
今日は69回目の原爆の日。
人類史上初めて核兵器が使用された1945年8月6日から69年。
先日、広島に原爆を投下した米爆撃機B29「エノラ・ゲイ」の搭乗員12人の最後の生存者セオドア・バン・カーク氏が28日、米南部ジョージア州アトランタ近郊の高齢者施設で老衰のため死去した。93歳だったとニュースがあった。
広島・長崎への原爆投下から来年で70年となり、米側の原爆計画に携わった関係者の多くも他界していて、人類史上初の核攻撃に直接携わり、大量破壊兵器がもたらした惨状を上空から目撃した歴史の証人は、これでいなくなった。
長崎に原爆を投下した「ボックスカー」の搭乗員も既に全員が死去している。
米では今だに、
「原爆使用で早く終戦を迎えられた」という原爆正しかった論が根強い!
亡くなった最後の搭乗員を始め、ほとんどの搭乗員はアメリカでは英雄扱いだろう。
だけど原爆の使用や後遺症で現在までに14万人の方々が亡くなり、
今だに原爆の後遺症や病と闘いながら生きている方々がいる。
理由はどうあれ14万人の命を奪っておいて「正しい」なんて事はありえないと思う。
中学の修学旅行で広島に行っった時に被爆者の語り部さんの体験を聞いたが、
現在では語り部さんの高齢化も進み、この悲惨な体験を語り継ぐ事も困難になってきている。
戦争を知る世代が亡くなって、こういう悲惨な体験が語り継がれず薄れていくと、
集団的自衛権のような戦争に巻き込まれることになるかもしれない危険を持った事がどんどん増えて、
また同じ過ちを繰り返しそうで恐ろしい。