2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発
『圧力容器・格納容器とも大破した』
『圧力容器・格納容器とも大破した』
もっとも重要な放射能汚染は3月21日に起きていることは、
あまり一般には知られていません。
その汚染源が3月20日-21日にかけての3号機格納容器内爆発であること、
それを東電・政府は当然知りながら、隠蔽していること
―これがほぼ「事実」であると断定できるだけの判断材料がすでに揃いました。
3/21に関東地方を襲ったフォールアウトは、
大気圏核実験が全盛期だった過去50年間の
同地域の総量に匹敵する莫大なものであった。
この放射性物質は、よく言われるように、
3/15までに福島第一原発から放出された放射性物質が
雨によって落ちてきたものでは決してなく、直前に放出されたものである。
その汚染源は明らかに3号機であり、おそらく福島第一原発最大の事故であった。
パラメータを分析すると、3号機では、
3/20-21に圧力容器設計圧力を大幅に超える圧力が記録され、
また格納容器内の爆発的事象によって圧力容器・格納容器とも
大破したことが明らかである。
その事故は再臨界を伴う可能性が否定できない。
この異常事態を受けて、放射性物質の放出を防ぐために、
1000トンを超える放水が行われた。
3/21に行われた海水サンプリング調査・土壌採取などは、
3号機格納容器内爆発という事態を受けたものである。
3/21の3号機原子炉建屋から出た煙は、
原子炉が破損した物理的な帰結であるが、
東電は当然それを認めることができない。
東電・政府はこうした最悪の事態を知りながら隠蔽している。
東電は、こうした事態を隠匿するため、
データの間引きや悪質な印象操作をいくつも行っている痕跡がある。
3月19日9時から3月26日9時までの積算フォールアウトの表を作成してみました。
特筆すべきは、ひたちなか市と新宿の値です。MBq/km2 はBq/m2 に換算可能なので、ひたちなか市では1平方メートルあたり20万ベクレル以上のヨウソ131が、25000ベクレル以上のセシウム137が地表に降り積もったと考えられます。新宿では同じく、ヨウソ131が約85000ベクレル、セシウム137が6400ベクレルです。そして、これら大部分が、20日から23日までの3日間に降りそそいでいるのです。
これは、どの程度の値なのでしょうか。
また、一瀬昌嗣・神戸高専准教授(サイエンスメディアセンター 核実験フォールアウトとの比較)によれば、「1963年6月に、日本に降った最大のフォールアウトのセシウム137の放射能は、550Bq/m2」であり、「Cs-137で比べると最も多かった1963年の1年間に東京で1935 Bq/m2、1957年4月〜2009年3月の合計では7095 Bq/m2」です。大気圏核実験が頻繁に行われていた(チェルノブイリ事故の影響も含む)過去50年間と、ほとんど同量のCsセシウム137が、たかだか3/21-3/23の2日間で降り積もったことになります。なお、広島原爆の黒い雨のCs-137の土壌沈着量は、最大で493 Bq/m2であったと論じられています。
I-131(MBq/km^2) |
Cs-137(MBq/km^2) | |
山形県(山形市) | 68532 | 7860 |
茨城県(ひたちなか市) | 208130 | 25790 |
栃木県(宇都宮市) | 55710 | 992 |
群馬県(前橋市) | 21306 | 1173 |
埼玉県(さいたま市) | 67517 | 2973 |
千葉県(市原市) | 45294 | 3593 |
東京都(新宿区) | 84333 | 6409 |
神奈川県(茅ヶ崎市) | 5556 | 440 |
特筆すべきは、ひたちなか市と新宿の値です。MBq/km2 はBq/m2 に換算可能なので、ひたちなか市では1平方メートルあたり20万ベクレル以上のヨウソ131が、25000ベクレル以上のセシウム137が地表に降り積もったと考えられます。新宿では同じく、ヨウソ131が約85000ベクレル、セシウム137が6400ベクレルです。そして、これら大部分が、20日から23日までの3日間に降りそそいでいるのです。
これは、どの程度の値なのでしょうか。
また、一瀬昌嗣・神戸高専准教授(サイエンスメディアセンター 核実験フォールアウトとの比較)によれば、「1963年6月に、日本に降った最大のフォールアウトのセシウム137の放射能は、550Bq/m2」であり、「Cs-137で比べると最も多かった1963年の1年間に東京で1935 Bq/m2、1957年4月〜2009年3月の合計では7095 Bq/m2」です。大気圏核実験が頻繁に行われていた(チェルノブイリ事故の影響も含む)過去50年間と、ほとんど同量のCsセシウム137が、たかだか3/21-3/23の2日間で降り積もったことになります。なお、広島原爆の黒い雨のCs-137の土壌沈着量は、最大で493 Bq/m2であったと論じられています。