消炎鎮痛剤投与で一時は見違えるほど元気になったジェッシーであったが、抗生剤休薬後に再び体調がおもわしくなく、抗生剤を再開して二週間。
少しずつ好転しているように思えていた反面、左目や鼻の乾燥、そして下半身のふらつきも見られるようになった。
状況が悪化すると、これらの症状が出るので判りやすい。食欲だけは変わらず、というよりもさらに貪欲になっている。食べられるものの見わけが付かず、ダンゴ虫や石まで食べようとする始末。やはり脳のメカニズムがおかしいのかも???
それが証拠に穏やかなジェッシーが、食事後に口の周りを拭いただけで激しく怒るようになった。怒りの表情で噛みつこうとさえする。
ジェッシーのそのような行動はこれまでたった一度、MRIを撮って鼓室胞の骨増殖や融解が判明した後の発作時に見られた。
一方、ひどかった膿皮症は、マラセブシャンプーによる落屑のスクラブ効果と100倍に薄めたマスキン液薬浴3回でとても良くなっていたことがトリミング後の皮膚の状態で判明している。
したがって、近所のまるこちゃんとの寝る前散歩時は、その日の体調により、抱っこで同行させるか、お留守番させて玄関周辺やテラスに出すだけにとどめておくことにした。
一緒に行きたがるが、脳の内圧が高まっている等の可能性も否定できないため、無理をさせられない。
と、思っていた矢先...。
2日前の明け方4時、横で寝ていたジェッシーが突然手足をばたつかせ全身でもがいていることに気づく。
灯りをつけてみると、口からは大量のヨダレ。
発作は5分ほどであったと思う。癲癇だろうか。
発作が治まったあとも、口を天井に向け、左右をきょろきょろと何度も何度も見ている。耳は聞こえないため、身体を軽く叩きながらの私の呼びかけに反応無し。
そして1時間程茫然とした状態の後、ぐったりとなった。その頃は私も起床時間であったため、階下に移動。
ぐったりとしていたはずのジェッシーは、何かに憑りつかれたように、リビングをただひたすら歩きまわる。やはり頭のメカニズムがおかしくなっているのだろうか。
しかしその後の犬達の朝食時には何事も無かったようにフードを物凄い勢いで完食。
そして20分も経過しないうちに、再び同じ痙攣発作が始まった。
獣医に連絡して経過を伝え受診。勤務日であったため朝一番に行き、そのまま預けた。
夕方、再び訪れたときには、血液検査や補液等必要な措置を施して下さっていた。話を伺うと、症状や病歴等から癲癇では無く、一連の脳炎によるものの可能性が高いとのこと。血液検査の結果は前回正常値だった白血球数が再び倍に跳ね上がっていた。
脳内の炎症がどこに起きているのかは、MRIを撮ればすぐに判明する。
しかしMRIには麻酔が必要。脳炎を起こしている患畜の場合、麻酔から覚めずに亡くなるケースも少なくない。実際に何頭かの知人の犬が麻酔から覚めることなく亡くなっている。
また、判明したところで手術が可能ではないケースであることは過去に何度か調べて判っているため、脳炎を起こしているものとしての治療を希望した。
このまま入院を続けて補液や抗生剤点滴等を行なうか、他のものに変更するか等、獣医はいくつかの提案を下さった。その一つにステロイドが含まれていたが、ステロイドを使用するには現在処方されている消炎鎮痛剤が身体から抜けきらないと使用できず、副作用も否定できないとのこと。
以前お世話になっていた病院長がステロイドの使用は最後の最後だと言っていたことを思い出す。
そしていくつかの提案のうち、再開していた抗生剤をドキシサイクリンというものに変更することになった。
この抗生剤は点滴薬がないとのことや、獣医の住居が別であることから、ちょうど週末ということもあり、自宅に一旦連れ帰り様子を見ることを選択。
お迎えにも喜ぶ元気無し
帰宅後、ドキシサイクリンについて少し調べてみた。
抗菌薬、テトラサイクリン系の薬剤であり、セフェム系やフルオロキノロン系に耐性をもつ菌が存在する難治性膿皮症にも処方されることがある。IL-1およびある種のプロテアーゼ(MMP-9)を抑制するため、抗炎症作用を有する。また、免疫調節作用もあるようだ。
その後ジェッシーは、殆どを寝て過ごしているが、この時間まで発作は起きていない。そしてふらつきは変わらず、食欲も恐ろしいぐらいに貪欲である。
少しずつ好転しているように思えていた反面、左目や鼻の乾燥、そして下半身のふらつきも見られるようになった。
状況が悪化すると、これらの症状が出るので判りやすい。食欲だけは変わらず、というよりもさらに貪欲になっている。食べられるものの見わけが付かず、ダンゴ虫や石まで食べようとする始末。やはり脳のメカニズムがおかしいのかも???
