Salem 3年日記

マサチューセッツ州セーラムに住み3年以上。

ナンタケット島「の」バスケット

2009年09月07日 | 行った、見た、食べた
「ナンタケッタ」で検索しヒット数が少ないと思っていたが Nantucket の日本語表記は「ナンタケット」が多数のようですので(Wikipediaも)以降はナンタケットと記すようにします。



さて、ナンタケット島訪問のもうひとつの目的は本物のナンタケット・バスケットを見て、他のバスケットと何が違うのかを知るため。そのために訪れたお店はここ、
Four Winds Craft Guild
http://www.sylviaantiques.com/fourwinds/default.aspx





10時の開店早々から店に入り大胆にも30分も色々質問し丁寧に「講義」をうけたJun & Toshiko鑑定団。

J&T「あのー、このお店はバスケットの修理も受け付けてくれると聞いてきたんですけど」

お店の人、以下省略しG「修理も受け付けているけど、今は依頼が多くて混んでるの。6ヶ月待ちで良かったら修理して発送しますよ、」

J&T「これなんです、Antique Show で買ったんですけど飾りが無くなり、フタを止める部分も壊れてるんです。修理したらどれくらいかかりますか」

G「(しばし無言)、どうしても修理したいというなら受けますけど、このバスケットは修理する価値が無いと思いますよ」、「それでも修理したいのならそれぞれのパーツ代が$40 - $80 、合計$200以上かかり私はお薦めしないわ」

J&T「(えー)けど底には Nantucket のシールがあり、作家さんの名前らしいサインも有るんですよ。これはナンタケット・バスケットじゃないんですか」

G「本当に多くの訪問者からその質問を受けるの、一言で答えるのは難しいけど、これは海外のものでナンタケットで作られたものでは無いの。

(作家さん作の本物を持ってきて二つを並べて、)

・まず全体の形のカーブを比べて、こちらの方は............

・編み目の粗さを見てみると、............

・蓋を止める部分だけど、ナンタケット・バスケットの特徴は、..........

・ノブとワッシャもこれは、............

・蓋を開けて内側を見て、見比べてみると違うでしょう、............

・ハンドルの部分は、触ってみると判るでしょう、こちらの方は.........

違うでしょう?」

よーく判りました、「........」部分はJ&T鑑定団のノウハウとして企業秘密。
もうここまで聞いたのだからと、ガラスケースに入っている蓋の飾り(オーナメント)の値段を聞き($200 - $800)値段の違う訳を聞いた(アイボリーでも象と鯨のとは異なる)、飾りだけでこの値段か。





棚に飾ってある作家さんの名前が入っているバスケットは小さな飾り用以外は全て$1000 以上で$1600 - $3000 程度、2階などにあるアンティークなバスケットには値段の表示すらない。この値段を高いと思うかどうかだが、ナンタケット島の伝統に基づき地元作家がひとつひとつ丁寧に作り込んだことを考えれば法外ではない。またナンタケット・バスケットに魅了されバスケット作りを始め「ナンタケット・バスケット作り 7日間の旅 45万円」に東京から参加しようかと思う方にとっては当然の価格かもしれない。


J&T鑑定団の手のでる金額ではないので、このお店では何も買うことができず。
それでもToshiko鑑定団長は他のお店も探し、このナンタケット島のバスケットを購入、高いバスケットを買っても飾るだけではあまり意味が無いので、普段使いで使えるのも良いんじゃないんでしょうか。









ナンタケッタ島 Nantucket

2009年09月05日 | 行った、見た、食べた


ナンタケッタ島へはハイアニスから高速フェリーで1時間、私はインターネットで予約できる Steamship Autority を利用、新しい船なので揺れも騒音も少なく快適だった。
ナンタケッタ島は昔は捕鯨船の基地として栄え、それがすたれた後は夏の高級リゾート地として有名となった。島は独自のルールで運営されており、ここにはなんとダンキン・マクドナルド・スターバックスなどは一切無い。


港から町の中心へと続く道は古い建物と、まだ一部昔の石畳が残っている。しかしこの石畳、よく見ると海岸から拾った丸い石の比較的平べったいものを敷き詰めている。捕鯨が栄えた頃は、捕鯨船が到着し鯨から採った油を入れた樽を運搬するために石畳を整備したらしい。古い建物の中にあるお店は観光地の土産物屋とは違い高級なお店が多く、建物・町並み・避暑に訪れで来る人達で独特の雰囲気を作り出している。


今回はお店の看板とその周りの雰囲気を主にスナップした。

これは港のすぐそばのシーフードのお店


ポロはここでは高級感をだす店構えで、アウトレット店とは雰囲気が異なる


絵画ショップ、やはり海の絵が主


ここでは皆さんがなぜか記念写真


Life is good, 日本でもライセンス生産しているよう


 

とっても高級(にちがいない)な金と宝石のアクセサリーのお店、看板にもあるナンタケッタバスケットの形の金のアクセサリーが特徴


やっぱり晴れていて欲しかった、残念。もう一度、晴れた日に来て青い海を見ながらゆっくりとしてみたい、と思わせる島でした。