伊達 純のヒロシマ日記

反戦・反核・反基地などの平和運動、反原発運動、反貧困運動、グローバリゼーションの問題などについてヒロシマから発信する

9/4(土)『もうやめた上関原発!を中電に求める』集会報告

2010年09月10日 11時19分58秒 | 反原発
編集する 2010年09月10日11:18  9月4日(土)、上関原発建設予定地の田ノ浦に灯浮標が設置されるのを阻止する行動を開始して1周年ということで、『もうやめた上関原発!を中電に求める』集会が、山口県平生町の田名埠頭で行なわれました。

 午後1時開始の予定でしたが、警察の介入により開始が遅れ、1時15分頃の開始となりました。

 まず原水禁山口県民会議の岡本博之議長のあいさつから始まりました。岡本議長は、中国電力が原子炉設置許可申請をしたにもかかわらず、耐震安全性の点で調査不十分という指摘を受け、追加地質調査を行なわざるをえなかったこと、島根原発の点検漏れ、その島根原発1・2号炉ともに止まったままであることに触れ、その中国電力に上関原発を新しくつくる資格はないと発言しました。

 続いて上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸貞夫さんが、『祝の島』『ミツバチの羽音と地球の回転』という2つの映画が日本中をまわっていること、9月7日(火)・8日(水)に5人の民主党の国会議員が現地調査と祝島での交流を行なうことを紹介しました。そして地元の住民の理解を得る努力をするという言葉の裏で、中国電力は損害賠償、仮処分、間接強制で上関原発建設に反対する住民を訴え、切り捨てている、中国電力の本性が明らかになったと喝破しました。

 原発いらん!山口ネットワークの武重登美子さんは、日本が原子力発電の割合を40%以上にしようとしていることのおかしさ、建設予定地の土地はボロボロであり、原発の建設工事に耐えうるものではないこと、上関原発は瀬戸内海の自然環境を破壊するものであることを訴えました。

 長島の自然を守る会の高島美登里さんは、『奇跡の海-瀬戸内海・上関の生物多様性』という本が出版されること、化粧品会社のLUSHから380万円の助成金があったこと、その助成金を名古屋で開催されるCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)へ向けてのパンフレット作成や来春に開催する予定の国際シンポジウムに使うことを報告しました。

 社民党の山口県議の佐々木明美さんは、山口県が、地元で行なわれようとしている上関原発建設の問題について何ら主体性を持っていないことを報告しました。そして民主党という政権党の国会議員が現地入りすることの政治的な意味の重さ、上関原発建設反対運動が、もはや祝島だけではなく、日本の全国レベルでもなく、世界レベルの闘いになっていることを指摘し、正義は私たちにあること、中電が降参するまで闘うことを呼びかけました。

 各地からの参加者の代表として脱原発大分ネットワークが発言しました。まず38年前に建設された豊前火力発電所が年間稼働率が数%に過ぎなかったことに触れ、いちど壊された自然は決して元へ戻らないことを訴えました。そして上関原発の建設が中止になるまで、中国電力が諦めるまで行動に参加することを決意表明しました。

 最後に、アピールが採択された後、上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸 孝さんが「原発反対!」「中電は埋め立てをやめろ!」「中電に原発をつくる資格はないぞ!」「子どもたちに豊かな海を残そう!」とシュプレヒコールをあげて、午後2時頃に集会を終えました。参加者は約300人でした。

 猛暑の中ということや警察の介入もあったことなどから、45分ほどの短い集会となりましたが、その分、中身の締まった良い集会になったと思います。中国電力は建設予定地の埋め立てを強行しようとしていますが、上関原発の建設を止めるために頑張って行きましょう!


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