それが証拠に穏やかなジェッシーが、食事後に口の周りを拭いただけで激しく怒るようになった。怒りの表情で噛みつこうとさえする。
ジェッシーのそのような行動はこれまでたった一度、MRIを撮って鼓室胞の骨増殖や融解が判明した後の発作時に見られた。
一方、ひどかった膿皮症は、マラセブシャンプーによる落屑のスクラブ効果と100倍に薄めたマスキン液薬浴3回でとても良くなっていたことがトリミング後の皮膚の状態で判明している。
したがって、近所のまるこちゃんとの寝る前散歩時は、その日の体調により、抱っこで同行させるか、お留守番させて玄関周辺やテラスに出すだけにとどめておくことにした。
一緒に行きたがるが、脳の内圧が高まっている等の可能性も否定できないため、無理をさせられない。
と、思っていた矢先...。
2日前の明け方4時、横で寝ていたジェッシーが突然手足をばたつかせ全身でもがいていることに気づく。
灯りをつけてみると、口からは大量のヨダレ。
発作は5分ほどであったと思う。癲癇だろうか。
発作が治まったあとも、口を天井に向け、左右をきょろきょろと何度も何度も見ている。耳は聞こえないため、身体を軽く叩きながらの私の呼びかけに反応無し。
そして1時間程茫然とした状態の後、ぐったりとなった。その頃は私も起床時間であったため、階下に移動。
ぐったりとしていたはずのジェッシーは、何かに憑りつかれたように、リビングをただひたすら歩きまわる。やはり頭のメカニズムがおかしくなっているのだろうか。
しかしその後の犬達の朝食時には何事も無かったようにフードを物凄い勢いで完食。
そして20分も経過しないうちに、再び同じ痙攣発作が始まった。
獣医に連絡して経過を伝え受診。勤務日であったため朝一番に行き、そのまま預けた。
夕方、再び訪れたときには、血液検査や補液等必要な措置を施して下さっていた。話を伺うと、症状や病歴等から癲癇では無く、一連の脳炎によるものの可能性が高いとのこと。血液検査の結果は前回正常値だった白血球数が再び倍に跳ね上がっていた。
脳内の炎症がどこに起きているのかは、MRIを撮ればすぐに判明する。
しかしMRIには麻酔が必要。脳炎を起こしている患畜の場合、麻酔から覚めずに亡くなるケースも少なくない。実際に何頭かの知人の犬が麻酔から覚めることなく亡くなっている。
また、判明したところで手術が可能ではないケースであることは過去に何度か調べて判っているため、脳炎を起こしているものとしての治療を希望した。
このまま入院を続けて補液や抗生剤点滴等を行なうか、他のものに変更するか等、獣医はいくつかの提案を下さった。その一つにステロイドが含まれていたが、ステロイドを使用するには現在処方されている消炎鎮痛剤が身体から抜けきらないと使用できず、副作用も否定できないとのこと。
以前お世話になっていた病院長がステロイドの使用は最後の最後だと言っていたことを思い出す。
そしていくつかの提案のうち、再開していた抗生剤をドキシサイクリンというものに変更することになった。
この抗生剤は点滴薬がないとのことや、獣医の住居が別であることから、ちょうど週末ということもあり、自宅に一旦連れ帰り様子を見ることを選択。
お迎えにも喜ぶ元気無し
帰宅後、ドキシサイクリンについて少し調べてみた。
抗菌薬、テトラサイクリン系の薬剤であり、セフェム系やフルオロキノロン系に耐性をもつ菌が存在する難治性膿皮症にも処方されることがある。IL-1およびある種のプロテアーゼ(MMP-9)を抑制するため、抗炎症作用を有する。また、免疫調節作用もあるようだ。
その後ジェッシーは、殆どを寝て過ごしているが、この時間まで発作は起きていない。そしてふらつきは変わらず、食欲も恐ろしいぐらいに貪欲である。