Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

Mimuna 2018

2018-04-10 15:26:20 | イスラエルの行事
先週の土曜日夜、ぺサハ明けを祝うミムナと呼ばれるモロッコ系ジューイッシュ独自のパーティーをした。

今年は義母宅での開催。色々と気が楽である。
一応「何かお手伝いできることありますか?」と聞くが「大丈夫。来てくれるだけでいいわよ」と答える義母。
お菓子作りだけでも大変なのに、会場作りもほとんど自分でやってしまう。いつものことだ。
とはいえ、嫁がお客様然では気が引けるので、これも毎度恒例の「ハチミツ塗り係」をやる。
モロッコ風クレープ「ムフレッタ」にハチミツを塗って丸める作業。皿に盛り付けるそばからどんどんなくなる。
このムフレッタと並んで人気なのがモロッコ風(?)揚げドーナツ「シュフィンジ」。こちらも義母が揚げても揚げても追いつかない。

シュフィンジ。揚げたては絶品。




義母に聞くところによると、かつてミムナはモロッコ系の家庭はどこもやっていて、家を開け放しにしてお互いが自由に行き来するものだったそう。来客が幸運をもたらすという考えに基づき、特に招待などは不要で、見知らぬ人でもモロッコ系でなくても誰でもご自由にどうぞというのが本来のスタイル。だから自分も出かけていく。
あちらこちらの家庭でお菓子や飲み物が用意され、ちょっとつまんでは次の家庭へ移動なので、義母のように10kg以上の小麦粉を使ってのお菓子作りもおそらくは不要だったわけである。
今は世の事情も色々と変わり、実践する家庭も昔ほど多くはなく、主が不在の家を開放するのも憚れるため、少しずつ様変わりしてきているようだ。
余談だが、ミムナは甘いものしか振舞わないのに、そのことを知ってか知らずか完全に“夕食モード”で来る人も中にはいて(しかも家族連れ!)、一人で何人分も頬張るのでかなわない。義母の招待客だから私も一応愛想良く応じてはいるが、ただでさえ慌ただしいのでたぶん目は笑ってないんだろうなと思われる。

それでも生まれた国のしきたりを頑なに守り続ける義母は意地らしく、そして誇らしい。人並み外れたバイタリティーに溢れる義母と同様にはできそうもないが、モロッコ風ドーナツとクレープの作り方はしっかり教わったので、世代交代になってもこじんまりとしたミムナはできそうだ。





ちょっとひと息ついた時のショット。ピーク時は50人以上いると思う。




それから、この翌日は息子の19歳の誕生日。せっかくぺサハ休暇で帰宅中だから祝ってあげたい。でも、シャバット(安息日)で店は閉まってるし、そもそも小麦粉NGのぺサハでケーキは売られていない。明朝には基地に戻ってしまうから今日中になんとかしたい!
というわけで、有り合わせの材料でタルトを作ってみることに。19年ぶり2回目というなんとも頼りない経験値でのチャレンジである。
しかも、材料が揃うレシピが見当たらず、分量がマチマチな3つのレシピを部分取りするという更なるリスクを犯す。
ヒヤヒヤものの工程だったが思ったより美味しくでき、何より息子に喜んでもらえたので頑張って作った甲斐があった。





Nozomi

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