Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

キャンプファイヤーの日

2010-05-02 03:03:55 | イスラエルの行事
日本ではゴールデンウィークが始まりましたね。
比較的お天気に恵まれた連休になるようですが、皆さんはどのように過ごされていますか?


今日は「ラグ・バオーメル」というユダヤ教のお祭りの日で、こちらイスラエルでは国中のあちらこちらでキャンプファイヤーが催されています。


その昔、紀元後の130年頃、ローマ皇帝によってユダヤ教の信仰を禁じられていたパレスチナのユダヤ人が反乱を起こし、ローマの支配下にあった聖地エルサレムを奪回するという戦いがあったそうです。

しかしながら、その後すぐにローマから大軍が送られ、ユダヤ人が先の戦いで占領した土地は再びローマの支配下に取り戻されてしまいました。

その当時、ユダヤ教の聖典であるトーラの研究は、死をもって処罰されるという厳しい環境にあったのですが、世界各地に離散したユダヤ人によってトーラの研究は引き継がれていきました。
その過程でいつしか「パレスチナの地におけるユダヤ人の独立」への意識が高まり、その戦いを記念して祝う祭りのひとつとして「ラグ・バオーメル」が定着していったようです。


どうしてこの日に各地でキャンプファイヤーが催されるようになったのかは、私の勉強不足のため、今日はお伝えすることができませんが、この日が近づくと子供たちは連れだってキャンプファイヤーのための木を集めに出かけます。

私の11歳になる息子も先日、クラスメイトと共に家の近くの林に薪を集めに行きました。たいていは、森や林に落ちている木の枝を拾ったり、産業廃棄で出た材木を譲ってもらったりというのが通常ですが、できるだけ立派なキャンプファイヤーにしたいがために、稀に建築現場に忍び込んで大事な建材を失敬してくる困った子供たちもいるそうです。



わが家の周りには駐車場を兼ねたとても広い空き地があり、現在確認できるだけでも6組のグループがキャンプファイヤーを囲んで楽しげにおしゃべりをしています。
彼らは今夜、きっと夜遅くまで火に薪をくべながら仲間との時間を過ごすのでしょう。

そして、このひとときは大人になっても忘れがたい思い出の一ページとして、彼らの心に焼き付いているのだろうなと思うと、私もちょっとだけ子供時代に戻りたくなってきました。


それでは、楽しい連休を。

ナマステ&シャローム
Nozomi

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