先月末から夫が出張で中国へ行き、続いて息子と娘がインドとフィリピンにそれぞれ旅行に出かけ、私だけがイスラエルに取り残されている。
単身でイスラエルにいるのは、おそらく20代半ばにウルパン(ヘブライ語学校)に留学した時以来なのでものすごく新鮮。
折しもイスラエルではプリムというユダヤ教の仮装のお祭りがあり、ここ数日は仮装をした人々をあちこちで見かける。
わが家の子供達も小学生の頃は日替わりで仮装をして登校していたなぁなどと懐かしんでいたら、同じ市内に住む日本人の友達からプリムのお誘いが来た。
仮装してただ集まるだけではなく、テルアビブのピザ店食べ比べコンテストという独自の企画で毎年開催している集まりだとか。
なんだかよくわからないけれど、彼女が楽しいというならきっと楽しいに違いないと思って私も参加することにした。
集合時間より早く到着してしまったのだが、周辺は仮装している人が案外少なく、私と友達夫婦の三人は浮いている気がした。
フリーダ・カーロにアンディー・ウォーホール、そして全身ヒョウ柄の三人組。なかなかの組み合わせである。
そこへピザグループの人がぼちぼち集まってくると、トイストーリーやら髭面のプリンセスやら、ウサギの着ぐるみなどなど、コンセプトがてんでばらばらの集団、というかカオスができあがり、テルアビブの賑やかな通りへいざ出発。
みんなお腹を空かせてきたようで、1軒目ではピザが瞬く間に消えつつあった。初参加だからと遠慮しているとありつけそうにない勢いである。友達のおかげで辛うじて手のひらサイズのものを2切れゲット。
2軒目はテーブル席がいっぱいになったので私はカウンター席に座ったのだが、これが功を成す。全てのピザは釜から必ずカウンターを経由するため、焼き立てピザに真っ先にありつける。美味しそうなものを先ずカウンター組で食べてからテーブル組に回すという手口で、1軒目での雪辱を晴らした。
そういうわけで、3軒目以降は食べる気もそこそこに、友達のご主人(フリーダ・カーロ)のお酌でお酒の方が進んだ。
テキーラとウィスキーの二択だったので、どっちを選んでも先は見えている。家に帰っても誰も介抱してくれる人がいないというのがブレーキとなり、どうにか自制心を保持した。
・・・と思っていた。
最後の5軒目に行った時にひっそり飲んでいると、同じグループの人たちが店外のベンチに座っているバスローブ姿の二人組と何やら楽しげに喋っている。
私も促されて一緒に写真を撮ってもらったら、その二人が「カンパーイ!」と日本語でグラスを掲げる。
「日本語知ってるんだね」というと、彼らはアメリカ人で、そのうちの一人は過去に日本で英語の先生をしていたと言う。しかも、それが今回誘ってくれた友達と縁のある地域だったので盛り上がり、あーだこーだと喋っているうちに笑いのツボが似ていることに気がついて一気に楽しくなってきた。
更に、そこへ通りすがりのイスラエル人の若者が合流し、初対面同士がくだらない冗談を言い合ってはお腹を抱えて笑い転げることになる。
私はかなり人見知りをするタイプだったし、ヘブライ語を話すようになってからは英語はあんまり話せなくなったというのに、不思議とこの瞬間は英語でのやり取りに何の苦も感じず、出会うべき人に出会えたような感動すらあった。くだらない冗談ばかりだったというのに。
翌日、誘ってくれた友達から「のぞみさん、めっちゃエンターテイナーになってたよ。笑」と言われた。
・・・そうだ、テルアビブの道端で出会って30分のアメリカ人に向かって、おばあちゃんCAを演じて見せていたのだった。
いやはや、仮装とウィスキーの組み合わせというのは恐ろしくマジカルだ。
このツアーで驚いたのは自身の変貌ぶりだけではない。
バスローブの二人組
フリーダにお酌してもらう私
クセになりそうな全身ヒョウ柄🐆
友達のおかげで日々楽しい留守番ライフを過ごせて幸せです。
Nozomi
単身でイスラエルにいるのは、おそらく20代半ばにウルパン(ヘブライ語学校)に留学した時以来なのでものすごく新鮮。
折しもイスラエルではプリムというユダヤ教の仮装のお祭りがあり、ここ数日は仮装をした人々をあちこちで見かける。
わが家の子供達も小学生の頃は日替わりで仮装をして登校していたなぁなどと懐かしんでいたら、同じ市内に住む日本人の友達からプリムのお誘いが来た。
