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オーストラリア発

オーストラリアで投資・移住コンサルしてます。海外での日本人の生活ぶり、現地の生の情報を徒然なるままに発信します。

14年目に突入

2009-01-25 07:36:51 | 海外
旅行では何度かパースを訪問してたが、本格的にパースに住み着いたのが、1996年1月25日なので今日で移住してからまる13年となった。
移住した日を覚えているのは、オーストラリアの建国記念日であるオーストラリアデイの前日だったから。
そういわけで、明日はオーストラリアは祭日です。

移住してきた当初は、英語にも全く自信がなくて、英語学校に通う学生ビザ保有者だった。
その後、色々あって大学院を2つ卒業し、自分で仕事を始めて、会社を設立して、永住権を取得してと、スタート時点の危うさを考えると、よくぞここまで来たもんだと思う。
運がよかったこともあるが、これまでお世話になった皆様のおかげだ。
いつも感謝の気持ちを忘れないようにしなければと戒めている。
海外生活というのは、目に見えない苦労が付きまとうので。

これから移住してくる人の力に少しでもなれたらと願っている。

金利動向と投資

2009-01-23 07:35:31 | 海外
地元の日本語新聞にコラムを連載しています。
2月号に掲載されるものを書いたので、今日はそれをアップします(手抜き)。

2009年1月現在、中央銀行の政策金利が4.25%になっています。これに連動して定期預金の金利も軒並み3%台になっています。アメリカがゼロ金利政策に踏み切ったように、オーストラリアでも今年中に追加利下げが予想されています。比較的早い時期に、今よりも2%近く引き下げられるだろうというのが専らの見方です。

ガソリンの値段が少し下がってきているものの、物価が下がっているわけでもなく、物価上昇率は相変わらず3%強で推移しています。オーストラリアでは、金利収入が総合課税の対象になり、所得税がかかりますから手取りは見かけの金利よりもかなり低くなります。これに、一段の利下げが加わると、銀行の定期預金に預けても物価上昇率に追いつかないという状態になります。つまり、金額は増えても購買力をベースに考えると目減りするということです。2011年までは、全ての預金を政府が保証することになっていますから、安全性を一番に重視するなら今は預金が一番です。とはいえ、雇用も不安定になってきており、資産の目減りを避けようとすると、何に投資するかを考えなくてはなりません。

パースの不動産市場は、昨年から右肩下がりで、今年も10%近く値下がりする事が予想されています。ですから、インフレにヘッジする資産に切り替えるにも、不動産を選択しにくい環境にあります。株式市場も、2008年に平均株価の値下がりが40%を超え、今は一進一退を繰り返しています。確実に底を打ったと言えるような状態ではなく、なかなか投資に踏み切れない状態だろうと思います。過去の例を見ると、株式市場が暴落した翌年くらいには、必ず大きな反発をしています。それがいつ来るか分かれば誰も苦労をしませんが。とはいえ、優良な企業の株価も安値になっていて、今は株式の大バーゲンセール状態になっているのは確かです。株価が下がり始めても、なかなか損切りする決断ができないように、上がり始めても株式投資に参入する決断はしにくいものです。タイミングを計るのではなく、倒産するリスクが少ないと思われる企業の株を、コツコツ購入していくには絶好の機会であると言えます。

オバマ大統領が就任してその手腕に期待が集まっていますが、100年に一度と言われる今の状態を、上手に乗り切っていきたいものです。


スマイル

2009-01-22 07:34:36 | 海外
パース市内は、East PerthとWest Perthの間を走っている路線バスを無料で利用できる。
それに加えて、3種類のCat Busと呼ばれる無料のサークルバスが、市内を縦横に走っている。
そのうちRed CatかYellow Catを通勤に利用している。

月曜日と火曜日の朝は、目の前でYellow Catを逃してしまい、ちょっと歩いてRed Catを利用する事になったが、今日はぴったりのタイミングでYellow Catに乗る事ができた。
ラッキーと思ってバスを見ると、フロントガラスの左下のところに、大きくSmileと書いたプレートが掲げられていた。
観光バスなんかで、○○御一行様と書かれているポジションだ。

無料なので、前のドアからでも後ろのドアからでも乗り降りできるのだが、せっかくのスマイルなので、意識的に前のドアから乗車した。
このプレートがなくても、Morningくらいの挨拶はいつも交わすのだが、結構年配のドライバーだったのに元気な挨拶が返ってきた。
口笛を吹きながら運転しているし。
このバスの運転手は、無線で話しながら運転したり、かなり自由な環境で仕事をしているようだ。

バスターミナル前の停留所で運転手が交代した。
降りる間際に客席の方に振り返って、ランチの時間だから運転交代するから、と挨拶して行った。
とどめにSee you amigo!だった。
交代の運転手と話しているのを聞いたら、スペイン語なまりが強く、恐らくは南米出身なのだろう。
この人ならキャンペーンも必要なさそうなんだけど。
ランチボックスが入っていそうなバッグを抱えて、嬉しそうに運転台から降りて行った。
バッグにSmileのプレートを詰め込んで。

