しいアルバムはすでに20回くらいは聴いてるんですが、聴きなれれば、
これはこれでいいか、って感じです。
ストレイテナー大好きだったんですが、新しいアルバムで、普通に好き、
程度になってしまった。
でも、ライブには行くよ。