Jun Sweets

主婦のレース編みと日々の出来事

刑事7人 第8話(ネタバレあり)

2019年09月05日 | ドラマ

上半身裸でトランクスに靴下・靴を履いたの男性の遺体が発見される。

現場の近くで見ていた老人・菅原充子(赤座美代子)が体調が悪そうにしていたので、

野々村(白洲迅)が近くの交番まで連れて行って話を聞くと、男性を知っているという。

男性は交番警官で工藤だと言うが、海老沢(田辺誠一)の連絡では名前は一戸琢也(金井勇太)で元警官だった。

交番警官の話しだと充子は認知症を患っていると近所で噂されていた。

充子を自宅まで送って行く道中、工藤の話をする充子。

工藤は1か月前に充子の家に来て、それからよく来てくれるようになったと。

自宅に着き戻ろうとした野々村だが、

充子に食事をと家の中に連れていかれ、食事をごちそうになる。

話の中で、工藤が3日ほど前、頬を怪我して食べずらそうにしながらも

美味しいと言いながら食べていたと聞くが、一戸と同一人物とは思いもしなかった。

一戸は10年前に上司ともめて警察官をやめていたが、1年前にまた東京に戻っていた。

しかし、定職にはついていなかった。

水田(倉科カナ)と青山(塚本高史)が自宅を捜索したが、

関連がありそうなものはなく、出てきたのは借用書と名刺。

アパートの住人の話だと、ここ数日黒いバッグを持って出かけていたよう。

名刺から市役所の津島(山崎画大)を訪ねる。

一戸の写真を見せると2か月ほど前、ボランティアに参加したいと言って

高齢者向けのボランティアを希望していたと話す津島。

現場近くの公園から一戸の着衣が発見される。偽の警察官の服装だった。

2か月ほど前に一戸自身が、ネットで購入していた。袖からはサルビアの花粉が検出された。

職もなく食つなぐことが精いっぱいのはずの一戸が何をしようと購入したのかわからない。

水田と青山が当時の同僚に話を聞く。

一戸は生真面目だが短気で当時の上司と辞める直前にももめていた。

そして1か月ほど前、元宮(佐野弘樹)というチンピラ崩れの男と一緒にいたところを見かけていた。

元宮は10代の頃から恐喝と傷害を繰り返している男で、当時一戸が補導して更生するよう指導していた。

司法解剖で一戸の死亡原因は鈍器による脳挫傷とわかったが、

他にも3日程前にできたと思われる右顎の外傷・打撲痕があると知り、驚く野々村。

充子の話と一戸の外傷が一致、工藤は一戸だとわかる。充子の話は本当だった。

一戸は制服警官姿で何度も充子宅を訪れており、その目的は?と天樹(東山紀之)が野々村に問う。

水田たちから元宮の名前を聞いて、資料を持ってくる天樹。

元宮が暴行傷害で逮捕された件の資料だった。被害者は副市長・森川(桜木健一)。

市の政策に気に入らず暴行したというが、元宮がそんなことを考える人物とは思えない。

水田たちは本宮とよくつるんでいる仲間から元宮が立ち寄りそうな場所を聞き、行きつけの店の情報を得る。

店員から話を聞くと、元宮と一戸がよく来ていた。

それも簡単に盗めるとか物騒な話をしていたと。それは1か月前のことだった。

天樹と海老沢が森川に話を聞きに行く。本当のことを話してほしいと説得、森川も観念し話し始める。

1か月ほど前、バーで知り合った女性とホテルに行き、その帰りに元宮が現れ、

警官がそばを通ったこともあり、立場を考えた森川は思わず元宮に金を渡してしまった。

それから1か月ほどずっと金を無心されていたが、キリがないと拒否したら本宮に暴行された。

それを通行人が通報して大事になってしまったと。

天樹がそばを通った警察官はこの人物では?と一戸の写真を見せると、この男だと即答する。

充子にも野々村が出向いて確認する。一戸の写真を見せると、やはり「この人が工藤さん!」と答える充子。

この人に騙されていない?と野々村が問うが、この人はいい人!と言う充子。

その時、家の電話が鳴るが、電話には出ず怯える充子。

話を聞くと以前アポ電があり、アポ電のあった翌日に制服警官姿の一戸が現れ、

その電話は詐欺だから気を付けて!と言って信用させていた。

そして何度も来る一戸をすっかり信用してしまった充子は、現金を一戸に見せてしまっていた。

話を聞いた野々村は充子にすぐに金庫の中身を確認するよう言う。だが、お金は捕られた後だった。

アポ電をしたのは元宮だろう。

高齢者の詐欺が未遂だが他にもあり、手口が似ているためこれも本宮と一戸の仕業と思われる。

充子宅へ行って話を聞く野々村と天樹。

一戸がきてもいつも食卓で食事したりお喋りしたりで充子が席を外すことはない。

ではどうやって一戸は盗んだのか?