仮装してただ集まるだけではなく、テルアビブのピザ店食べ比べコンテストという独自の企画で毎年開催している集まりだとか。
なんだかよくわからないけれど、彼女が楽しいというならきっと楽しいに違いないと思って私も参加することにした。
集合時間より早く到着してしまったのだが、周辺は仮装している人が案外少なく、私と友達夫婦の三人は浮いている気がした。
フリーダ・カーロにアンディー・ウォーホール、そして全身ヒョウ柄の三人組。なかなかの組み合わせである。
そこへピザグループの人がぼちぼち集まってくると、トイストーリーやら髭面のプリンセスやら、ウサギの着ぐるみなどなど、コンセプトがてんでばらばらの集団、というかカオスができあがり、テルアビブの賑やかな通りへいざ出発。
みんなお腹を空かせてきたようで、1軒目ではピザが瞬く間に消えつつあった。初参加だからと遠慮しているとありつけそうにない勢いである。友達のおかげで辛うじて手のひらサイズのものを2切れゲット。
2軒目はテーブル席がいっぱいになったので私はカウンター席に座ったのだが、これが功を成す。全てのピザは釜から必ずカウンターを経由するため、焼き立てピザに真っ先にありつける。美味しそうなものを先ずカウンター組で食べてからテーブル組に回すという手口で、1軒目での雪辱を晴らした。
そういうわけで、3軒目以降は食べる気もそこそこに、友達のご主人(フリーダ・カーロ)のお酌でお酒の方が進んだ。
テキーラとウィスキーの二択だったので、どっちを選んでも先は見えている。家に帰っても誰も介抱してくれる人がいないというのがブレーキとなり、どうにか自制心を保持した。
・・・と思っていた。
最後の5軒目に行った時にひっそり飲んでいると、同じグループの人たちが店外のベンチに座っているバスローブ姿の二人組と何やら楽しげに喋っている。
私も促されて一緒に写真を撮ってもらったら、その二人が「カンパーイ!」と日本語でグラスを掲げる。
「日本語知ってるんだね」というと、彼らはアメリカ人で、そのうちの一人は過去に日本で英語の先生をしていたと言う。しかも、それが今回誘ってくれた友達と縁のある地域だったので盛り上がり、あーだこーだと喋っているうちに笑いのツボが似ていることに気がついて一気に楽しくなってきた。
更に、そこへ通りすがりのイスラエル人の若者が合流し、初対面同士がくだらない冗談を言い合ってはお腹を抱えて笑い転げることになる。
私はかなり人見知りをするタイプだったし、ヘブライ語を話すようになってからは英語はあんまり話せなくなったというのに、不思議とこの瞬間は英語でのやり取りに何の苦も感じず、出会うべき人に出会えたような感動すらあった。くだらない冗談ばかりだったというのに。
翌日、誘ってくれた友達から「のぞみさん、めっちゃエンターテイナーになってたよ。笑」と言われた。
・・・そうだ、テルアビブの道端で出会って30分のアメリカ人に向かって、おばあちゃんCAを演じて見せていたのだった。
いやはや、仮装とウィスキーの組み合わせというのは恐ろしくマジカルだ。
このツアーで驚いたのは自身の変貌ぶりだけではない。
もう一つは、普通に豚肉を食べるイスラエル人が思ってた以上に多いことだった。
コシェル(ユダヤ教の食事に関する戒律)では肉と乳製品を同時に摂取することが禁じられているから、肉の乗ったピザがそもそもご法度なのだけど、そこに単品でもNGな豚肉を乗せて、掟破りも二段構えという罪深さ。
でも、これが美味しかったんだなぁ。
私のおすすめは2軒目の『Phillip』。コンテストでも堂々一位に選ばれたお店。
でも、これが美味しかったんだなぁ。
私のおすすめは2軒目の『Phillip』。コンテストでも堂々一位に選ばれたお店。
掟破り上等という人は是非プロシュートが乗ったやつを召し上がれ。
お店のサイトはこちら▼▼▼
ピザを注文するフリーダとウッディ
洗濯をしに来たアンディー・ウォーホール
バスローブの二人組
フリーダにお酌してもらう私
クセになりそうな全身ヒョウ柄🐆
友達のおかげで日々楽しい留守番ライフを過ごせて幸せです。
Nozomi
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