ジェッシーの外耳炎

外耳炎から中耳炎、内耳炎、そして脳脊髄膜炎へと炎症が波及していったアメリカンコッカースパニエル、ジェッシーの通院治療記録

手術無事終了

2013-07-23 21:13:58 | 外耳炎・中耳炎・内耳炎
ジェッシーが入院した後、北川犬猫病院の三枝先生からジェッシーの現状について連絡が入った。

「鼓室の壁が融解しているのに、膿が流れず、内圧が上昇している。中耳、内耳が悪いのに耳道を広げても仕方ないとも思うし、外科の富沢先生に相談したところ、開けても再び塞がる可能性があるかもしれないとも話されていた。しかし、ジェッシーのようなケースは初めてであるが、詰まっているより開けて膿を排出させたほうが良いとも思う。ただ、この状況で麻酔をかけて処置することはリスクも高い。排出させることは、止めておきますか?」

というような内容であった。ジェッシーは先日のCT&MRI撮影の際に全身麻酔をかけたばかりであるためと、脳炎の疑いがあるため、万が一、意識が戻らない場合も考えられる。

しかし、排出されない膿が耳の奥に残っている限り、身体は弱っていく一方ではないだろうか。高いリスクは同じであるか、より以上であると考えるのが自然である。

少し考えた後、食欲だけはあるというジェッシーの体力を信じ、麻酔下での手術をお願いした。「膿を排出させて下さい。」

今の辛い状況を少しでも楽にしてあげたい。


翌日再び、三枝先生より「どうぶつの総合病院から、脳脊髄液の細菌培養検査は陰性であった」とのメール連絡が入る。膿が流れず、内圧が上がったために内耳炎になり、脳脊髄膜炎の疑いがあったが、ひとまず安心。CTで撮った3D横断面の画像もメール添付頂く。目のようにみえるのが鼓室、口のようにみえるのが気管という説明であった。


CTの3D横断面

ジェッシーは元気食欲ありで、また模範的な患者さんになっているという文章も記載してあった。微笑ましいと思うと同時に、ストーカージェッシーが私と離れ、心身ともに再び受けたストレスで抵抗する意欲を無くしているのかと思うと、早く抱きしめてあげたいと思う。


今朝はボブとヴァレンシアを伴い、ジェッシーの手術無事終了を願って衣笠神社へお参りしてきた。




そして19時前頃、手術は無事終了したと三枝先生から連絡を頂く。麻酔から覚めないなどというリスクのうちの一つをどうにか乗り越えてくれた。どこまで効果があったかは今後の経過を見ないと判らないが、少なくても滞っていた膿を排出できたようである。

いずれにせよ、CTやMRIを撮らないと判らなかった耳の奥から頭にかけての病状。今回のケースで改めて、それらが不可欠で重要なことであったと感じている。このまま何も起きなければ、抗生剤の点滴を日に二回受け、10日程で退院予定となるようだ。残念ながら顔面の麻痺は残ってしまうようである。


先生方を始め、お世話になっている皆さまと、見守って下さった皆さまにまずは心より感謝いたします。


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