



14巻目です。


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「きみに何をしてあげたらいいのかわからない
きみに何を言うべきかわからない」
「やつを殺したいのに、やつはもう死んでいる
つまり、なにもやるべきことはない。
それでも、あいつの顔をこの拳を叩き付けたいんだ。
あいつがきみに手出しをする前に、あいつの胸から
心臓をもぎ取ってやりたい。
それができるなら、いま持っているすべてをさしだしてもいい。
でも、僕にはなにもできない」
「人生のほとんどで、わたしは今回のことすべて包み隠して闇におしこんできた。
でもこの一年、多くを思い出せたの。
それは、あなたがいっしょにいてくれたから、それと向き合えたから。
今後、すべてを思い出せるかどうかは知らない。
すべてを思い出したいのかどうか、じぶんでもよくわからない。
でも、今日のこの日以降、その記憶は消えてしまわないってわかってる。
ここにあり続けるから・・・
私の中にあって、隙さえあればわたしの心を食いつくそうと
待ち構えている。でも受け入れられるわ。
それはあそこにあなたがいたから。
それがどんな感じかあなたも知っているから
本当に理解しているのはあなただけよ。
そしてそれを感じられるだけ、あなたはわたしを愛してくれているから。
あなたに見つめられて、その愛をかんじると、
わたしはなんだって受け入れられる
いっいしょにいて・・・・ただいっしょにいて」
****
前回の事件が解決した後、休暇を取った二人は
誰にも邪魔されずに心のそこから休暇を楽しみました
気持ちも体もリフレッシュさせたイヴが2週間ぶりに
セントラルに出勤です。
そこで待っていたのはバクスターの
大げさな(心のこもった)出迎えと自分のオフィスのかわりようでした。
(イヴのオフィスは3人入れば身動きが出来なくなりそうな
狭い部屋で、もっと広いいい部屋をと言う声にここが良いのだと
頑として動かないのです

)
イヴが休暇中にピーボディが整理し内装もリホームしていたのでした。
(ロークはピーボディとマグナブにも一週間休暇を取らせ
自分所有の別荘に招待していたのです・・イヴが知らないうちに・・

)
取りあえず何にもする事がなくなったイヴは
未解決事件のファイルを開き再調査してみようと考えたのです
ある事件に目を止め、もう一度、見直しを
するためピーボディと事件がおきた家を訪ねるのでした。
イヴは自分がフィーニーに初めて任された頃の事を思い出し,
ピーボディにその事件を任せたのです。
ピーボディが自分の事件として初めての調査が始まります
セントラルに戻ってみると殺人課に二人の来客が来ていました。
ピーボディの両親です。しかも手作りのお菓子つき・・
(殺人課の面々はお菓子には目が無いようです(爆))
喜ぶピーボディ

・・ぎこちなく歓迎するイヴ

・・
滅多に自宅に自分からお客を呼ばないイヴが二人を夕食に招くのです。
ピーボディが言うには両親が特殊な能力を持って、
滅多にお客を招かないあなたが食事に招いたように

)と・・・
そしてロークも屋敷を案内している内にいつの間にか
二人を自宅に泊める事になってしまったのです
死亡したのは有名な園芸家で2人目の若い妻が夫のために
誕生日のサプライズパーティーを開いて最中でした。
ワインを一口の飲んだとたん息を詰らせて倒れてしまったのです。
駆けつけたイヴは死後の様子からシアン化物(毒)を飲んで
死亡したのではないかと考えます。
自殺かそれとも他殺か・・イヴの捜査の開始です
関係者に事情を聞き出し、被害者にワイングラスを渡したのが
ケータリングのスタップの女性である事がわかりました。
その人物は公然と姿をくらましていたのです。
その女の名前は「ジュリー・ドックポート」
自宅に帰ってロークに事件の事を話しているとロークが
ドックポートと聞き、刑務所の名前のようだといいます。
「刑務所と毒」でイヴはその女がバッチを手にした頃に逮捕に関わった
「ジュリアンナ・ダン」ではないかと気づくのです。
(ダンは捕まるまでに3度大金持ちと結婚をししました。
それぞれを毒で殺害して金を持ち逃げし別人になりすましては
次の獲物を狙っていたのでした