売り切れだった

2009-01-21 07:33:31 | 海外
昨夜はオバマ大統領の就任式を生で見てしまった。
パースは今、サマータイム期間中なので、時間帯は日本と同じで、気づいたら午前4時近くになっていた。
米国大統領の就任式などというものを、ちゃんと見たのは初めての経験だ。
就任演説が始まるまでの時間が長かったけれど、やはり華々しくやるもんですね。

途中でCMが入るのが嫌で、NHKとこちらのローカル局とを掛け持ちで見ていたが、チャンネル7がCM抜きで延々と放送していたので、途中でNHKを切ってしまった。
同時通訳をする人の英語力には感心するが、イントネーションというか話し方があまり好きではないので。
就任演説が終わってから、当然NHKに戻って解説を聞いたけれど。
とても分かりやすい演説だったけれど、100%理解できる訳でもないので、とっても助かるのだ。
チャンネル7は、恐らく朝まで現地の映像を流し続けていたのだろう。
英語圏は、通訳も字幕もいらないので、流しっぱなしでもいいからなぁ。

今朝は色々とやることもあり、うっかり新聞を購入するのを忘れてしまった。
先ほど会に出てみたが、どこのニュースエージェントも既に売り切れだった。
明日は忘れずに購入してブログのネタにしますので。

私はヘンタイです

2008-06-01 01:47:00 | 海外
今日というか、正確には昨日、ゴルフはキャンセルになったけれど、友人の家でピザパーティーがあった。
イタリアに行ってインスパイアされた友人夫婦が、自家製のピザを作って振舞ってくれた。

今回のメインイベントは、妻の10数年前の英語の先生との再会だった。
最近、我々の友人と親しくなったカップルが、フィリピン人の女性とオーストラリア人のカップルで、二人とも流暢な日本語を話すということで話題になった。
彼のバックグラウンドを聞いたところ、妻が日本にいたときに英語を教わっていた、北海道大学の留学生とそっくりだった。
名前を聞いたらビンゴ、という感じだった。

友人を通じて聞いてみたら、やはりその英語の先生だった。
彼はシドニー郊外の出身で、当時はパースの夏は暑くて大変だよと脅かしていたらしい。
その彼とパースで再会するのだから、世界は狭いと思わざるを得ない。
しみじみ、悪いことはできないと思う。
悪いことはしなきゃいいんだけど。

他に、日本人とオーストラリア人のカップルが参加していた。
彼も少し日本にいたことがあり、ほんの少しだけ日本語を話す。
PCなんかに関して、私ともう一人がオタクに近いなどという話しをしていたところ、彼が自分はヘンタイですといきなり言った。
一瞬何を言ったのかわからなかったが、とどめを刺すように私はヘンタイですと繰り返した。
当然のように一同大爆笑だった。

何かとてつもない勘違いをしていて、少し変わった趣味があるということのようだった。
変わった趣味といっても、パース市内から少し離れた丘の上にすんでいるとか、オーストラリアワインに造詣が深いとかいうことなんだけど。
その一言のおかげで、パーティーは異様に盛り上がったのは言うまでも無い。
どんなに凝った一芸も、天然の一言には敵わないものだ。

2008/09年度予算

2008-05-28 11:07:20 | 海外
5月13日に、来年度の予算案が発表された。
オーストラリアの会計年度は、7月1日から6月30日までの1年間で、毎年この時期に発表される。
予算案ではあるが、政権政党が提出するので、マイナーな修正は施されるものの、大枠はこの案がそのまま実行される。

昨年行われた選挙で、労働党が自由・民主党連合に勝利し、久々に政権政党に返り咲いた。私が移住した年以来なので、11年ぶりのことになるはずだ。

ジョンハワード率いる前政権は、財政の健全化に成功し、ここ数年は予算を黒字化して所得税減税を推進してきた。
オーストラリアの所得税は、OECD加盟国の中で最も高いと言われている。
その改善に取り組み、かなり所得税が軽減された。
特に、高額所得者にとっての恩恵が大きかった。

労働党政権になっても所得税減税は引き続き行われるが、より低所得者への配慮を重視したものとなっている。
また、教育、医療、社会保障に対して大きな拠出を行うことになっている。
このあたりで、労働党色を強く打ち出しているわけだ。

2大政党制で、政権交代が行われるといっても、急激に国民生活が変わるほどの変化があるわけではない。
それでも汚職防止になったり、それなりにメリットもある。
日本も、過度の期待をせずに、2大政党制に移行できればいいと思う。

アメリカべったりと批判されていたハワード首相から、中国よりと言われているラッド首相に変わったのが一番大きな変化だ。
その影響は、これから少しずつ顕在化してくるのだろう。

