「ルルドの泉の奇跡的治癒などわずかしかない」の真相

 

✳️【10年に1人ペースの奇跡】

　今日ではルルドの泉というと、毎日のようにあらゆる難病が治る奇跡的な治癒が起こっている場所だと誤解している人もいるが、今日まで教会側から正式に奇跡的治癒が起きたと認定されている症例は、65例しかない。平均すれば泉の発見以来2年に1例にも満たないのである。

 

　英国のジャーナリスト、パトリック・マーンハムは自著『ルルド』の中でこう書いている。

 

　「これまでにおびただしい数の人々がここで水浴し、おびただしい希望がくじかれてきた。ここで働くひとたちにとって、病気の治癒ほど思いがけないことはないのである」

 

　年間500 万人もの巡礼者があって2年に1人程度の奇跡では、こう言われてしまっても仕方ないかもしれない。特に医学が進んだ近代になってからは、10年に1人程度という奇跡の認定ペースに落ちてしまっている。（皆神龍太郎）　と学会〈トンデモ超常現象99の真相〉より　

 

 

✔️【逆デバンキング〈奇跡認定の3大条件〉】

　ルルド国際医学会が定めている奇跡認定の3大条件をご存知でしょうか？

 

　①現代医学では説明不可能な治癒現象であること

 

　②治癒が瞬時のものであること

 

　③再発しない

 

【②と③の条件は意味がない】

　前述の3つなのですが、メチャクチャ厳しすぎるというより、②と③は完全にナンセンスだと思います。

 

　たとえ瞬時に治癒しなかったとしても、現代医学では不治の病がルルドの泉の水を飲んでから数ヶ月後、数年後に治ったら、それはもう充分に「奇跡」と言えるはずです。

 

　また、病気が再発するかしないかは、本人の生活のおくり方の問題であり、「奇跡」とは関係がないと思います。

 

　何回ルルドの奇跡で病気を治したところで、暴飲暴食を繰り返し、運動もまったくやらなかったら、そりゃ誰だって再び病気にかかるでしょう（苦笑）。　

 

　よって①の条件さえ満たしていれば「奇跡」と認定されていいはずであり、ルルドの奇跡によって現代医学では治すのが困難な病気が治った人は、実際には星の数ほどいると思われます。

 

【①の条件が外れる……】　

　ちなみに懐疑サイト〈超常現象の謎解き〉によると、2006年頃からなんということか、①の条件が外されてしまったようなのです!

 

　ということは、残っている条件は②と③ということなのでしょうか？

 

　残すべき条件が外され、外すべき条件が残ってしまったのですから、これではますます「奇跡」と認定される治癒現象が現れることはないと言えるでしょう……。

 

【まとめ】

　●ルルドの奇跡認定条件は、厳しすぎるというよりナンセンスである。

 

 

「ベルナデッタはルルドの泉の奇跡など信じていなかった」の真相

 

✳️【伝説】

　スペイン国境にほど近いピレネー山脈の麓にある南仏の寒村・ルルド。この村のマサビエルの洞窟に、1851年2月11日、白く輝く聖母マリアが出現した。このマリアの姿を目撃したのは、姉妹と一緒に近くの森に薪拾いに来ていた、当時14歳だったベルナデッタという少女だった。ルルドの洞窟での聖母の出現は、この年の7月まで断続的に延べ18回続いた。

 

　マサビエルの洞窟上方に白く輝く貴婦人が現れたという噂は瞬く間に広がり、その姿を一目見ようと群がる見物人は、出現後2週間足らずで8000人まで膨れ上がった。9回目の出現となった2月25日、現れた聖母マリアは、ベルナデッタに向かって「泉の水を飲み、洗いなさい」と命じた。言われるままにベルナデッタが洞窟内の泥を掘り返すと、そこから突然清水が湧き出したのだった。

 

　この泉の水には万病を癒やす力があることがわかり、今ではルルドは年間500万人もの巡礼者で賑わう一大巡礼地となっている。

 

【真相】

　ルルドの泉が出現した当時の状況と、現在人々の間に流布している「ルルドの奇跡」のイメージの間には、かなり深い溝がある。

 

　まず発見者であるベルナデッタは、この泉を奇跡の泉などとは1度も言っていない。彼女は逆に、泉が起こしたとされる奇跡に対して生涯無関心な態度を取り続けていた。彼女は旅人から泉の奇跡について尋ねられた際に、「あの話に本当のことは1つもありません」と答えている。実際彼女はその後、目の前に自分が見つけた「奇跡の泉」があるにもかかわらず、そこを通り過ぎて、持病の喘息治療のために山を超えた隣村の温泉場のコートレへと湯治に出掛けているのである。つまりベルナデッタ本人が、ルルドの泉の奇跡など信じていなかったのである。（皆神龍太郎）　と学会〈トンデモ超常現象99の真相〉より　

 

 

✔️【逆デバンキング〈奇跡の水は実在する〉】

　結論から言いますと、飲むことによって怪我や病気が治る水というのは実在します。　

 

　詳細はおいおい説明するとして、この記事ではベルナデッタの不可解な言動について書きたいと思います。

 

【闇の勢力からの圧力】
　今世紀最大の考古学的発見になると思われるペルー・ナスカの3本指ミイラ。　

 

 

　これを発見した人物であるマリオ氏はテレビ局のスタッフに扮したアメリカのエージェントに……

 

　「あなたの発見した3本指ミイラの話は、すべて嘘だったと言ってください」

 

　……と、脅迫されたことを告白しています。

 

　それと同じようにベルナデッタもなんらかの圧力をかけられ、本当のことが言えなかったのだと思われます。

 

【まとめ】
　●ベルナデッタは圧力を受けていた。

 

 

ルルドの泉は嘘か？本当か？伝説の真相に迫る！目次

 

　「ルルドの泉の水を飲むと怪我や病気が治るって本当なの？」

 

　「科学万能の現代にそんなことがあるの？」

 

　……この記事はこのような方たちのために書かれたものです。

 

「ベルナデッタはルルドの泉の奇跡など信じていなかった」の真相

 

「ルルドの泉の奇跡的治癒などわずかしかない」の真相

 

「ルルドの泉の奇跡的治癒は奇跡とは言えない」の真相

 

「ルルドの奇跡の主人公ベルナデッタの遺体は実は腐っていた」の真相

 

ドイツ版ルルドの泉──怪我や病気を治す水は実在する！

 

【参考資料】

　クラウス・ドナ／ラインハルト・ハベック〈オーパーツ大全　失われた文明の遺産〉

 

　林秀光〈水で病気が治る理由（わけ）〉

 

　ウェブサイト〈不思議館〉

 

　You Tube〈ルルドの泉「奇跡の泉　ゲルマニウムを求めて」〉

 

　TBS〈ワールド極限ミステリー〉

 

　と学会〈トンデモ超常現象99の真相〉

 

　ウェブサイト〈超常現象の謎解き〉