)
イヴはその時まだ下っ端で捜査の一員だったのですが、ダンは
「ほかの警官たちはただの男で、男と戦って負けたことはない、
逮捕されたのも有罪になったのもみんなあなたのせいだ。
あなたに興味がある、今度話し合いましょう」と・・・
イヴに挑戦的な態度で言いのこしていたのでした
ジュリーの履歴書と写真を呼び出したイヴはダンとジュリー・ドックポートが
同一人物だと確信するのです。
イヴは早速、ダンのデーターも呼び出しまです。
思っていた通りダンは態度良好につき減刑されて出所していたのです。
イヴはドックポート(刑務所)にフィーニーと出向き、
かかわりの合った受刑者からダンについての有力な情報を聞き出すのです。
「シープマンとカーボーイとダラスの男」に会いにいくと
言い残していたことを・・
ダンが刑を軽減された理由のなかで少女の頃、義理の父親に
性的虐待を受けていたと言うことで、陪審員の同情を引いたのです
イヴはシープマンとカーボーイがその男のことではないかと気が付き
詳しい事を聞きにいく為にダラスに会いに
いかなければななくなったのです
それに「 ダラスの男」と言うのはロークのことではないかと
思い始めていました
イヴにとってダラスにその男に会いに行く事も、ロークが狙われているので
はないかと言う事もどちらも胸を痛める事なのです。
ロークを思うとじっとしていられないのでした
警備を強化したいけれどロークは受け入れないだろうと
思い悩んだイヴはマイラの自宅まで押しかけ思いの内を聞いてもらうのでした。
(イヴが自分の事を話すなんて信じられない事でした・・いままでは・・・)
マイラに助言をもらい少しは気が晴れたイヴでしたが
頭痛を隠すように帰宅します。
そんなイヴにピーボディの父親サムが気が付いて
自分の超能力で頭痛を和らげくれると言うのです。
サムの念力で頭痛が消えたイヴは一瞬の心のゆるみから
サムに自分の心読みとられてしまいます
慌てるサム・・呆然とするイヴ・・
サムは自分はそんな能力があるけれど、いつもそうならないように
気を付けているのです。申し訳なかったと詫びます
そして誰にも他言はしないといいますが、
イヴは他人に心の中を見透かされてしまい戸惑ってしまいます
お互いを避けるようにしている二人を見てロークは
イヴに何があったのかと爪よります。
話を聞き出したロークが二人にホテルに移ってもらうといいますが
知られてしまった事は消せないしここに居ようが
どこにいようが知られてしまった事は同じことだと
ピーボディの両親をそのまま滞在させるのでした。
そしてイヴはドックポートでの事を話しダンが油断のならない殺人者で
あなたが心配なのと切々と訴えます。
ロークは絶対にイヴが心配するような事はしないとちかいます・・・
ダラスに行く時は自分も一緒にいくとイヴに約束するのです。
そう・・・イヴを一人でダラスには行かせないと誓うのです
ピーボディの両親サムとフィビィーはイヴたちに素敵プレゼントを
用意していました
ホタル石で出来た二対の燭台で、オーラを清め、心を穏やかにして、
思考力を明晰にする働きがあると言う・・
お互い気難しい仕事をしてので助けになればと・・
そして別にフィビィーも自分の娘をそばに置いてくれるとこに感謝し
フィビィーは代々ピーボディ家に伝わる女神をイヴに
プレゼントするのでした。
イヴはそれはピーボディが受け取るべきだと辞退するのですが
この女神は雪花石膏で盛られた女神力と勇気と知恵と思いやりを
象徴しているの・・・家族であるあなたに持っていて欲しいと・・・
女神を自分の仕事場にデスクのうえにおいたイヴをみてピーボディが驚きます。
「母があなたにそれを送ったと言うことは母はあなたを信頼しているのです。
それをあなたはデスクの上において下さる・・
あなたも受け入れてくれたと言う事です私にとってとてつもなく重要です
愛してますダラス・・」と・・
(イヴとピーボディは助手・・友達・・そして家族・・と
関係を深めて行く事が嬉しくてなりません

)
捜査チームに後を頼んでイヴとロークは二人でダラスに行くのでした

。
ダンの義父は、15歳のダンが積極的に誘って来たこと・・
自分のしたことは間違っていたかも知れないけれどあれは
強姦ではなく同意のことであれを愛していたんだと・・
ダンには自分のまえにも関係があったカーボイの男が
いたことを聞き出すのでした。
ダンはこの少女時代に自分の武器で男を惑わし貢がせることを
覚えたようなのです

。
イヴはくれぐれも注意するようにと言い残し農場を後にするのでした。
そしてロークと一緒にダラスのあの路地をおとずれます
(イヴにとっては二度と踏み込みたくない場所なのです