庭を見ていて縁の下にライトを見つけた野々村。

充子に聞くと、シロアリ業者が来て隣でシロアリが発生したから検査したほうがいいと言われたと。

しかもその時、一戸が中にいたのだ。つまりシロアリ業者は仲間で、

充子さんが庭で話し込んでいる隙に一戸に盗まれたのだ。

白アリ業者が来たのは一戸が殺された日だった。

天樹が元宮の写真を見せるが、違うと言う。つまり第三の男がいるのだ。

本宮が遺体となって発見される。

現場には土を掘ろうとした跡があり、何故埋めなかったのかという疑問が湧く。

天樹は現場の土に動物の足跡を見つける。

元宮は正面から刺されており、顔見知りの犯行だと推定される。

そして唾液が検出された。遺体の傷口からも。唾液が元宮の物ではないことも確認された。

現場周辺には防犯カメラがなく目撃者も見つからない。

未遂の事件も含め、資料を見ていた天樹。

高齢者の個人情報をどうやって入手したのかが一番の疑問点だった。

そして全てが1か月前に始まっていることを気にする天樹。

資料を見ていて高齢者は全て80歳と気づいた野々村。それを聞いて思いついた天樹がある写真を皆にパソコンで見せる。

その写真には被害者3人と副市長・森川が映っていた。

この写真は市の「長寿を祝う会」で撮られたものだった。森川から情報を流したのではと疑う。

海老沢が森川を訪ねて、情報流したのはあなたではと問うも

そんな詳細な情報はわかるはずもないし、そんなことはしない!と。

天樹と野々村が再度充子に話を聞きに行く。

一戸は充子に「ちゃんとお墓参りに行くんだよ」と言っていた。

そして白アリ業者の人物が猫が嫌いだったと聞き、あることに気づいた天樹。

天樹は野々村に一戸の田舎に行くよう指示を出す。

水田と青山が詐欺未遂の高齢者二人に話を聞く。

「長寿を祝う会」の際、個人情報を聞かれるようなことはなかったと聞かれて、年金の相談会があったと話す。

年金の運用法など市の職員が丁寧に説明してくれたと。

野々村からの電話で一戸の退職した理由がわかる。

森川が津島と話をしている所に海老沢たちが来る。用があるのは津島の方だった。

森川の一件も森川の女癖が悪いことをよく知る津島が仕向けたことだった。

「長寿を祝う会」であった年金の相談会も津島が個人的にやったことで、その情報を元宮と一戸に横流ししたのだ。

そして津島は極度の猫アレルギーだった。

白アリ業者は津島で、猫がいた充子宅ではくしゃみが出てライトを落としていた。

そして元宮を刺殺した後、埋めていなかったのは、

野良猫のたまり場になっている現場では、やはり猫アレルギーでくしゃみが止まらず、

放置する以外なかったのだ。

最初は元宮の被害者だったと言う津島。しかし、次第に彼らに加担するようになった。

公務員をするより割りがいいと。

津島の自白で一戸を殺害したのは元宮とわかる。

元宮が勝手に仲間割れして一戸を殺害したのに、自分に責任取ってよと言ってきたから殺害したと。

一戸が警官を辞めたのは母親の介護の為だった。

その母親も亡くなり、再度就職して頑張ろうと奮起したが、

就職先が思うように見つからず、苦労していた所へ詐欺をする元宮たちにに引き込まれたのだった。

が、充子と話すようになって一戸は変わったのだ。充子を亡母と重ねたのだろう。

金庫の中身をお墓に移動させ、元宮達にはお金は自分が奪ったことにして

充子を助けようとしたのだ。

お墓に行くよう言ったのも、お金のありかを伝えるためだった。お墓にはサルビアが供えてあった。

お金と共に一戸からの手紙が見つかる。

「騙してごめんなさい。あなたに会えてよかった。

あなたの手、俺の母ちゃんそっくりでした。俺、もう一度頑張ってみるよ」

 一戸は一度は足を踏み外したものの、

充子と出会ってもう一度頑張ろうという気持ちになれたのですね。

悪の道に引き込まれた息子を引き戻すために

亡母が充子と引き合わせたような気がします。