Salem 3年日記

マサチューセッツ州セーラムに住み3年以上。

灯台めぐり (1) Nauset Light / Cape Cod

2010年07月29日 | Salem, New England


同じ部屋で働くFredは、来週1週間はバケーションでケープコッドへ、
医者のI先生も8月は毎年1週間タイムシェアしているケープコッドの別荘へ、

皆さん夏は1週間のバケーション、そしてケープコッドが大好き。

前回ケープコッド・ドライブをした時に私もケープコッドの素晴らしい自然を知る、そしてケープコッドにはいくつも灯台があり、海岸そばにすっくと立つ姿は美しく、またその背後には歴史も感じられる。
ケープコッドに限らず、この地方の海岸線にはいくつかの灯台があるためボチボチそれらを巡ってみたいと思っている。
その1弾、この有名な灯台 Nauset Light。なぜ有名かと言うと、ボストン周辺に在住の方はすでにお判りと思うが「ケープコッド・ポテトチップ」に印刷されている灯台なのです。
実物を見た途端に「アッ、あの袋と同じだ!」という感動がある。私もこの灯台は単なる絵で実物が全く同じとは思わなかった。



自然の中に立つ灯台の風景、・・・けどなぜ風景の中に海岸線が見えないのでしょう、灯台なのに、という疑問が浮かぶ。
この灯台の歴史をひもとくとその疑問が解ける。ケープコッドの海岸線は岩場ではないため毎年浸食され、この灯台はその土台が海岸線とたった36フィートになるまで浸食されたため、1996年に「灯台移動プロジェクト」により多くの人の協力でこの場所へ移動出来たのでした。土台からジャッキで持ち上げ、ゆっくりとこの重い灯台を動かして行き現在の位置へ設置するとはすごいですね。
灯台がここにあるのは、保存と移動を行った地元などの人々の情熱のおかげなのだな、などと思いながら灯台をもういちど近くからながめる。


灯台の移動プロジェクトは、こちらを参照
http://www.nausetlight.org/

というわけで灯台めぐり、楽しみがまた一つ増えました。

July 4th の前日

2010年07月24日 | 行った、見た、食べた
July 4th 独立記念日は全米各地で花火などの様々な行事がある。ボストンでは全米テレビ中継されるチャールズ・リバー沿いの Hatch Shell で行われるボストンポップス・コンサートと盛大な花火が有名。



(もう20日も前になりますが...)
あまり知られていないが、ボストンポップス・コンサートは実は前日の7月3日にも全く同じ内容で行われている。どちらもコンサートは無料なのだが7月4日はすごい人出で Oval と呼ばれる観客が入る場所は昼には既に入場制限されてしまうほど。そこでボストン初心者のアベちゃん・M子さんを誘いTossyと一緒に7月3日のコンサートへ。
我々はもう何度も行っているこのコンサート、椅子・敷物・飲み物(アルコール禁止)・Tossy特製おにぎりを持参して夕方にボストンへ。始まる3時間以上前に行ったもののもう場所はほとんど埋まっていて、まずは通路そばに場所を確保する。

今回は幸運にも柵で囲った特別招待場所がコンサートが始まると席が空いているところを解放してくれたため、そこへ入り込むことが出来た、ラッキー。
みなさんは星条旗の特製衣装を着たりして寛ぎ、楽しみながら暗くなりコンサートが始まるのを待つ。



コンサートが始まり、キース・ハーロック指揮のボストンポップスが国家、アメリカにちなんだ曲などの演奏が続く。今回は、ケネディー上院議員が亡くなったためケネディー3兄弟についての朗読などのコーナーも有った。
ゲストはカントリー&ウエスタンで有名な(有名らしい)Toby Keithだが、やはり私は全然知らなかった。彼は有名なようで周りの若い男女は立ち上がり大声で声援や踊りだしていた。



クライマックス近くになると、
ステージすぐ横で大砲をぶっ放す!
大きな星条旗がステージ上から降りてくる!
最後はすごい花吹雪!
これでもかというアメリカ式にボストン初心者は驚いたり、感激したりしてくれたようです。

立派なパンフレットも配ってくれ、これらは全て無料。だがちゃんとスポンサーがいて今年は Liberty Mutual、やっぱりアメリカでは保険会社が儲かってるのかと思ったが、よく考えると私の自動車保険もこの会社だ。
そうするとごく一部ではあるが、このイベント費用は私も払っている(?)ことに気がついた。



この7月3日の翌日から、私は日本出張となってしまい7月4日の花火は見ることが出来ず。「7月4日は日本行き航空券が混んでいて取れませんでした」とでも言って出張延期出来れば良かったのだが、何故か7月4日ボストン発は数日前でもちゃんと航空券は取れたのでした。

Ringo Starr コンサート at Boston

2010年07月19日 | 行った、見た、食べた


見てきました、聞いてきました、リンゴスターのコンサート。

・・・・しかし感動は残念ながら去年のポール・マッカートニーとは比べるもなく、、、。まあ最初からリンゴ=ビートルズでないことは判っていたのだが。

リンゴスターとオールスターバンドと名付けているように一緒に演奏しているメンバーは、元◯◯のグループで活躍!と紹介されるのだが残念ながら私は一人も知らなかった。皆さんそれなりの活躍をしたようで、従って若くはなく、私の目から見ればアメリカ版オヤジバンド。(元イーグルスのメンバーもいるそうです、私が知らないだけで失礼しました)



それでも周りのアメリカ人の皆さんはリンゴのTシャツを来たり、父娘で連れ立ってきたり、けっこう立ちっぱなしでノリノリだった。ビートルズ曲が少なかったのは残念だが、彼のドラムの力強さが衰えていないのは勇気づけられる。

がんばれ、70歳のリンゴ・スター!

Ringo Starr - Octopus's Garden (live 2005)



美術館の茶室でお茶のデモンストレーション

2010年07月18日 | 美術館, Art, Design
3週ぶりの更新ですが、日本へ出張+休暇などで忙しくしておりました。ちょっと前の話しも織り交ぜ順次更新を。



ボストンから南へ、Duxbury にある Art Complex Museum にてお茶のデモンストレーションへ出張、といっても私は運転手と写真係だが。この美術館には日本の茶室をそのまま持ってきて職人により再現した「松風庵」という茶室が林の中にある。この地方の冬の気候は厳しすぎるので、庵全体を大きな車庫のようなもので覆っており使用する時のみシャッターをオープンするという、日本とは全く違う環境である。茶室は全て日本の材料を使っておりまさに本物、本格的な網代天井になっている。





今回のお軸は、暑い夏の中で涼を呼ぶようにと「雨滴聲」(うてきせい)。
お茶は千利休が「夏は涼しきように、冬は温かきように、、」とお茶の極意を述べているように季節を感じることも楽しみの一つなのです。



Art Complex Museum
http://www.artcomplex.org/