原子炉(沸騰水・マークI型) 「配管破断による溶融貫通」想定シミュレーション(アニメ動画)
独立行政法人・原子力安全基盤機構が事故前に、
原子力防災専門官向け資料として作成していた、
炉心溶融のシミュレーション画像。
「フクシマ」事故前、同じ型の原子炉(沸騰水・マークI型)
「配管破断による溶融貫通」想定シミュレーション(アニメ動画)を制作していた。
すべては想定済みであり、この危険性を国民に知らせずに
危険な原発を稼動しているのだ。
福島原発事故では、地震によって配管破損していたことが、
複数の研究者によって立証されている。
http://www.youtube.com/watch?v=wwYk62WpV_s&feature=player_embedded(約5分のアニメ動画)
(書き起こし開始)
いまからご覧いただく映像は、
沸騰水型原子炉の設計基準を超えるような、
いわゆるシビアアクシデントを想定し、視覚的に説明したものです。
およそ5分の映像で説明したものです。
この例では、二十数時間におよぶ事故の経過を
およそ5分の映像にまとめています。
【防災事故シナリオ理解のための教材】
(BWRマークI型)
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事故事例
原理力容器につながる大きな配管が破断し、
大量の放射性物質が環境に放出される事故
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それでは、マークI型格納容器を例に、
原子炉圧力容器につながる大きな配管が破断し、
大量の放射性物質が環境に放出される様子をご覧いただきます。
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事故シーケンス
事故発生後に制御棒が完全に挿入され、
原子炉が停止した後、
炉心を冷却するための全ての注水に失敗するケース
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これは、事故発生後に制御棒が完全に炉心に挿入されたことにより、
原子炉が停止し、その後、炉心を冷却するための
すべての注水に失敗するケースです。
配管破断事故が発生すると、
冷却材が流出し、原子炉圧力容器内に水位が低下します。
制御棒は挿入されますが、注水に失敗するため、
炉心が露出します。
炉心が露出すると、
燃料の冷却ができないため、
残留熱により燃料温度が上昇します。
そして最も温度が高くなる炉心中央部の燃料が
溶融します。
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炉心溶融
事故発生から30分後
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溶融した燃料は、やがて原子炉圧力容器下部に到達します。
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圧力容器下部到達
事故発生から約1時間後
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解析により事故発生からおよそ1時間で、
この状態になると予想されます。
原子炉圧力容器は、およそ12ー15センチの鋼鉄製ですが、
溶融した燃料は、非常に高温であるため、
ついには原子炉圧力容器を貫通します。
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圧力容器貫通
事故発生から約3時間後
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解析により事故発生からおよそ3時間で、
この状態になると予測されます。
貫通した溶融燃料は、原子炉圧力容器を支える、
ペデスカルの中間床面に落下します。
そしてコンクリートの床を侵食しながら、
ガスを放出し、格納容器の温度および
圧力を上昇させます。
マークI型格納容器では、その後
溶融燃料がコンクリートで形成された
ペデスカルの中間床面を貫通し、
さらに、その下部にあるコンクリート床面に落下します。
ペデスカル下部のコンクリート床面に落下した
溶融燃料により、ガスが発生します。
このガスが格納容器内に充満して、
温度および圧力が序々に高くなります。
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格納容器異常漏えい
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そして圧力が格納容器の限界を超えたときに、
格納容器のフランティブ(?聞き取れませんでした)から、
原子炉建屋内に、大量の漏洩が起こると想定し、
防災策を講じます。
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環境への放射性物質の放出
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漏洩したガスには、希ガスやヨウ素などの
放射性物質が含まれており、
原子炉建屋を経由して、
排気塔から、環境に放出されます。
今回は、防災用事故シナリオ理解のために、
配管破断に起因する、最悪の事例をご覧いただきました。
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最悪の事態に至った場合でも、
住民の方々に安全・安心して頂けるよう、
日頃から、防災担当者への訓練を通して、
原子力災害時の対応能力の習熟に努めております。
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(書き起こし終わり)
【関連記事】
[福島原発]原子炉で何が起きていたのか 専門家が詳細なデータを元に分析、実態が明らかにhttp://blog.goo.ne.jp/jpnx02/e/69094d9812aca04fcd780c9fc9c79fcd
(上記記事の一部) 弱々しい原子炉であった「マークI」。福島第一の事故推移は、アメリカのシミュレーション通り。
ご存知の方も多いと思うが、この「マークI」こそが「福島第一原発の原子炉」なのである。
アメリカ国内では、原発の「安全性」に対する激しい議論が巻き起こる。
原子炉内部の「圧力の上昇が止まる」とは、どういうことか?
福島原発の格納容器の隙間から今でも1時間に10億ベクレムの放射能が出ているそうです。近隣を除染すると言っていますが無駄じゃないでしょうか?
ベストアンサーに選ばれた回答
無駄でしょうね。
でも パフォーマンスとわかってても 何かしらやったあ! って宣伝したいんでない?
ところで 以下の政府大本営発表【放射能放出量は毎時10億ベクレル】は 眉唾だって思いませんか?
・今は 多い時の200万分の1
・現在 毎時10億ベクレル放出 >> MAXは毎時2000兆ベクレル
実際の放出量を 以下の2ケ所の信頼できる観測所データに基づいて 独自に想定すると。。。
①CTBT高崎観測所でのセシウム134と137は今も観測最高値の数千分の1にしかなってない > 現在も毎時1兆ベクレル放出???
②福島第一原発から20キロ南の第二原発構内MP4の放射線量は7月20日には1.4μSV迄低下していたのが 7月下旬から上昇に転じ 現在値は1.7μSv(最大値は3月15日2:20の155μSv) > 現在も毎時20兆ベクレル放出???
やっぱ 毎時10億ベクレルは眉唾かも。
2011/8/17 20:54:48