)
「私は遣り通さなければならない、もし逃げることが有っても
もそれを許さないで」と頼みます。
「では二人で遣り通そう・・」とロークもいいます。
イヴは路地に立ち辛かった過去に思いをはせるのです
そして、父親を殺したホテルの名前を思い出したのです。
調べてたらそのホテルは存在し、いまも営業をしていると・・
そこに二人で向かいます。
(3マイルも離れた所からよく歩いて来れたものだとロークは思うのです。)
ホテルの部屋番号は119・・
イヴはいつも寒くてお腹を減らし震えていたことを・・
父親から監禁されて強姦され続け・・・
父親の匂いを洗い流す為に冷たい水で体を洗っていたことを・・
そして父親がイヴを仕立ててお客を取らせようとしていたことを・・・
(イヴはまだ8歳にもなっていなかったのに・・

)
自分は名前すらなかったことを次々におもいだしました
ロークはそんなイヴをみて、自分自身もズタズタに引き裂かれるようでした。

そしてこれからはイヴがおかなをすかせたり冷たい思いを絶対にさせないと誓うのです。
(イヴはシャワーの温度はいつも38度に設定します
きっと幼いことの事がトラウマになっているのですね

)
子供だった妻がひどい目にあわされたのに仕返しにぶちのめす対象が
ないと苦しむロークでした
思い出しながら過去に引き込まれて行くイヴ・・
ロークはそんなイヴをこの場所から連れ出したい思いにかられながらも
イヴの頼みを聞き届けるのでした。
すべてを思い出したイブは過去をさまよっていました

。
虚ろな顔のイヴを現実に引き戻し
「ここで終わったんだ。そしてここからダーリン・イヴ、きみが始まったんだ」
ロークはいいます
今回の旅はイヴにはもちろんの事ですがロークにとっても辛い旅になりました。
そんなロークを心配してイヴはマイラに面談を申し込みます。
私よりもロークの方が参っているみたいだと・・
マイラは私がロークと話しあいましょうかと言ってくれたのです

。
マイラはわざわざ忙しい中ロークのオフィスを訪ねたのです。
「イヴがあなたを心配しているの

」
「そんな必要はない

」と拒絶するロークですがマイラの前では
ロークも長くはあがらうことはできなかったのです。
辛い胸の打ちを切々とマイラに語るローク・・
イヴのために戦う事もできないと・・・
イヴが夢のなかで叫んだり怖がったり痛がったりしても
彼女の夢の中に入り込んであいつを殺す事も僕にはできない・・・
一方マイラも
「でも目をさました時あなたがそばにいるそれが彼女にとって
どんなに大きい事かわかるかしら?
過去と向き合う勇気をえたのはあなたがいるからこそなのがわかる?
彼女があなたの過去を受け入れる思いやりをもったのも
あなたがいるからこそなのよ」と・・
「私は彼女の事をあいしています・・それからあなたも・・・
あなた方二人は無償の愛を差し出されると決ってどうしょうもなく
ばつがわるそうで、疑わしい顔をするわ。あなたはいい人よ、ローク」
マイラに話を聞いて貰ってロークの心は軽くなったのでした。
ダンはイヴを挑発するように殺人を繰り前します。

まれにみる美貌を武器に他人になりすましターゲットとなる
人物を時間をかけて細かく調べ上げ近づいては毒を飲ませるのです。
そして駆けつけるイヴに挑発的なメッセージを残していたのでした。
ダンはイヴ自身をも狙っていたのでした。
ダラスから帰って来たイヴは休むまもなく仕事に没頭します。
ロークもその方がいいと判断してイヴをセントラルに向かわせます
イヴはオフィスに入って「ここが私の場所だ」
と感じるのでした。
ピーボディが両親との最後の豪華ディナーをするために迎えにいくと言うので
一緒に帰途に付きます。
そんなイヴを何処からか監視していたダンがイヴの目の前に姿を
現したのです。
追いかけるイヴにダンが仕掛けた罠が襲いかかり
イヴは大怪我をしてしまうのです

ピーボディはディナーの為にオシャレをしていましたがイヴとともに
追跡します。
一歩間に合わなかったのです
慌てたピーボディは医療班とロークに連絡を取ります。
(ピーボディは自分が追い付けなかったことを気にしていました)
医療班と病院が大嫌いなイヴは頭を強く打ち脳震盪を起こし
顔と肩と体中の打ち身でボロボロなのに治療は必要ないと騒ぎ立てます
ロークもそんなイヴを分かっているので入院させずに自宅に
連れて帰ります。
ルイーズが後を引き継ぐ条件で・・
ルイーズの医学的治療とサムの不思議な力のお陰で朝になる頃は
何とかベットから起きられるようになっていました
(イヴとロークの間にはこの先に4人の子供が生まれるらしい(爆))
目覚めたいイヴに
「気分がいいなら子供達を連れてこよう
カーロジュニア・ロビーにアナ・それに小さなアリスも、
ママに会いたくてたまらないんだ」とロークは冗談をいいます。
あながち夢の話しでもなくなるのではないかと思ったりもします(爆)
一方、ピーボディの方もイヴの助手の仕事の傍ら自分の事件も
捜査を続けており容疑者の尋問までこぎ付けていました。
そしてピーボディはトゥルーハート立会いにして尋問を
始めます。
イヴとマグナブが隠し部屋で見守っている中で・・
イヴの助言もありピボーディはついに犯人を落としたのでした