赤信号、みんなで渡れば

2008-05-22 10:25:25 | 海外
パースシティの駅前から、オフィスのあるフォレストプレイス側に渡る横断歩道がある。
交通量は多いのだけれど、信号の繋ぎが悪いせいか、車の流れが途切れることがちょくちょくある。
こんな時、パースの人たちは赤信号でも何の躊躇いもなく渡ってしまう。
考え事をして信号待ちをしていたら、自分だけ取り残されていたなどということもあるくらいだ。
車が来ないのに、信号待ちしている方が変だと言われたことすらある。
ただし、信号のない横断歩道以外は車優先のルールなので、車は減速せずに突っ込んでくる場合が多いので注意が必要だ。

もちろん、車を運転しているときに、信号無視をする人は皆無だけれど。
信号無視を取り締まるためのカメラが、そこここの信号機に取り付けられているというのも理由の一つかも知れない。
交通ルールに関しては、性悪説に立って運営するべきなのでしょう。

今朝は雨が降り出しそうな天気だったので、タイミングよく通りかかったバスに乗ってパース駅前で降りた。
横断歩道の信号は赤だったが、車が来なかったので、いつものように渡ろうかと思ったが、なぜか周囲はお行儀よく信号待ちをしている。
不審に思って見回したら、信号待ちの人ごみのなかに、ひと組の警察官がいた。
ここでは、歩行者の信号無視でも、罰金の対象になるのだ。
飛び出さなくてよかった。
やはり、赤信号はみんなで渡らないといけなのだ。

恐怖のエレベーター

2008-05-21 15:26:41 | 海外
今の事務所はパースシティのど真ん中に、なぜかひっそり建っている15階建てのオフィスビルの、これまたど真ん中の7階にある。
このビルがなぜひっそり建っているかは、来てみないと理解できないとは思うが。

さすがに7階の事務所まで毎日徒歩で昇り降りする気にはならない。
通常は3台並んでいるエレベーターのどれかを使うことになる。

今日の昼は、クライアントと打ち合わせがあったため、外出したのだが、なかなかエレベーターが到着しない。
歩こうかと思うのだけれど、歩き始めた途端にエレベーターが着きそうな気がして、なかなか踏ん切りがつかないのだ。
なぜかこういう時、メチャメチャ損した気分になってしまうからだ。

こんな葛藤すること約5分後に無事にエレベーターがやってきた。
なかなか着かなかっただけあって普段より混雑している。
2階から一人乗ってきて、ドアが閉まったら1階のボタンの灯りも消えた。
他のボタンを押しても反応しない。
Openボタンを押しても反応なしだ。
重たい雰囲気の沈黙が1分2分と続いた。
仕方なく、非常通話ボタンを押したら、その瞬間に上昇を始めた。

最初は3階で止まったがドアは開かず、8階でようやくドアが開いた。
なんとなく諦めのような空気がただよっていて、そこでは誰も降りなかった。
そして、最上階の15階で一旦ドアが開いた後に、もう降りるしかないので下降しはじめた。
その後はスムースで、5階で二人のってきたが、無事に1階へ辿り着いた。

パニック障害を持っている人なら大変だ。

打ち合わせを終えて戻ってきたら、故障の張り紙がされていた。
隣のエレベーターに。

はぁ?と思いながら、先ほど変な動きをしたエレベーターで無事に事務所へと生還した。

報道されなかった殺人事件

2008-05-15 08:41:48 | 海外
昨年の年の瀬、クリスマスから正月の間の、国中がホリデー気分に浸っている12月27日、一人の日本人の青年が被害者となる殺人事件があった。
パースシティの駅に隣接しているバスステーションで、バスを待っている時に襲われたのだ。
午後9時半頃、仕事帰りにバスを待っていたこの青年には全く落ち度はない。

バスの運転手とトラブルを起こし、運転手を恫喝した住所不定無職の22歳の男は、持っていたサバイバルナイフで被害者の首を刺した。
犯人の行動に危険を感じた運転手は、警備員に電話で連絡を取っていたのだけれど、警備員が到着する前の出来事だった。
被害者は即死だったそうだ。

海外で日本人が被害にあう殺人事件などがあれば、もれなく報道されると思っていたのだけれど、この事件は日本では報道された形跡がない。
誰かが止めたのか、通信社が配信しなかったからなのかは分からない。
観光客が死亡事故を起こしても報道されているので、少し違和感が残っている。

この事件をもって、パースはもはや安全ではないと言うつもりはない。
残念だけれど、こういった通り魔的な事件は、日本でもどこでも起こり得るだろう。
被害者には100%落ち度が無く気の毒で、憤りを感じている。
外を歩くとき、特に一人歩きをするときは、危険察知能力を研ぎ澄まし、君子危うき荷近寄らずを徹底するしかない。