。
感極まるピーボディの目の前に現れた両親・・
イヴが尋問の様子を見られるように手配しておいたのでした。
イヴのさりげない気配りに涙しました
一方・・・
ロークはルイーズが主催する募金パーティーを利用してダンを誘き寄せる
計画をホイットニーに話していたのでした。
(見す見すダンが襲って来るのを待ち構えている男ではないのです)
イヴのチームはホイットニーに呼ばれます。
そして初めてその計画を聞いたイヴは怒りが爆発させます

。
そんな危険を民間人(セントラルではロークをイヴはそう呼びます)
にさせるわけにはいかないとイヴ・・
ただ襲って来るのを待っているには自分の性分のあわないとローク・・
ホイットニーにもこの捜査に不満があるならチームを解散しろとまで
言われてしまいます。
イヴの怒りは頂点まで達してますが上司に命令には従わなければなりません。
お取り捜査を受け入れるイヴです。
イヴの怒りはロークに向けられます。
そしてピーボディにも「あなたはこっぱみじんにされて当然です。彼女
がぼこぼこにされるのはきのうだけで十分だとおもいませんか」
と言われてしまいます。
いヴはそのお取り捜査に全身全霊を付くし目を配ります
(それはそれは息を飲むような場面です)
きっとロークに何かあったらイヴは生きていなかっただろうと思えるほどです。
そしてパーティーにダンは案の定、現れイヴとの最後の対決が行われたのです
最後にイヴが「わたしのものを手に入れようとするからよ。大失敗ね」って
ダンに言った時はいままでのイヴの苦労が報われたような気がしました。
「いまのわたしたちの情熱とか、愛し合う事って、
時が立てば激しさも減ってだんだんとなくなって行くと思う?
二人でいっしょにいたいと思うなにかがのこるとおもう?
ただ同じ家に住んでいるふたりになるの?」
「胸がいたくなるくらいきみを求める事がなくなるなんて、想像もできない。
きみをみること、きみの匂いをかぐこと、きみに触れることを、
僕のすべてが必要としているんだ。
でも、僕達が100歳になって、そう言うことが現実と言うより
思いでになっても僕はまだきみを求めているよ、イヴ、千のちがうやりかたで」
「僕はきみを初めて振り返ってみたとき、「愛したり、信頼したり、
必要としたりする人」はなまみの人間は絶対いる訳がないとおもっていたのに、
これからあいして、信頼 して、必要とする女性をみた。
いっしょにいて、いっしょに暮らし、いっしょに 眠り、
いっしょに目覚める、ただ一人の女性。
そしていっしょの年老いている愛する人を・・・
僕は一生きみを愛しつづける」
イヴは年を取った夫婦がどんな関係になるのかある夫婦を見て
ロークに問いかけます。
イヴに取っては何もかも初めての事で比べる対照がないので
普通ならなんでもない事を悩んだりするのです。
でもロークはイヴが聞きたい答えをちゃんと用意してくれるのです。
重要な作戦の前日に二人の結婚一周年記念日がやって来ました。
ロークはイヴに素敵な事を用意していました。
それはホロルームと言う部屋があって自分の好きなプログラムを
設定しておけば行きたい所感じたい事なんでも体験できる部屋なのです。
イヴが今体験しょうとしていることは・・・
やわらかくてかぐわしく、かすかに雨の気配をはらんで暖かい夜
いつのまにか現れた窓ガラスと開いた扉のむこうに広がるバルコニーの床に、
パラパラと雨粒が落ちつる音がする・・・
(ロークはパリでの新婚初夜と同じ設定をプログラムしていてイヴを驚かせます。)
一年前にはこんなにあなたを愛しているなんで思ってもみなかったわ~と感激の涙を浮かべるイヴ・・・
一年立ってもきみはあの時以上だとローク・・
二人は明日の危険にさらされるおとり捜査のことも忘れるかのように愛し合うのです。
なん事件を解決して行く中でイヴとロークは喧嘩したり二人で考えたり
二人で解決して行こうとしているのが微笑ましいです。」
それに熱烈に愛し合う所言葉は過激だけど愛し合ってる二人がとても素敵
に描かれています。